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一寸先は死亡フラグ

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シナリオガイド

どうしよう、生き残れる気がしない
シナリオ名:一寸先は死亡フラグ / 担当マスター: 高久 高久

 パラミタにも多くの温泉があり、湯治場や観光ホテルなどの施設が多く存在します。
 今回はそんなとある一つのホテルのお話。そのホテルは、最近オープンしたばかりで人気を集めていました。
 中々予約が取れない状況で、たまたま宿泊チケットを手にすることができたルシア・ミュー・アルテミス(るしあ・みゅーあるてみす)夏來 香菜(なつき・かな)キロス・コンモドゥス(きろす・こんもどぅす)を誘い、訪れていたのでした。

「それにしても、チケットがもらえるなんてラッキーだったわね」
 到着し、ホテルのロビーでくつろぐ香菜。何処となく浮足立っているようです。
「オレはそうとは思えないがね……っと」
 荷物持ちにされたキロスは重そうな荷物を置くと、大げさに溜息を吐きます。
「へーこうなってるんだ……あれ?」
 物珍しいのか、ルシアが辺りをキョロキョロと見回しているとロビーの隅で巫女装束を纏った黒髪の少女が座っているのを発見しました。来客が無いのか、退屈そうにしています。
「香菜ちゃん、アレ何かな?」
「あれ? ああ、あれは占いコーナーみたいね」
「占いかぁ……ね、香菜ちゃんやってみない?」
 目を輝かせるルシアに、仕方なさそうに香菜は立ち上がるとキロスを連れて占いコーナーへと歩み寄ります。
「すいませーん、お願いしまーす」
「あ、はい……え゛!?」
 少女は来客にぱぁっと顔をほころばせたと思うと、即座に凍りつきました。
「……どうしたの?」
「え!? い、いえ……あ、あの……い、今すぐ帰った方がいいと思いますよ!」
「え!? せ、折角来たばっかりなのにな、なんで!?」
 突然の少女の言葉に、ルシアが驚きます。
「いきなり帰れ、と言うのも納得いかないわね。どういうこと?」
 詰め寄る様な香菜に、巫女が躊躇う様子を見せながらも口を開きました。
「え、えっと……言いづらいんですが……このままだと何か悪いことが起きるに違いないんですよ……必ず」
「……くだらねぇ、俺は戻る。先に部屋に行ってるぞ」
 隣で話を聞いていたキロスは溜息を吐くと、荷物を持ってさっさと行ってしまいました。
「……!? た、大変! 早く! あの人を追ってください!」
 去っていくキロスの後姿を見ていた少女が、慌ててルシアと香菜にそう言いました。
「え? わ、わかったわ!」
 少々戸惑いながらも、香菜はルシア、少女と一緒にキロスの後を追います。
「で、でもどうしたの急に?」
 後を追いつつルシアが問うと、少女は言いました。
「あ、あの人に死相が出ていたんですよ! それも色濃く!」
「死相、ですって?」
「それ本当――」
 部屋まで近づいた時でした。

「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 キロスの悲鳴が、辺りに響き渡りました。
「キロス!?」
 部屋に飛び込んだ香菜とルシアが見た物は、
「……これはひどい」
何故か設置されている落とし穴に落下し、底で酷い有様になっているキロスの姿でした。
「……なんで落とし穴がホテルの部屋に?」
「わ、わかりません……ただ、一つ心当たりが」
 少女は俯きながらぽつりぽつりと話し始めます。

 少女の名は霞 千明(かすみ ちあき)と言い、昨日からこのホテルで占いのアルバイトをしている巫女でした。
 彼女は不幸の前兆などを予知できる力がありました。その力を生かしたアルバイトだということです。
 しかし昨日、ホテルについてから見える物は死相や不幸な出来事ばかり。それをおかしいと思っていたという事でした。

