蒼空学園

　とある一室。
　そこには幾人もの子供が眠りについていました。

「ん……」

　眠っていた一人、酉下　芭柘美（とりもと・はつみ）が目を覚まし、辺りを見回します。
　ここがどこか分からずとりあえず室内を歩いていると、大きな姿見がありました。
　そこに映った子供が誰だかわからず芭柘美は目を瞬かせます。
　鏡に映る子供も同じように目を瞬かせます。

「へ？」

　芭柘美は手をあげてみたり、鏡に向かって笑ってみたりすると、姿見に映った子供も同じように動きます。
　芭柘美は驚き、自分の手を見ると、鏡に映ったように小さな手をしていました。

「ええーーーーーー！？」

　どうやら芭柘美は子供の姿になってしまったようです。

　芭柘美が驚いている様子が映ったモニターを始めに、たくさんのモニターがある部屋に１０歳前後の女の子と１０代後半の女性がいました。

「ユナ、本当に大丈夫なの？」
「なに言ってんの、大丈夫に決まってるでしょ。たまには子供に帰るのも良いでしょ？」
「でも……」
「良いから。ミオも今は子供なんだから難しいことは考えないの！」

　どうやら一室に集められた子供たちはこの二人がしたことのようです。

「ミオも今は研究なんて忘れて、あの子供たちと遊べば良いんだよ。あたし、いろんなイベントを用意してるんだから、楽しんで行ってよ」

　ユナは部屋にある人形たちを示してそう言います。

「分かったわ。でも、度が過ぎるようなら止めるからね？」
「そうこなくちゃ！　じゃ、いってらっしゃい」

　ミオはモニター室から出ていき、芭柘美がいる部屋へ向かいました。







　芭柘美は自分が子供になっていることに驚いていましたが、あることを思い出しました。
　それは……『子供ライフを思いっきり満喫しませんか？』という内容の手紙が届いたことをです。

「まさか本当に子供になっちゃうなんて……」

　いたずらか童心に帰って遊ぶことを言っているのであろうと思っていた芭柘美は、言葉通り子供に帰ってしまったことにショックを隠しきれません。

「もしかして、ここにいる子供たちってうちと同じなの？」

　寝ている子供を見て、芭柘美はそう感じました。

　初めまして、この度は『チャイルド☆パニック』のゲームマスターを担当させていただきました冬神雪羅と申します。
　これからよろしくお願い致します。

　手紙を受け取った皆さんは、モニターなので子供の描写の時の名前は出ないから、子供ライフを思いっきり満喫して欲しいことを受け、皆さん全員が１０歳前後の子供になっています。

　その為、子供の頃の姿を知らない人たちからすればその子供が誰なのか分かりません。
　面影はあるかもしれませんが名乗り出ない限り分からないでしょう。（偽名を使ってもかまいません）
　あるいは、他の人に巻き込まれて事情を知らない間に子供にされてしまった人もいるかもしれません。


　芭柘美は子供の姿に戻ってしまった原因を探る為に部屋を出て、ミオとユナを探します。


　ミオとユナですが、今回の参加者さんたちを子供にした張本人です。
　ですが、悪意があって子供にした訳ではありません。
　ただ、毎日を忙しく過ごしている皆に童心に帰って欲しくてこのようなことをしたようです。

　次に、このシナリオで出来る事はいくつかありますが、１つに絞ってアクションを掛けて下さい。

・童心に帰って遊び倒す。



・もとの姿に戻るように行動する。



・名乗らずに知人をからかい倒す！



・小さくなった友達を愛でる！


　この他にもアクションがございましたら遠慮なく言ってください。
　できる限りの範囲で採用させて頂きます。

・子供になりきって遊びまくる！

・早く元の姿に戻りたい

・架空の子供として知り合いと触れあう

・小さい子は可愛い！　だから愛でる