蒼空学園

葦原島の山奥にある温泉宿、風船屋。
何かとトラブルの多い、この老舗温泉宿を切り盛りするのは、
10代半ばの少女音々（ねね）と、先代の女将の時から居る板前の源さんです。


風船屋の夏の目玉は、蛍狩り。
近くの川で8月末までアシハラ蛍を楽しめるのが売りでした。

しかし――

「化け物が出るなんて噂で、川原が立ち入り禁止やなんて……」

蛍の出る川原で化け物を見たという人たちが多く、川原は立ち入り禁止になってしまったのです。

「うう、“とんでもない化け物”が出るいう噂のおかげで宿泊客も少ないし。
　このままやと、うちのお母はんが遺したこの宿が潰れてしまう……」

またもや、風船屋は大きな危機を迎えていたのでした。


「話は全て聞かせてもらったぞ」

ズバーン、と風船屋の事務室に乗り込んできたのは、
平清盛の英霊である少女でした。

「良いか？　化け物の噂を逆手に取るのだ。
　夏の風物詩といえば、怪談、お化け！
　つまり……この夏はお化け温泉宿で決まりだ」

従業員一同がお化けの格好をして、
客を怖がらせることで、涼を提供しようという企画でした。

「うん？　どうした？　女将」

清盛は大きな目玉の被り物をしていました。
そのため、音々は既に「きゅう」っと気絶していたのでした。



一方、板前のゲンさんは、立ち入り禁止の川原に来ていました。
せめて、夏の名物である極上のアシハラ鮎をお客さんに振舞おうとしていたのです。

しかし。

「蛍か……。
　懐かしいな、先代や今の女将とも昔――ん？」

ふいに大きな川の底から巨大な６つの頭が姿を現し、源さんへと迫りました。

「な……なんだ、こりゃあ……？」

源さんは、巨大な何かに呑み込まれてしまったのでした。

このシナリオは、学校の所属関係なくご参加いただけます。
また、風船屋関連のリアクションを未読の方でも十分楽しむ事ができます。
新しい従業員さんやお客様、どんどん募集中です！


■風船屋のお客さん
今回、風船屋には以下のお客様も来店予定です。


【梅の間】雅羅・サンダース三世とアルセーネ・竹取
真更町でゴーストハンターをしていましたが、本来、雅羅はお化けが大の苦手です。
この温泉旅行は、またも空京商店街の福引で当てたのですが、
不幸な事に、このお化け企画に関する記述を見逃してしまっています。


【竹の間】皇　彼方とテティス・レジャ
同室になってしまったため、密かにうろたえています。
色恋沙汰にはヘタレな二人です。


【松の間】セレスティアーナ・アジュアと高根沢　理子
宮殿の人々に内緒で二人きりでこっそりお忍びでやってきました。
セレスティアーナは「アズール・アジャジャ」、
理子は「北条　真理子」と偽名を名乗っています。

※一応、変装っぽいことをしていますが、
　PCは一発で見破ったとしても良いです。


■風船屋のお化け企画
平清盛が発案した風船屋を盛り上げるための企画です。
この夏の目玉企画として、
お客さんたちをたっぷり怖がらせることが出来れば、噂が噂を呼び、このシーズンの大繁盛は間違い無くなるでしょう。

また、お化けや妖怪っぽい格好で接客をするだけでも、お客さんは楽しんでくれることでしょう。


平清盛は大きな一つ目妖怪の格好をしており、
音々は、帰って来ない源さんの心配をしながら猫又の格好をして忙しく働いています。

怖がらせる方法は様々です。
部屋や温泉に仕掛けを施す、などでも構いません。

特殊メイクや小道具なども準備万端です。


■通常の従業員やお客さんも募集！
お化け企画に関わらなくても、
普通の従業員として接客や食事の用意を行なっていただける方も募集しています。
特に源さん不在の今、調理場はてんてこまいです。
中居さんに、料理人さんに、芸者さんなどなど大募集中です！

お客さんとして宿を訪れる方も大歓迎です。
虫の声と川のせせらぎを聞きながら、露天風呂や美味しいお食事を楽しむ夏はいかがですか？
従業員一同、心よりお待ちしております。


■川の化け物
化け物はどうやら夜に現れるようです。
地元では、伝説のオロチではないか、と考えられています。

伝承によれば、
オロチは酒と女性を好むとのことです。


川にはオロチの他に、
大きなカブトムシ型モンスターや巨大蚊などが出現する場合があります。

・私、妖怪従業員がもてなしますよ！

・温泉宿を楽しむ！

・オロチ退治！