蒼空学園

※本シナリオは非常に凄惨なシナリオとなります。
マスターコメントをよくお読みの上、参加してください。
また死者が続出する可能性があるため、本シナリオについてはシナリオ参加時点より、パラレルワールドとさせて頂きます。
他のシナリオに本シナリオの結果が波及することはありません。※

　人型に掘られた祭壇のを囲むように佇んでいる、黒いローブを頭から被った数名の人たち。


「この日を、この赤き月が昇るこの年を、どれだけ待っていただろう……」
「ついに、我らの『かみさま』がご降臨するのですね」
「左様。今こそ、おししさまに契約者の四肢を」
「おどうさまに契約者の胴体を」
「おかしらさまに契約者の頭を」
『我らのかみさまに捧げましょう』
「全ては亡き愛しい者の為に」
「全ては再会のために」
「全ては過去の世界の為に」


　彼らは『かみさま』を呼ぶ為に、『かみさま』の使いへそれぞれ四肢・胴・頭を捧げる為に生贄を求めて蒼空学園を目指します。

　全ては、かつての愛しい者の為に……。

　『かみさま』を呼ぶことに成功した暁には、大切な者を蘇らせてくれるのだそうです。

　彼らはそれを信じて疑いません。
　この儀式で他の大事な人が失ってしまう事に気付かず、ただ己の愛しい者の為にこの儀式を行うのです。







　多くの契約者が一か所で集まっている　蒼空学園は、本日他校との交流、切磋琢磨を目的とした交流会を開催していました。

　夏來　香菜（なつき・かな）は風紀を取り締まる臨時の風紀部隊に入隊し、潤滑にかつ快適に交流会が進むように走りまわっています。


　交流も滞りなく進み、一息つこうとした香菜でしたが、気が付くと周囲には誰も居ない空間にいました。
　向こう側から現れるのは黒いローブを纏った者。


「誰！？　この交流会を滞らせる者なら容赦しないわよ！」
「あなたにはおししさまの為に、左腕を捧げてもらいます」
「………なにを言ってるの？」
「全ては我らの『かみさま』の為に！」







「きゃーーーーーー！！」


　楽しい時間が流れていた中、突如それを壊すような悲鳴……香菜の悲鳴が聞こえてきます。

　何事かと集まる生徒たち。

　そこには血まみれで『左腕』を失った香菜が死んでいました。
　それを見た女子生徒が悲鳴をあげます。
　連鎖的にあちこちで悲鳴があがっていく蒼空学園。

　誰が香菜を殺したのか？
　なぜ香菜の左腕が無いのか？

　分からない事だらけ……。

　騒動の最中、遠くの方で今度は男性の悲鳴が聴こえてくるのでありました。
　そして、別の方からは窓という窓・外へつながるドアが開かなくなっているという声も。

　次々に起こる斬殺と結界で閉じ込められたことで、パニックは巨大になっていきます。

　この騒動を収める為には騒動の要となっている犯人を探さなくてはなりません。

　初めまして、またはこんにちは。
　この度は『血に染まる学園』のゲームマスターを担当させていただきました冬神雪羅です。
　これからよろしくお願い致します。


　こちらのシナリオでは、

・学園で犯人探しを行う

・「かみさま」を蘇らせる儀式を完成させるためにＰＣを襲う

・結界を解いて外へ脱出する

などのアクションを掛けていくことが出来ます。


【結界について】
儀式の一環で、内部にある力を外に出さない為に結界が発動しています。



【組織と儀式について】
かみさまの使いである、おししさま・おどうさま・おかしらさまの三神を信仰しており、犯人グループはそれぞれの思いの為に生贄を求めています。

おししさまには手足を。
おどうさまには胴体を。
おかしらさまには頭を。

全てを捧げる事が出来た時、完全なる『かみさま』が完成するのです。

『かみさま』が完成した後、彼らはそれぞれかつての恋人・またはそれに順する大切な人を蘇らせて貰おうとしています。



【アクションについて】
通常のアクションの他に、“死に際”アクションを添えていただくことが出来ます。

こちらは誰かに殺されてしまった際、「ダイイングメッセージを残す」等、最後の力を振り絞り、生きている方にメッセージを残すアクションとなります。

ぜひご利用ください。


また、死んだ者は復活はなしとします。

組織に属する場合は、はっきりとその旨を書いて下さい。
ブラフにする場合もお願いします。


【パートナーロストについて】
このシナリオに限りパートナーロストの影響はありません。



次々に犠牲となっていく生徒たち。
誰が嘘をついているのだろう？
誰が本当に犯人を探しているのだろう？
儀式を恐れているのは本当に恐れているから？

だんだんと疑心暗鬼になっていく、学生たち。

彼らは儀式を止める事が出来るのだろうか……？

・恋人の仇討ち

・かみさまに逢いたい