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SPB2021シーズン 『オーナー、事件です』

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シナリオガイド

合併? 再編? 取り潰し? 明日はどっちだ!?
シナリオ名:SPB2021シーズン 『オーナー、事件です』 / 担当マスター: 革酎

 六月。
 日本でいえば、丁度梅雨時の、蒸し暑い頃合でしょうか。
 しかし、日本の気候とは異なる季節体系の中にあるツァンダ地方に於いても、一箇所だけ、妙にじめっとした空気に包まれた場所がありました。
 それは、蒼空学園キャンパスの第二グラウンド内に位置する蒼空学園専用球場、別称スカイランドスタジアム内に設置されているクラブハウス。
 ここで、蒼空学園校長にしてSPB(シャンバラプロ野球)傘下の蒼空ワルキューレ共同オーナーのひとりである山葉 涼司(やまは・りょうじ)が、同じくSPB傘下のツァンダ・ワイヴァーンズのオーナージェロッド・スタインブレナー氏と懇談していました。
 ふたりとも、随分と湿気の多そうな雰囲気の中で仏頂面をぶら下げています。
「何っつぅかさぁ、随分性急な話じゃねぇか? まだ初年度だぜ? シーズンも終わってねぇのに、いきなり結果を求められてもなぁ……」
 山葉校長ならぬ山葉オーナーは、渋い表情で腕を組み、テーブルを挟んで反対側に座るブルドッグのような顔つきのスタインブレナー氏と、真正面から向き合っています。
 対するスタインブレナー氏も、酷く難しそうな表情で頭を掻くばかりでした。
「いやぁ、正直いいまして、私もこんなに早く審判を下されるとは、夢にも思っておりませんでした」
 ふたりは揃って、深い深い溜息を漏らしました。

 SPBは開幕から三ヶ月弱が経過し、既にシーズン日程の四分の三が消化されたところまできています。
 もともとチーム数が少ない上に、集客力も何も分からない状態でいきなり試合数を増やすのはリスクが大きいということで、初年度のシーズンは各球団ともホーム27試合、アウェー27試合の、合計54試合ずつを消化するスケジュールが組まれていました。
 たかだか54試合ですから、試合の消化ペースも極めて早く、7月にはシーズンが終了します。
 各チームともおおよそ四十数試合を終えていますから、まさにシーズンは終盤を迎えようとしている訳なのです。
 ところが、選手達にはまだ知らされていないのですが、SPBは初年度終了後にリーグ再編に舵を切ろうとしていました。
 その標的として真っ先に名前が挙がったのが、ワルキューレとワイヴァーンズでした。両チームとも優勝争いから一歩後退しており、最下位争いを演じているというのが実情でした。
 おまけに、この両チームとも同じツァンダ内にフランチャイズを置いているということで、ますます立場が危うくなってきているのです。
 つまり、弱いチームは同じ地方にふたつも要らない、という論理で、SPBによって、どちらか一方を潰されそうになっているという訳です。
「けどよぉ、どっちかが無くなるってこたぁ、残り3チームしか残らなくなるって計算だよな? 3チームで、リーグ戦になんのかよ?」
 山葉オーナーが胡乱げな表情で水を向けると、スタインブレナー氏は額の脂ぎった汗をハンカチで拭いつつ、眉間に皺を寄せて答えます。
「いやぁ、それがですな、どうもきな臭い話を今朝、仕入れてきました」
 曰く、新しい球団が参入を予定している、というのです。しかも、いきなり二球団だというのだから、山葉オーナーも驚きを隠せません。
 そして、その二球団とは……。
「ヴァイシャリー・ガルガンチュアと葦原ホーネッツの二球団と、聞いております」
「……パラ実は噛んでねぇんだな」
 驚くというよりも、やっぱりな、という顔つきの山葉オーナーでした。

