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理不尽世界のキリングタイム ―デブリーフィング―

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シナリオガイド

――容疑者諸君、状況報告の時間です
シナリオ名:理不尽世界のキリングタイム ―デブリーフィング― / 担当マスター: 高久 高久

――『貴方』達契約者は、目が覚めると見知らぬ場に居ました。
 そこは契約者は反逆者として扱われる世界。反逆者は処刑される、恐ろしい世界です。
 何とか処刑を免れようと『貴方』達は命じられるまま任務に従いますが、結果は失敗。大爆発に巻き込まれた――はずでした。

 次に目が覚めると『貴方』達は全員、始まりの部屋へと戻されていました。
 そして、部屋で待ち受けていた金元 ななな(かねもと・ななな)は笑顔で言いました。

「お疲れ様でした容疑者諸君――処刑される前に、何か任務失敗の言い訳はありますか?」

 その言葉に唖然とする皆に続けてなななはこう言います。
「まぁ、言い訳があるとは思えませんが」
 するとなななは何かを操作すると、映像が部屋に備えられたスクリーンに映し出されます。
 それは、なななはいつの間にか撮影していたという任務遂行時の映像を見せられていました。

「――以上が任務記録です」
 なななが映像を止めます。スクリーンには大きな爆発に巻き込まれ、瓦礫と化した研究所が映し出されていました。
「貴方達は契約者である容疑に加え、研究所を襲撃し何の罪もない兵士達を葬り、更には大破した容疑がかかっています。何か言い訳は?」
 なななが言いますが、誰も口を開きません。どう見ても失敗としか思えない記録に、何も言えなくなってしまったのです。
「何も無し、ですか。ならば皆反逆者として処刑――」
「ちょ、ちょっと待った!」
 小暮 秀幸(こぐれ・ひでゆき)が慌てて口を挟みます。
「おかしいだろ! 自分達は『占拠されている』と聞いて任務として研究所へ行った! それが蓋を開けてみればテロリストなんていやしない! 騙したのはそっち――」
「いつ、『テロリストに占拠されている』と言いましたか? それに『任務』と言いましたが、内容まで言った覚えはありませんが?」
 なななにそう言われると、小暮は「な……!?」と言葉を止めてしまいます。実際、なななは『占拠されている』としか言っていなかったのです。
「それよりも、容疑者小暮」
 なななの顔から笑みが消え、小暮を冷たい目で見据えます。
「な、なんだ……?」
「この映像を見る限り、貴方は容疑者諸君の数々のピンチを救っていますね――研究所を襲撃した者を擁護するこの行為、反逆的な行為としか思えません
「え!? いやアレは無理矢理自分は肉盾にされただけで決して――」
「ほう……無理矢理、ですか……では貴方は任務に関して協力する気は無かった、と? 随分と反逆的な態度ですね?」
「いやそんなわけでは……」
「どうやら貴方は反逆者だったようですね。では」
 そう言うとなななは手に持ったスイッチを押します。すると、

「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

小暮の身体が爆散します。残機が無い小暮は復活する事が出来ず、ただ爆破後がそこに残るだけです。

「悲しい事に容疑者小暮は反逆者だったようです。さて、貴方達に問います」
 なななが『貴方』達を見回し、こう言います。
「反逆者は、たった一人なのでしょうか?」
 その言葉に首を傾げる『貴方』達を見て、更になななは続けます。
「たった一人の反逆者がいただけで研究所を壊滅させられてしまうとは思えません。他にも反逆者がいたのではないでしょうか? それとも、まさかとは思いますが全員が反逆者というのでしょうか?
 その言葉で『貴方』達に動揺が走ります。
 その様子を見たなななは、愉しそうに口元に笑みを浮かべます。

