蒼空学園

　

　真夏の炎天下の中、
「追試だぁ？」
　アッシュ・グロック（あっしゅ・ぐろっく）はモナ・エストランに聞き返してしまっていた。
「そうよ、そのテストに合格しないと補習を受けなくちゃならないから、夏休みが減っちゃうの！」
　いかに夏休みが大事か語るモナに高円寺　海（こうえんじ・かい）は小さくため息を吐いた。
「……勉強しろよ」

　「私が勉強してると思う？」
　真面目な顔でモナが2人を見ると、海とアッシュにも顔を逸らされた。
「べ、別にッ、勉強を教えてくれなくても良いの！ちょっと追試の間に色々と時間を稼いでくれれば！」
「たとえば？」
「たとえば――急に担当の先生が出て行く用事が出来るとか？……さ」

　蒼空学園の校長室で呆れた顔で山葉　涼司（やまは・りょうじ）がその様子を見ていた。
「それは罪の告白という事で良いのか……？」
「や、やだなぁ……ちょっと夏休みを長く過ごしたいって言う相談じゃないですか？」
　慌てた様子でモナは首を振った。
「ははは……」
　モナの乾いた笑いが空しい。

　「何故、蒼空学園なんだ？アッシュ達はイルンスミールだろ」
　海はふと湧いた疑問を口にした。
「各校の生徒の交流促進を兼ねて、追試は全校一斉に蒼空学園でやるって聞いたから、下調べをしようと思ってな」
　アッシュ達は地図を眺めながら、作戦の立案に夢中の様だ。

　「それと涼司さん。何で俺が呼ばれてるんですか？」
　我関せずと言った海だったが、何の為に呼ばれたのかがはっきりしていない。

「ああ。海、ちょっと来い」
　笑顔で涼司は海を手招きをする。顔に笑顔の仮面が張り付いているという感じだ。
「？」

　ガッと海を引き寄せると2人に背を向けて小声で話し始めた。
「あの調子だと、かなり馬鹿な事をやらかしそうだからな。ちょっと見張っててくれ！」
「なっ！」
　後ろの2人には見えなかったが、心底嫌そうな顔を海はしていただろう。
「涼司さんが自分で見張ったらどうですか！？」
「エリザベートがその日は蒼空学園に来るんだよ！俺はそっちの相手をしなくちゃならん！……代わるか？」
　作戦がばれた時のエリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）の怖い笑顔が海を揺さぶる。
「くっ……見張りを……やります」
「頼んだぞ、海」

　「あの、お話は終わりました？」
　モナが不思議そうに此方の様子を伺っていた。
「ん、ああ！海も手伝えるみたいだからな、3人で相談でもしてくれ！」

　席を立つと涼司は校長室から出て行った。
「くれぐれも魔法は使うなよ、エリザベートにばれるからな！」

　こんにちは！初めまして、またはお久しぶりです。村野憂規です。
　このシナリオに興味を持って頂き、ありがとうございます。

　本シナリオは追試を合格し、夏休みの補習を免れる事が目的となります。
　全校一斉に蒼空学園で追試を行いますので、学校による区別はありません。

　
　アクションを掛ける際は、
1.追試について
　20以下のパラメーター（語学・理数・体育・美術・家庭）の追試を受ける事になります。
　あくまで追試や追試に付随する勉強などを楽しむ為の物ですので、パラメーターに関係なく受けて頂けます
2.どの様な方法で追試を攻略するか
　について予想して書かれても良いと思います。

　海とアッシュ、涼司は校内に居ますので、彼らと一緒に勉強をしたり彼らの手伝いをする事も可能です　

アクションとしては、以下の様なものが考えられます。

1.追試を受ける（真面目に）
2.追試を受ける（不正する）
3.追試を受ける生徒に勉強を教える
4.試験官として立ち会う
5.試験官の妨害をする

　ただし、不正や妨害が発覚した場合、1週間のトイレ掃除などのペナルティが掛かる場合がありますのでご注意下さい。
　また、ＮＰＣは立場上妨害等に協力しません。


皆様の豊かなアクションをお待ちしております。
　

・海と一緒に妨害を行う

・テスト勉強をします