蒼空学園

　空京大学のとある研究所。
　アクリト・シーカー（あくりと・しーかー）の下で研究をしているリト・グラフィーアがパソコンに向かっています。
　その隣にはワクワクしてますと顔に書いてある酉下　芭柘美（とりもと・はつみ）と、そのパートナーのフェリクス・ドラリオン（ふぇりくす・どらりおん）が座っていました。

「ねーねー。早く最新のデジタルオルゴール聴かせてよ！」
「ちょっと待って。確かココにアクリトくんが入れておいたハズなんだけどなー」

　カチカチとフォルダを開いては閉じていくリト。

「ん？　ヤ、ヤバ！」

　今までの表情を一転して慌てたようにパソコンを弄っていると、ピーピーと甲高い音が研究所内に響き渡った。
　その音に向かいの部屋にいたアクリトが入ってきます。

「なにか変な風にいじっくたのか、君は」
「ち、違うよー！！」

　何が起きたのか分からない芭柘美とフェリクスに、リトと入れ替わりアクリトが手早くパソコンを操作していきます。

「ね、あの試作品、使ってみない？」
「ふむ。良いだろう」
「ここであの試作品を使う時が来るとは思わなかったけど……ね、二人ともうちに協力してくれない？」

　リトの話によると、どうやら空京大学のデータバンクに大量のウイルスが侵入したようです。
　ウイルスの種類も多様な事から、ひとつひとつ対応していくしかない為、どうやっても時間が足りないのです。

　そこでリトはアクリトをリーダーに、数年前からウイルスバグをデジタル世界から直接退治する『デジタル世界ダイビング装置』を開発したことを思い出し、芭柘美たちにウイルス退治をしてもらおうとしました。

「俺たちの力で良ければ。だが、芭柘美と二人だけでは手が回らないと思うが？」
「もちろん。二人だけでやってもらう訳じゃないよ？」
「空京大学を筆頭に他の学園にも声をかける。これは空京大学以外にも被害が飛び火してもおかしくないだろう」

　確かにウイルスが空京大学のサーバ以外にも侵入しないとも限りません。
　そのことを危惧してアクリトは全学園にウイルス退治の協力を頼むことにしたのです。

　初めまして、この度は『ダイビング！　ウイルスハンターズ』のゲームマスターを担当させていただきました冬神雪羅と申します。
　これからよろしくお願い致します。



１．デジタル世界へダイビングする

　データ世界を動き回り、ウイルスを探していただきます。
　ウイルスを発見次第、戦闘態勢に入ってもらいます。


２．研究所での作業

　アクリトの補佐やリトと共にウイルスの拡散と位置特定をしていだだきます。
　手に入れた情報はアクリトの開発した装置でメンバーに伝えます。
　この装置は組み立てから別の存在ですので、ウイルスに侵されて音信不通になる事はありません。


３．ウイルスを退治する

　自ら見つけたり、アクリトやリトに知らされて発見したウイルスに対して戦闘態勢に入ります。
　ウイルスはデータ世界ではカタチを成していますので、魔法も物理も通ります。
　単体でいたり、集団でいたりしますので、見つけ次第退治していきます。


４．ウイルスについて

　増殖したり、データを喰らったりしています。
　他にも能力はあるみたいですが、そこは参加者様のご想像にお任せします。


５．スキルについて

　データを出来る限り軽くするためにスキルは１つだけ装備してデータ世界に入っていただきます。　ご注意ください。
　なおスキルは１つ目に装備されているものでなくても構いません。あくまでも１つだけですので。



　この他にもアクションがございましたら、気兼ねなく提示しても構いません。
　シナリオから逸脱しすぎていなければ採用いたします。

・ウイルスを退治する

・研究所での補佐