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平行世界からの贈り物

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シナリオガイド

夜長の秋の上映会
シナリオ名:平行世界からの贈り物 / 担当マスター: 夜月天音

 秋晴れの日。イルミンスール魔法学校、校長室。

「何か面白い事ねぇか?」
「校長、何かイベントとかやらねぇか?」
 暇を持て余し中の双子の兄弟、ヒスミ・ロズフェル(ひすみ・ろずふぇる)キスミ・ロズフェル(きすみ・ろずふぇる)が部屋に現れました。
「む、何じゃ。また悪さをするつもりかのぅ」
 アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)はあからさまに渋い顔で双子を迎えました。
「……何だよ。今日はまだしてないだろ」
「校長、それ何だよ」
 ヒスミはアーデルハイトの様子に不満顔になりキスミはエリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)が何やらラッピングされた箱を持っている事に気付きました。
「いつの間にか机にあったです。誰が送ったのかも書いてないですぅ……映像データですね〜、早速見てみるですよ〜」
 エリザベートは箱を確認した後、ラッピングを剥ぎ取り、中身を確認。入っていたのは、一つの映像データだけ。
「カードが入っておるな……“平行世界にいる皆様へ”とな。何とも奇妙じゃな」
 アーデルハイトは箱に入っていた一枚のカードを手に取り、内容を確認するなり不審な表情を浮かべていました。
「オレ達や校長達の名前とかが載っている目録みたいなのも入ってるぞ」
「もしかして別世界とかからの贈り物とかか?」
 ヒスミは出演者と書かれた目録を発見し、キスミは映像データに首を傾げました。
「とりあえず、見てみるですよ〜」
 エリザベートは不思議に思いながらも好奇心が先に立ち、映像確認を始めました。

 ■■■

 イルミンスール魔法学校。廊下。

「エリザベートよ、少しは休んではどうじゃ。いくら校長とは言え、まだ子供じゃ」
 アーデルハイトが気遣いの笑みを湛えながら早歩きで行くエリザベートに声をかけました。
「校長になったからには子供とか関係ないですぅ。みんなのために先に立って頑張るですよ〜。授業と業者の交渉と野外実験の下見に行って来るですぅ。大ババ様はどうするですかぁ?」
 エリザベートは立ち止まって校長らしく振る舞い終えると仕事に戻りました。
「双子に頼んでおった魔法薬を取りに行く所じゃ」
 大ババ様と呼ばれてもアーデルハイトは、気にする様子は無くエリザベートと別れました。

 アーデルハイトが目的の部屋に近付いた時、
「またやらかしおってからに。大丈夫かのぅ? 怪我はしておらぬか?」
 室内から轟音が聞こえたかと思ったら部屋から双子の少女が現れました。長い髪にお揃いの制服、唯一二人を区別するのは右と左にはめられた銀腕輪だけです。
「んー、大丈夫」
「頼まれてた魔法薬は出来たよ。今の音は趣味の事で……」
 現れた双子の少女はアーデルハイトの気遣いに笑顔で答えるなり、すぐに渡すべき物を渡した。
「本当に心配させおって。するのはよいが、程々にするのじゃぞ。実験で命を失ってはどうにもならぬからのぅ。しつこく言わずとも分かっておるから言うのはここまでにするが、よいな?」
 アーデルハイトは魔法薬を確かめながら双子に優しく諭しました。
「はーい」
 双子は素直に返事をしました。それを聞いた後、アーデルハイトは魔法薬を持ってどこかへ行きました。
「さすが、微笑みの魔女」
「後光が見える」
 双子はアーデルハイトの後ろ姿を尊敬の眼差しで見送っていました。

■■■

「はははは、これ、面白いなぁ。俺達、何か美少女じゃん」
「だよな。校長達も何か違うし。前にあった過去の選択を選び直すというのとはちょっと違う感じだよな」
 双子は大笑いをしながら映像の中の少女な自分達についての感想を口にしました。
「……人自身の外見や中身が違うからのぅ。似て非なる世界という事かのぅ。もしや、映像の世界に住まう者が送りつけて来たのじゃろうか」
 アーデルハイトは映像よりも送り主が気になっているようでした。
 しかし、そんな事を気にするのはアーデルハイトだけで
「まぁ、そんな事どうでもいいけど。早速、名前が載っている人に声をかけて来るぜ!」
「今夜は満月だし、団子食べながら月見ついでに上映会をしようぜ!」
「面白そうですね〜。やるですよ〜」
 双子とエリザベートは映像データを利用してたっぷりと楽しむ気でいます。
「……仕方無かろう。名前が載っている者には見せる必要があるからのぅ」
 結局、他の出演者の存在があるためアーデルハイトは渋々ながら上映を許しました。

