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煌めきの災禍(前編)

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煌めきの災禍(前編)

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シナリオガイド

今こそ、災いの少女を救えるか……!?
シナリオ名:煌めきの災禍(前編) / 担当マスター: 黒留 翔

イルミンスールの森。
その片隅に位置する妖精の集落に学校が建設されたのは、ほんの数週間前の出来事でした。
集落内にただ一人の教師として赴任してきた銀髪の青年ソーン・レナンディは職員室としてあてがわれた部屋に住みつき、今日も机上に積み上がった古文書類の翻訳に勤しんでいます。
その時ふとノック音がして、ソーンは顔を上げました。

「ああ、わざわざお呼び立てしてすみません。――おや? カイ君も来ていたんですか」

ソーンは集落の族長・ハーヴィ・マーニカイ・バーテルセン(かい・ばーてるせん)の姿を認めると、作業の手を止めて二人に席を勧めます。

「折り入って話があるということじゃったが、何かな?」
「ええ。単刀直入に言うと、『煌めきの災禍』のことなのです」

ソーンのその言葉に、ハーヴィは思わず身体を硬直させました。

「森の奥にある洞窟。そこに封じられている災いの正体……族長さんならご存知のはずですよね?」
「え?」

驚いたカイは思わず、射抜くような視線を向けているソーンと、固まったままのハーヴィを交互に見てしまうのでした。
洞窟に封じられているという『煌めきの災禍』は、集落の妖精たちですらその存在を知らない者もいるほど、謎に包まれた存在なのです。その正体を知っている……とは?

「何故そんなことを聞くんじゃ」
「なぜなら僕も見当くらいは付いているからですよ、貴女とその災いの関係について。話してもらえませんか。貴女とともに暮らした精霊のことを」
「……!? 何故お前さんがそれを……」
「僕の専門は産業考古学ですよ。いにしえの時代に存在した技術を研究する学問です。当然この地域の歴史も調べています。ですから、かつて貴女とともにこの森に住んでいた精霊が、とある技術の実験体にされたことも知っている。その実験が失敗し、精霊が精霊でなくなったこともね。そしておそらく、自身を制御出来なくなったその精霊が例の『災い』になったのだと、僕なりに仮説を立てたんですが。違いますか?」

狼狽するハーヴィの瞳を真っ直ぐに捉えて、ソーンは尋ねています。しかしハーヴィは言うべき言葉を失ってしまったかのように口をつぐむと、俯いてその目を逸らしてしまいました。
逆に口を開いたのは、その様子を見かねたカイでした。

「にわかには信じられない話だが……それが本当だとして、ソーン、何で突然そんなこと言いだしたんだ?」
「……もしかしたら、その精霊――つまり『煌めきの災禍』を助けられるかも知れないからですよ」

「助ける」という言葉に反応して、ハーヴィが顔を上げます。

「僕が調べた所によると、その実験とは“機械の身体を持った精霊を作り出す”というものでした。核となる機晶石に精霊の魂を入れ、機晶姫として生まれ変わらせるのです。実験が失敗に終わったとはいえ、『煌めきの災禍』はそういう身体を持っています。ということは……」

永い時を洞窟で過ごして来た以上、メンテナンスなどされていない機械の身体は満足に動けないはず。制御不能に陥っているとはいえ、その状態なら近づくことも可能でしょう、とソーンは続け、断言しました。「僕なら上手く直せます」と。

「だてに研究ばかりしていませんよ。どうです? 族長さん、力を貸して頂けませんか」
「いや、ちょっと待て。それってつまり、洞窟の封印を解いて中に入るってことだろう? 確か前に族長が封印を解いたとき、森中の動物が暴れ出したって聞いたけど」

カイの言葉に、ハーヴィは暗い顔で頷きました。

「『煌めきの災禍』は、確かに我の昔なじみじゃ。自分が災いと化すことを知った彼女は、例の洞窟に自らを封印した。彼女の願いは唯一つ、『森を守る』ことじゃった。だからその暴走した願いは、森の住人である動物たちを狂わせたんじゃ。外部の者たちを排除するためにな。……じゃが、入口で我が結界を張り、洞窟の外までその影響が及ばないように出来れば……あるいは、上手くいくかも知れん」

ハーヴィは真剣な表情をしてそう言うと、ソーンに視線を向けました。

「じゃが、お前さんだけで洞窟内に行くのは危険すぎる。カイや他の者を伴って行くんじゃ。妖精たちも好いておる、貴重な学校の先生を失うわけにはいかんのでのう」
「分かりました。ではそのように致しましょう」

