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残暑の日の悪夢

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シナリオガイド

それは本当にただの悪夢だったのだろうか……?
シナリオ名:残暑の日の悪夢 / 担当マスター: 逆凪 まこと

「……肝……冷やし?」

 パラミタ某所、“日帰りダンジョン”と呼ばれる任意可変型ダンジョンの地下某階層。
 その主であるアルファーナ・ディスリーの言葉に、クローディス・ルレンシア(くろーでぃす・るれんしあ)は首を傾げました。
「はい。地球にはそう言う文化がございますでしょう?」
 恐らく“肝試し”の間違いだと思うのですが、クローディスはとりあえず黙っておくことにしました。
「パラミタでも暑い日が続きますでしょう? ですから心胆寒からしめて涼を取ろうと思いますの」
 手段はあながち間違っていない、ような気がしますが、何となく嫌な予感がして、クローディスは何ともいえない顔でした。ツライッツにいたってはもう既に逃げ出したそうな顔をしています。
 それを知って知らずか、寧ろ気のせいか嬉々とした様子でアルファーナはぱむ、と手の平を叩きました。
「題して”夏のナイトメア・ダンジョンツアー”ですわ」
「ですわー」
 ひょっこりとその後ろから現れた赤毛の小さな女の子も、ぽむ、と手の平を叩いて繰り返します。
 不意にぞわっと嫌な予感が駆け上がったクローディスの顔が引きつっていました。
「お姉さまも、是非、ご参加くださいまし」
 にっこり笑って、アルファーナが、二人の腕をがっしと掴んでいました。
 慌てて首を振った二人でしたが、時は既に遅かったようです。
「い、いや、私は今回は……」
「遠慮なさらずに、さあさあさあ!」
 言うが早いか、二人をその先の壁……に偽装された回転扉の向こうへと、強引に投げ飛ばしたのでした。


>>>地下一階 


「……悪夢の、意味が! 絶対間違ってますって……!」

 投げ飛ばされた先、ツライッツが足を踏み入れた地下一階は、複雑に入り組んだ迷路になっているようで、入り口には三つの扉がありました。
 そのうちの1つに入ったツライッツは、アルファーナへ悪態をつきながら、物凄い勢いで何かから逃げているようです。振り返りたくも無いのか、必死で走り続けながら、出口を目指していましたが、行っても行っても出口は見つかりません。

「い、いい加減に……っ、あ、アルファーナァァア……ッ!!」

 気のせいかちょっと涙目でしたが、その叫びは誰にも聞こえないようでした。


>>>地下二階

 一方、クローディスが運ばれたのは、地下二階のようでした。
 こちらも、複雑に入り組んだ迷路となっており、いくつかの小部屋が並んでいます。それぞれの扉には、ひとつひとつ違ったマークが記されているようです。
 そのうちの1つで、クローディスは眉を潜めていました。

「……流石に、これはちょっと……悪趣味じゃないか?」

 一面が炎で埋め尽くされる中、黒い人の形をした炎の塊が、にじりにじりと襲いかかろうと近付いてきていたのです。
 幸いに歩みは遅いようですが、問題は倒せる方策が手元にはない、ということでした。
「どうしたものかな、これは……」
 このダンジョンの性質上、生命の危機に瀕することがあれば、本来は地下のサロンに強制的に送られることになっていますが、クローディスはどうにも嫌な予感が拭えないでいるようです。

 

 そんな彼らの状況をどうやって見ているのか、アルファーナは目を細めながらくすくすと笑っていました。

「命の危険はありませんわ。ご存分に、ご堪能くださいませ……うふふふふっ」

 アルファーナの悪戯っぽい微笑みは、妙に愉しげだったのでした。


 

担当マスターより

▼担当マスター

逆凪 まこと

▼マスターコメント

 初めての方ははじめまして、二度目以上の方はまたお会いできて光栄です
 逆凪まことと申します

 夏です
 厳しすぎる残暑、寝苦しい夜を更に寝苦しく、悪夢のひと時をお楽しみいただければ幸いです

 ちなみに、日帰りダンジョンは今回で二作目となりますが
 どちらも単発ものですので、前シナリオを参考にする必要は全くありません
 このダンジョンは三人の機晶姫が管理しており
 一人は金髪巨乳のおねえさま、一人は黒髪のメイドさん、一人は金髪のお姫様
 とだけ認識いただければ十分かと思います