 上映会場はエリザベートの指示によりイルミンスール魔法学校の中庭で行われる事となりました。
 双子に声をかけられ、続々と名を連ねる者達が集まって来ました。

 満月の下、夜長の秋の奇妙な映像の上映会がまもなく始まります。

担当マスターより

▼担当マスター

夜月天音

▼マスターコメント

 シナリオ担当の夜月天音です。
 季節も夏から秋へと変わり、季節の巡りは早いものだと感じる今日この頃です。
 今回は秋の夜長の上映会となります。上映される映像は、平行世界の皆様の日常となります。似て非なる世界についてこれまで別の選択をした場合の世界、未来の世界を体験して頂いた方もいらっしゃいますが、今回はこの時、どこかで過ごしている自分の姿を楽しんで頂ければと思います。もちろん、映像データの送り主について探りを入れても構いませんし上映会を盛り上げるために活動しても構いません。

【映像データについて】
・送り主は不明ですが、スキルを使用し、探りを入れたら何か手掛かり的な物は手には入るかもしれません。

・映像が入れられているのはUSBフラッシュメモリーのような物です。

【平行世界でのNPC呼び出しについて】
・平行世界の内容によっては公式のNPCを呼び出しても構いません。今回のシナリオでは、NPCの立場や状況など関係無く呼び出す事は可能で
 す。当然下記にあります【平行世界に登場について】の項も適用となり性別や性格などが現実と違っていても構いません。

 公式NPCを呼ぶ場合は、LCを追加し、アクションの一番最初に、
【公式NPC:◆◆・△△△△(NPCのフルネーム)】
 と明記して下さい。
 このLCはリアクションへの登場は出来なくなります。
 NPCとの関係の補足やあるいは希望等があればこのLCのアクション欄にお書き下さい。
 ただし、NPCの行動を指定することは出来ません。あくまでも希望という事になります。
 LCが公式NPCと過ごし、MCは参加しない場合はMCの欄を公式NPC用の枠として使用しても構いません。この場合、MCはリアクションに登場せず、LCと公式NPCが描写されます。
 LCのアクションが書ききれない場合は、どこからがLCのアクションなのか分かるようにして下されば、 MCのアクション欄を使用しても構いません。


【会場の様子・平行世界に登場無しの方について】
・会場はガイドの通りです。テーブルと椅子が用意され、満月によって明かりが不要なほど明るいです。

・平行世界に登場しなくても好奇心で上映会に参加しても構いません。

・参加者のために飲食物を振る舞っても構いません。一応、双子のリクエストで飲み物と団子は用意されています。

【平行世界に登場について】
・性別、口調、性格などが現実と違っていても構いませんが、その際は明確に記載をお願いします。ただし、実年齢の変更だけは出来ません。

【双子とエリザベート達の動向】
(平行世界)
・エリザベート
子供でありながら遊びよりも仕事を第一に考え、生徒のため世界のために常に行動する校長です。

・アーデルハイト
説教や怒りを表に出す事はなく、優しい気遣いを持って相手を言い聞かせる魔女で「大ババ様」と呼ばれても気にしない寛大さを持っています。

・双子
性格は現実と一緒ですが、性別が女性になっております。銀腕輪は現実と同じ位置にあります。

(現実世界)
・エリザベートと双子は大人しく映像を楽しんでいます。

・アーデルハイトは映像データの送り主を探る方に参加します。

・平行、現実共に四人と絡んでも構いません。ただし、平行世界のエリザベートとアーデルハイトについてこの項目(ガイドでのキャラ)とは違う変更
 を施された彼女達と絡みたい場合は、上記の【平行世界でのNPC呼び出しについて】の手順を踏んで下さい。



▼サンプルアクション

・上映会に参加

・送り主を探る

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年09月12日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年09月13日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年09月17日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年10月03日


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