「さあ、誰が反逆者かデブリーフィングを始めましょう」

担当マスターより

▼担当マスター

高久 高久

▼マスターコメント

※本シナリオは

 前編である「任務(トラブルシューティング)編」
 その結果から行われる「状況報告(デブリーフィング)編」の後編

 から構成される前後編となっており、合わせて1本のシナリオとなります。 
 前編に参加したPLは全員招待となっております。(※前編参加者の方は全員参加可能です)
 前編に参加していないPLは後編には参加できませんのでご注意ください。


 またお遭いしましたね。高久高久です。今回もよろしくお願いいたします。

 お待たせしました。後半戦スタートです。
 今回も特殊なシチュエーションに加え、ルールも特殊なためマスターコメントはよく御覧になってください。
 大事な事なので二回言っています。

■目的
 生き残る事、です。
 今皆様はどういうわけかわかりませんが、よく解らない世界に迷い込んでいます。
 この世界では契約者である、というだけで反逆者扱いされ、処刑されてしまうという契約者の皆様にとって、非常に危険な場所です。
 今回は特に前回の任務を失敗してしまった為、非常に立場が危うい状況に陥っています。

■デブリーフィング
 デブリーフィングとは『状況報告、事実確認』といった意味の言葉です。
 前回のトラブルシューティングの結果、研究所は壊滅してしまいました。今回はそのデブリーフィングとなります。

・自分の身を潔白を証明せよ
 今回は『前回の任務は一体何故失敗してしまったか、誰が悪かったのか』という事を話し合う内容となります。
 しかし『そもそも倒すべき敵すら居なかった』という『最初から失敗する事前提』であった任務であり、誰にも責任はありません。
 ですが、それを主張したところでなななは納得してくれません。このままでは全員を処刑する事でしょう。
 それを避ける為『誰かに罪をなすりつけ、自らの身の潔白を証明する』というのが主な今回の内容です。
・誰かに責任を押し付けろ
 基本的な流れは『自分は悪くねぇ! アイツが悪いんだ!』と責任転嫁する事です。
 前回のリアクションは『ななながこっそりと撮影していたVTR』として皆さんは観たことになっています。
 その為例えば『別の通路を通った人の末路などを知っている』という事になっています。
 なので前回のリアクションを参考にするのはOKです。
 逆に他のリアクション等から引っ張ってくるのは控えてください。
・あくまで判断を下すのはGM
 ……と難しそうに思いますが、本当に悪いかどうか判断を下すのは私です。
『これ採用した方が面白そうだから』という理由で採用してしまうこともあるので、色々と発言してみてください。
 こじつけとしか思えない無茶な主張でも面白ければ採用しちゃったりします。
 ただし前述の通り全く関係ないシナリオからの引用等に関しては相当厳しい物と考えてください。

■残機
 前回終了時の残機が適用されます。残機が残っている場合、処刑されても復活が可能です。
 また前回GAMEOVERになった方はななながチャンスを与える、ということで残機0からのスタートとなります。

 ※本シナリオは一種のパラレルに近い物となっております。
  前回同様死んだ場合でもパートナーロスト等の影響は一切ございません。安心して逝ってください。


■NPCに関して
 小暮 秀幸:前回肉盾扱いされたことにより反逆者と判断され散りました。

 金元 ななな:今回は処刑する側として皆様を超イイ顔で見ています。

■マスターから一言
 前回は言ってしまえば長い前フリでした。むしろ今回が本番です。
 なななは「一人じゃ満足できん。生贄もっとよこせ。さもなくば全員死ね」というくらい殺る気満々なので、平和的解決は無いと思ってください。
 生き残るためには何でも利用しましょう。『自分のミスすら逆手に取る』『何人か道連れにする』くらいの勢いでいきましょう。
 仮に処刑されても他のシナリオに一切影響はないので、前回同様死にっぷりを笑うくらいの気持ちで挑んでください。
 それに皆様は完璧なプレイヤー。きっと私が思いもよらないような素晴らしく完璧な方法を思いつくに違いありません。

 それでは皆様の御参加をお待ちしております。

▼サンプルアクション

・言い逃れをする

・責任を押し付ける

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年06月24日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年06月25日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年06月29日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年07月10日


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