 さて今回は、ダンジョンの中で肝試しツアーです
 とは言え、アルファーナの盛大な勘違いにより、肝試しというより肝を冷やすためだけのツアーです
 そしてツアーとか言ってるのに順路もなにもありません
 更に言えばホラーとは言っていますがコメディだろうというものもありますので
 悪夢を楽しむもよし、悪夢を何とかするも良し、ガイドの違和感をつつくのもよし
 難しく考えず、楽しんでいただければ幸いです
 ちなみに、判定基準は今回は通常より低めに設定されておりますので
 「俺はのっとられたりしないぜ!!」というのも問題ありません
 

 また今回のダンジョンの仕様ですが、存分に肝を冷やしていただくため
 スキルはサイコメトリとテレパシーのみ使用可能となっております
 装備は特に規制はいたしませんが、野暮なことはなさいますなと申し上げておきます


★地下一階  

 こちらでは三つの扉があります
 扉の先には出口はありません
 扉を選ばなければ二階に行くことになります
 三つの扉はいくつかの分岐点で繋がっているため
 「何か」が混ざってしまうこともあります

 一つ目は何者かが延々と追いかけて来ます
 ゾンビかもしれませんし、蟲かもしれませんし、ムッキンブラザーなおに……オネエさんかもしれません
 とにかく、扉を潜った人の追って来て欲しくない存在が追っかけてきます

 二つめは美女あるいは美男子達が色々と接待してくれます
 ただしタイトルが悪夢、と言うことを忘れないでください

 三つめの扉は自分自身の幻影が出てきます
 幻影の自分は、自身に対して怒ったり嘲笑したり毒舌を吐いたりした挙句、その体を乗っ取ろうと言い出します

★地下2階

 こちらは、扉に入った人間が、悪夢だと感じるものが具現化します
 過去の記憶であったり、これから起こったら嫌だと思っていること、単純に不気味なもの
 どんな夢でも具現化され、場合によっては襲い掛かってきます
 尚、同じ扉に入ると、全員の悪夢が混じってしまう可能性があります
 扉の先には出口は存在しません

 ちなみに、クローディスがいるのは車輪の描かれた“運命”に関わる悪夢の部屋
 他にも“戦車”や“塔”、“愚者”“死神”などの部屋があります
 それぞれ復讐、災難、愚行、死を象徴する悪夢となります

 ※誰の悪夢かは基本的に明記されません
  ただし、アクションで誰の夢かはっきりして欲しい旨の記載があれば明記します
  また、混ざって欲しくない場合はその旨明記ください

 特に指定の無い場合は、悪夢の内容に近い部屋に飛ばされることになります


★その他
 悪夢も何も関係ないよ、のんびりするよ
 と言う方は最地下のサロンでメイドのベイナスがおもてなししてくれます
 マリーは今回は登場しません
 ダンジョン内は自由に行動することが出来ますが
 ダンジョンの外は、周囲までしか行動できません
 

▼ NPC関連について
公式・マスターNPC問わず「一人だけ」登場させることも可能です
あくまでこれは”悪夢”なので、関係性は変化しませんし、登場するのは本物ではありません
他シナリオでは、当シナリオ内容は一切反映しませんのでご注意ください

ガイド記載以外のNPCでも、エリュシオン勢以外は本物として呼び出し可能です
「氏無はムッキンブラザーに追いかけられてろ!」とかはダブルアクションの範疇外です
誰得すぎるので誰もしないとは思いますが


 それでは、良き悪夢の残暑をお過ごしください



▼サンプルアクション

・悪夢に追いかけられる

・過去が悪夢になって現れる

・悪夢に接待を受ける

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年08月20日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年08月21日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年08月25日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年09月04日


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