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突然のペット大戦争

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シナリオガイド

あなたはどんなペットがお好き?
シナリオ名:突然のペット大戦争 / 担当マスター: ユウガタノクマ

「だからさ、俺は『シルバーウルフ』とかカッコいい方がいいと思うんだよ」
「えー、ボクもっとかわいいのがいいなぁ」

 ある晴れた日、キマク市街にあるオープンカフェで波羅蜜多実業高等学校生である高原ユダとそのパートナーであるアリスのエヅリコは一冊の雑誌を手に、なにやら揉めているようです。
 その雑誌はペットの情報を集めた雑誌でした。どうやらこの2人はペットを飼おうというつもりのようです。

「じゃあエヅリコはどれがいいんだよ?」
「ボクこの『チェシャ猫』がいい」
「おいおい……全然カッコよくねえじゃねぇか」
「でもかわいいじゃない。どうせペット飼うんだったらかわいい方がいいに決まってるでしょ?」
「なに言ってやがる!カッコいい方がいいに決まってるだろ」
「ほらほら、喧嘩しない。妥協点見つけるんでしょ?」

 と成り行きを見守っていた熾月 瑛菜(しづき・えいな)は2人に声を掛けました。
 実は瑛菜は「今度ペットを飼おうと思うんだけど、互いに意見が合わないので相談に乗ってほしい」ということでこの場にいるのでした。
 とはいえ、最終的に何を飼うかは2人が決めるものです。
 そしてこの話題になるとすぐ喧嘩が始まりそうなので、彼女は実質2人の仲裁役という役回りでした。

「ユダ君はかっこいいペットの方がいいって言うのはなんで?」
「そりゃ、ペットは冒険や戦闘の助けにもなるからな。カッコいいほうが戦力になるだろ」
「かわいいのだって戦闘の助けになるよ」
「エヅリコは黙ってろ!」
「なんでよー!」
「ほーらー!これ以上喧嘩するならあたしも手段選ばないよ!?」

 という感じで話し合いを続けているのでした。
 しかし……。

「だいたい『シルバーウルフ』って狼でしょ。散歩とかどうするの?」
「そんなの俺とエヅリコで行くに決まってるじゃないか」
「勝手にボクを勘定に入れないでよ!そもそもボク、犬は嫌いって言ってるじゃん。急に吠えられると怖いし、遠吠えはうるさいし……」
「犬じゃねぇ狼だ!」
「一緒だよ!」
「はいはいそこまで。狼でも……」
「狼でもちゃんと躾ければ遠吠えはしないぞ!」
「そうそう……て、え?」

 瑛菜は唐突に聞こえた声に振り向きました。
 見ると、いつの間にか数人の生徒達が自分達を取り巻いているようです。

「そもそも『チェシャ猫』を飼うのはなかなか大変らしいぞ。常に歯を見せながら笑っているから、慣れてても急に目の前に現れてびっくりさせられることがあると聞いたな」
「それに爪とぎされる心配もあるだろうな。前に猫を飼っていたダチ公の壁や柱はズタボロで、正直引いちまったぜ」
「でも狼だって、遊びでクッションやカーテンをボロボロにされる時があるわよ。そっちの方が困るんじゃない?」
「そうよそうよ。それに最初のペットで『シルバーウルフ』を躾けようっていうのはちょっとハードル高くない?」
「いや、猫も」
「いや、狼も」

 すでに外野の方は勝手にがやがやと盛り上がっていました。
 急に現れた野次馬達に瑛菜は「ちょ、ちょっとあんたたち!いったいどこから湧いてきたのよ!?」と驚きました。
 しかし。

「いや、ペット談義してるようだからな。俺たちもペット飼ってるから興味持っちまってなぁ」
「そうそう。ところで俺の『清龍』を見てくれ、こいつをどう思う?」
「すごく……大きいです……」

 といった感じにおのおのペット自慢までする者まで現れていました。
 しかし瑛菜がそんな外野に気を取られていると。

「だからカッコいいペットがいいんだよ!」
「イヤ!かわいいペットがいい!」

 ユダとエヅリコの言い争いも段々ヒートアップしていきました。
 それにつられるように周囲の諍いも大きくなり……。

「てめぇ、俺のペットを馬鹿にする気か!?」
「ふざけんな!お前が先に言い出したんじゃないか!」
「いい度胸だテメェ!コッチ来いや!」
「望む所だ、覚悟しろよ!」

 ペット談義がいつの間にか殴り合いにまで発展するようになりました。
 こうなっては瑛菜も黙ってはいられません。

「あーもう、なんでこうなるのよ……あんたらいいかげんにしろ!!」
 こうして突然始まったペット大戦争は混迷を極めたのでした。

担当マスターより

▼担当マスター

ユウガタノクマ

▼マスターコメント

ユウガタノクマです。クマーです。
今回はキマク市街にあるオープンカフェで突然発生した諍いをどうするかというシナリオです。
皆さんは偶然その場に居合わせた、騒ぎを聞きつけてやってきた、瑛菜からのヘルプで呼び出されたなどその場にいる理由は自由に決めてもらって結構です。

《高原ユダとエヅリコについて》
この2人は共に波羅蜜多実業高等学校の生徒で、今回の騒動の発端です。
高原ユダの希望は『シルバーウルフ』のような「カッコいいペット」、エヅリコの希望は『チェシャ猫』のような「かわいいペット」といった感じで話し合いはずっと平行線をたどっています。
ペットは今まで飼った事が無いので、今回の話し合いで初ペットを決める予定でした。
今のところは口喧嘩で済んでますが、放置しておくと喧嘩別れに発展することにもなりかねません。

《周囲の状況について》
ユダとエヅリコと瑛菜の3人を囲むように、数十人程度の生徒達がおのおののペットについて自慢話をしたり、意見が合わない相手との殴り合いや口喧嘩をしたりと好き勝手やっています。
ペット自慢に華を咲かせているのは特に問題はないですが、ユダ側とエヅリコ側について2人の喧嘩を後押ししている連中もいますので、放っておくと2人の喧嘩がさらに発展しかねません

NPC熾月瑛菜は高原ユダとエヅリコの仲裁をメインに動きます。
それでは皆さんの素敵なペット自慢……もといアクションをお待ちしております。
そうそう、自慢するペットは必ず武装に装備して下さいね。装備されていないペットは自慢できませんのでご注意ください。

▼サンプルアクション

・高原ユダとエヅリコの喧嘩を仲裁する

・周囲の連中から仲裁する

・ここぞとばかりにペット自慢

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年10月28日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年10月29日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年11月02日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年11月14日


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