(確かに上手いことやれば集落の懸念事項は一つ解消される……か? でも、わざわざ寝た子を起こしにいかず、このまま放っておいても良いような気がするんだが……)

カイがそうして考え込んでいると、ハーヴィがそっと耳打ちして来ました。

「頼む。守ってやってくれ」
「え?」

カイには族長の言わんとしていることがよく飲み込めませんでしたが、促されて冒険の支度を整え始めます。

こうして彼らはそれぞれの思惑を胸に抱きながら、封印の洞窟に赴くことになったのでした。 
ソーンの言うように、本当に『煌めきの災禍』を助けることは出来るのでしょうか――?

担当マスターより

▼担当マスター

黒留 翔

▼マスターコメント

黒留 翔です。よろしくお願いいたします。

今回は洞窟の最奥を目指すという話ですが、
前回に引き続き集落を発展させるためのアクションを掛けて頂くことも出来ます。
特に必要な予備知識等はありませんので、今回初めてという方も是非奮ってご参加下さい。


■集落名決定選挙、開催中です■

選挙にご参加頂ける方は、最終候補の中から最も“妖精の集落”に相応しいと思う名前を一つだけお選び下さい。
アクション投稿期間が終了した時点で最も得票数の多かったものを集落名として採用させて頂きます。

投票の際は後述の集落名候補に該当するA〜Cのアルファベットをいずれか一つ、MCのアクション欄に記載して頂きますようお願いいたします。
なお、今回のリアクション内では選挙に関する描写は行いません。投票に関する部分の記述はダブルアクション扱いになりませんので、ぜひ皆様の清き一票を投じて頂ければと思います。ただしLCのアクション欄を使用しての投票は無効票扱いとなりますのでご注意ください。

――集落名・最終候補案――

A.フラワーリング
B.エアリーリーフ
C.ハーヴィ村

(順不同。最終決定案についてはリアクション公開時に命名者の氏名を公開させて頂く予定です)

―――――――――――――
以上、A〜Cの候補名の中から一つをMCのアクション欄にご記載下さい。
実際には上記「最終候補案」以外にも多数の名前をご提案頂きましたが、選挙開催にあたって泣く泣く3つの案に絞らせて頂きました。前回集落名をご提案頂いた皆様には重ねて御礼申し上げます。


■これまでのまとめ/用語解説■(読み飛ばして頂いても結構です)

・封印の洞窟 …『煌めきの災禍』が封印されている洞窟です。森深い場所にあって、祠ごと巨石で封じられています。祠は封印の鍵のような役割を果たしています。完全に制御不能となる前に『煌めきの災禍』本人から呪文を教えられていたハーヴィは、唯一この封印を解くことが出来る存在です。

・族長誘拐事件…『灰色の棘』に属する5人の男たちによって集落の族長・ハーヴィが攫われた事件。誘拐犯に恐喝されたハーヴィが洞窟の封印を解いてしまったため、森の動物たちが一斉に狂暴化しました。

・『灰色の棘』…謎の白衣の男による「計画」に与する者たち。本来は彼らのシンボルマーク(円で囲まれた右向きの三角形)を指す語です。一味のリーダーとされる白衣の男は「命に関する研究」を行っているようですが、その詳細は不明なままです。


■洞窟内■

真っ暗なダンジョンです。
『煌めきの災禍』が侵入者を拒むために仕掛けた罠が複数設置されているので、気をつけて進んで下さい。
洞窟内をうろついている洞窟コウモリや森林オオカミは『煌めきの災禍』の影響を受けており、侵入者を見つけ次第襲いかかって来ます。


■集落の発展■

洞窟探索へ行かずに、集落内で作業して頂くことも可能です。
なお、現在建設済みの建物に関しては以下の通りです。

学校/子ども園/倉庫、水車
(学校に図書室と職員室、子ども園に遊戯室は設置済み)

集落の妖精たちはツリーハウスやログハウスなどで生活していますので、普通の家や店舗サイズの建物なら特に問題なく建てることが出来ます。
ただし集落は森に囲まれているため、あまり広大な面積を要するものに関しては建設が困難となります。ご了承ください。

▼サンプルアクション

・洞窟内の探索

・仲間を守る

・仲間の救護

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年12月03日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年12月04日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年12月08日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年12月18日


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