担当マスターより

▼担当マスター

革酎

▼マスターコメント

 本シナリオガイドをお読みくださり、ありがとうございます。
 不定期シリーズ、シャンバラプロ野球・第三弾です。

 前回オープン戦を終えて、さぁ開幕だ! というところから、今回はいきなりシーズン終盤に話がすっ飛んでおりますが、どうかご容赦くださいませ。
 内容はご覧の通り、厳しい現実に晒される選手達、職員達という展開でして、実際、どちらの球団が消えてなくなるかは、リアクションを実際に執筆してみるまでは分かりません。
 もしかしたら、選手の皆様の頑張りで優勝争いに食い込んできて、逆にヒラニプラ・ブルトレインズやイルミンスール・ネイチャーボーイズの方が再編の対象となる、という可能性もあり得ます。
 そのような訳ですので、まだまだ希望を捨てずに頑張って頂ければ幸いでございます。
 とはいいましても、駄目な時ゃあどんなに頑張っても駄目ですから、その時はすっぱり諦めてください。

 既にツァンダ・ワイヴァーンズもしくは蒼空ワルキューレの選手・職員として採用済みの方は、それぞれの立場にてご参加頂けます。
 また、既に選手登録されている方は、以下のような選択肢が可能となります。
・シーズン終了後にトレード志願
・シーズン終了後に任意引退
・いやいや、やっぱり今の球団に残って球団存続の為に頑張る

 尚、選手登録されている方については、今回もSPBローカルルールが適用されます。
 以下のルールを参照の上、必要と思われた方はアクション内に明記してきてください。

―― SPBローカルルール(選手用) ――
1.SPB所属選手は、ポジション毎の個人パラメータを持ちます。
2.SPBシナリオに参加すると、所有する個人パラメータのうち、※マークのついた
  項目は全て1ずつ上昇します。
  ※のついていないパラメータは下記3.のスキルポイントで意図的に伸ばさないと、値は増えません。
  球種は1ポイント=1球種となります。
  既にトライアウトのリアクション中で描写された球種は、あくまでもアマチュアレベルであり、
  プロ相手に通用するレベルに磨きをかける為には、この球種パラメータで1球種ずつ習得していく
  必要があります。
3.SPBシナリオ参加時に、各MC/LCはスキルポイントを5点与えられます。
  このスキルポイントを好きなパラメータに割り振る事が出来ます。
  ひとつのパラメータに集中させても良いし、複数のパラメータに割り振っても結構です。

個人パラメータ(/で区切られたものは、ポイント使用時も含め、どれかひとつだけが伸びます)
■野手
・打撃(バットコントロール:引っ張り/センター返し/おっつけ)
・打撃(犠打)
・打撃(選球眼)※
・打撃(長打力)
・守備(一塁/二塁/三塁/遊撃)※
  自動的に成長するのは、トライアウト時及び個別入団テスト時の宣言守備位置のみ。
・守備(左翼/中堅/右翼)※
  自動的に成長するのは、トライアウト時及び個別入団テスト時の宣言守備位置のみ。
・走塁 ※
・盗塁
・肩強度

■捕手
・打撃(バットコントロール:引っ張り/センター返し/おっつけ)※
・打撃(犠打)※
・打撃(選球眼)※
・打撃(長打力)
・守備(捕手)※
・守備(一塁/二塁/三塁/遊撃)
・守備(左翼/中堅/右翼)
・走塁
・盗塁
・肩強度
・リード(投手中心/相手打者中心/状況判断)

■投手
・肩強度
・球種
・球速
・球威 ※
・クイックモーション
・守備(投手)※
・スタミナ
・打撃(バットコントロール)
・打撃(犠打)
・打撃(選球眼)※
・打撃(長打力)
・走塁
・盗塁
―――――――――――――――――――――

 これまで同様、本シナリオでは、試合に際してはごくごく普通の野球しかやりません。あしからずご了承願います。

▼サンプルアクション

・ワイヴァーンズ/ワルキューレの選手としてシーズン終盤を過ごす。

・ワイヴァーンズ/ワルキューレの存続に尽力する。

・SPB臨時職員に応募し、新球団発足に立ち会う。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年06月04日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年06月05日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年06月09日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年06月21日


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