「お、恐らく今このホテルでとんでもないことが起こっているのだと思います……それが何なのかわかりませんが……貴方達も早く帰った方がいいと思います。きっとなにか、良くないことが――」
「お、お客様!」
 少女が話しているのを割り込むように、ホテルマンが慌てた様子で飛んできました。
「あ、良い所に。この方がチェックアウトを――」
「申し訳ありません。暫くホテルの滞在をお願いいたします」
「滞在を?」
 聞き返すと、ホテルマンは頷きます。
「ええ、突然の吹雪が発生しまして。交通機関もストップされているようです」
「あ、本当だ」
 ルシアが窓に目をやると、外は物凄い勢いで吹雪いていました。
「異常気象だそうです。それと……」
 更にホテルマンは言い辛そうな様子で口を開きました。
「……ホテルで、殺人事件が発生しました。事情などを伺うため、申し訳ないのですが滞在をお願いいたします」
「さ、殺人事件ですって!?」
 香菜と少女が目を丸くします。
「た、大変な事ってこのこと!?」
「わ、わかりませんが恐らく……」
 ひそひそと話し合う二人に、安心させるようにホテルマンが言いました。

「ですがご安心ください。事件はすぐ解決するでしょう。現在このホテルには推理をする際眠ることで有名な名探偵の一家と、祖父の名を賭ける事で有名なとある探偵のお孫さんが宿泊しておりすぐに捜査が始まっておりますから」

「あ、香菜ちゃん、大変な事がわかったよ」
「奇遇ね、私もよ」
 現在、ホテルは死亡フラグの塊となっていました。

担当マスターより

▼担当マスター

高久 高久

▼マスターコメント

 初めましての方は初めまして。そうでない方はまたお遭いしましたね。高久高久です。どうぞよろしくお願い致します。

 今回、皆様はホテルに宿泊しています。
 しかしただのホテルではありません。行く先々で殺人事件ばかり遭遇する「お前死神じゃね?」という名探偵が宿泊するホテルです。
 現在ホテルは死亡フラグの塊。ちょっと歩いただけで死亡フラグになりかねません。

■目的
 今回もこの名探偵たちのせいで殺人事件が起きてしまいました。更に時期ハズレの大雪により隔離されている状況です。
 しかし目的は事件を解決する事ではありません。それはこの名探偵たち(というか死神)の役目です。
 今回の皆様の目的は、このホテルで死亡フラグを回避し生き残る事です。
 普通に過ごすのも良し、犯人を捜すのもよし、部屋にこもってガタガタ震えるようなアクションをかけるのは自由ですが、何が死亡フラグになるかはわかりません。
 死亡フラグが立つと、キロスのようにかなり強引な展開だろうと死亡するので用心してください。

■殺人事件に関して
 とある宿泊客が殺害されたようです。
 部屋の中にはバラバラの死体。勿論鍵はかかっており、侵入も不可。
 窓が割られており、外から吹雪いていた雪が積もっていましたが、部屋は外からよじ登るには高すぎる為窓からの侵入も不可能と考えられています。
 被害者は偽名を使っており、何者かは不明。常にサングラスなどで顔を隠していた、という事です。

 ちなみに今回シナリオには全く関係ありません。ほっといても解決されるでしょう。

■ホテルに関して
 造りは極普通の観光ホテルです。温泉が売りで露天風呂の他に室内、サウナと言った施設は充実しています。外は吹雪いている状況ですが、露天風呂は問題なく入れます。
 宿泊施設は和室洋室揃えており、他に娯楽施設やレストラン、バーといった施設も備えてあるようです。

■NPCに関して
 今回登場するNPCは以下の通りです。

・ルシア・ミュー・アルテミス:この状況に驚きつつも、「これがあの有名なサスペンス的状況」と思っているようです。
・夏來 香菜:今回のツッコミ役です。
・霞 千明:ツッコミ役その2です。
・キロス・コンモドゥス:へんじがない。ただのしかばねのようだ。

■注意
 内容を見て貰えばわかるとおり、殺人事件が起きていますがコメディです。
 たとえ死んだとしても「これはひどい」と自らフラグを立てるくらいで挑みましょう。
 ※尚本シナリオは一種のパラレルに近い物となっており、死んだ場合でもパートナーロスト等の影響は一切ございません。安心して逝ってください。

 それでは皆様の御参加をお待ちしています。

※本シナリオのリアクション公開は下記表記と違い、10月10日を予定しております。

▼サンプルアクション

・死亡フラグを回避する

・死亡フラグ回避

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年09月16日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年09月17日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年09月21日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年10月10日


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