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月下の無人茶寮

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シナリオガイド

あなたの心に残る――「食」は何ですか?
シナリオ名:月下の無人茶寮 / 担当マスター: YAM

 先頃、シャンバラ大荒野のイルミンスールにほど近い一端にある、古王国時代の遺跡発掘地区で、とある魔法施設が発掘されました。
 そして、研究者の尽力により、このほどそれが完全復元されました。

 それは――『レストラン』としか、一見したところ呼びようのない施設です。

 しかしこのレストラン、調理者も給仕もいません。完全に魔法の力のみによって運営され、訪れた客の注文を訊くことなく自動的に食事は用意されます。


 その料理は、客にとって――


 たとえば、最も記憶に残る料理、

 たとえば、何より強く心を引きつけた食べ物、

 たとえば、人生における何か転機に結びついてその時の感情を喚起させる味。




*******


 ここに、魔鎧キオネ・ラクナゲン(きおね・らくなげん)と、先頃契約した綾遠 卯雪(あやとお・うゆき)がやってきました。

 2人のテーブルの、白いクロスの上に現れ出たのは、「鶏の唐揚げ」の皿。

「……懐かしいな」
 卯雪は目を細めて、その一見何の変哲もない唐揚げを一つ、口に運びました。
「うん、お母さんの唐揚げだ。
 この下味……ニンニク効かせてあって、すごく美味しい」
「卯雪さん、バイトでも唐揚げを揚げてますよね」
 卯雪のバイト先の弁当屋に何度も足を運んだことのあるキオネが、思い出しながら尋ねると、卯雪は頷きます。
「うん、まぁ、母さんの味を目指して、っていうと聞こえはいいけどね。
 お昼のお弁当であんまりニンニク入れるのも、お勤めの人にはアレだから、そこは控えめにしてるんだけど。
 だからかな、凄く懐かしい」

 女手一つで自分を育ててくれた母に楽をさせてあげたくて。
 同時に、この母の味を広めるため、いつかは自分の弁当屋を持ちたくて。
 その頃、契約は試みたけど出来なくて、自分には資質がないのかとちょっと気落ちはしたけど、空京という新天地で夢を追う決意をした。
 その後さまざまなことがあったけど、今は契約者としてこのパラミタにいる。


 その旅立ちの時の気負い立つ心や、ほんの少しの不安、新天地への期待、わずかなホームシック……母や故郷への慕情が綯交ぜとなった、あの頃の思いが、懐かしい味と共に卯雪の胸に強く込み上げてくるのです。
 忘れかけていたその思いは、晴れて契約者となった卯雪の心に新鮮な力を吹き込んでいくかのようでした。


「いつか、母さんを空京に招待して、この味で迎えてあげたい」
 唐揚げを頬張りながら、卯雪は目を輝かせてそう言うのでした。
「その時には俺も、お母さんに挨拶させてくださいね。パートナーとして」
「えーっ、『魔族と契約した』なんて言ったら母さん絶対に心配するから、ちょっとなぁ……」
「ええぇぇぇぇ…………」


*******



 レストラン『無人茶寮』。 
 それは、古王国時代に、人の精神や記憶や感情と「食」との結びつきに着目し、それを心理治療等に応用しようとした魔法セラピストたちによって開発された飲食施設だったのでした。



 完全復元されたこの無人茶寮が、今夜、一晩かぎりの試験営業を行います。
 おりしも、今宵は満月が煌々と天空にかかっています。


 来店した貴方のテーブルには、どんな料理の皿が載るのでしょうか……?


担当マスターより

▼担当マスター

YAM

▼マスターコメント

 こんにちは、物語を読んでいると登場した食べ物を食べたくなることがしょっちゅう、でおなじみYAMです。
 少し変則的な日常系シナリオですが、よろしくお願いします。

 基本的に、食事をしてその食べ物に纏わるエピソードを回顧し、感慨に耽ったりする、というものです。
 魔法によって無人で運営される施設、ですので、スタッフとして参加する、というアクションはかけられません。ご了承ください。

 ※上記のキオネと卯雪は、ここでのサンプルとしての登場です。リアクションには特に登場する予定はありません。


【アクションの書き方】
 供される食べ物と、それに纏わるエピソードや、それに寄せる思いを書いてください。
 一応レストランなので「料理」が供される、となってますが、「ほとんど調理の手をかけていない食べ物」「既製のお菓子」「飲み物」でも構いません。
 何せ魔法でどんな食べ物でも出てきますので、PCの思い入れ優先で(笑)

 何が出てくるか分かっている状態で来店するのもいいですし、
 分からずにやってきて料理を出された時、そこで記憶や思いが甦る……というパターンもアリです。

 1MCにつき1テーブルで、基本的にリアクションもテーブルごとに展開していくとお考えください。
 グループアクションで1つのテーブルに2人以上のMCが同席する、というパターンはOKです。
 もちろんLCも同席していただけます。
 
 食事は、1PCにつき「その人にとってもっとも思い入れのあるメニュー1品」をお出しできます。
 なので、追加LCがいればその分だけ品数を増やすことはできますが、「1品だけを深く掘り下げて描写」することをご希望の場合は、LCの分を省略してMCの1品に関する描写量を増やすことも出来ます。
(MCの1品を省略してLCに回す、というのももちろん可能です)


【NPC】
 NPCを同席させることはできません。
 但し、「食事に纏わるエピソードにNPCが関わっている」場合、公式NPCに限り「回想シーン内で名前を出す」ことはできます。
 回想で『こんなことを言われた』という感じで登場させるのはOKですが、既定の描写量内での描写になりますので、ある程度省略した描き方になります。
 がっつりPCとのやり取り等を詳しく描写することをご希望の場合は、NPC枠分としてLCの追加をお願い致します。
 ※LCアクションには、NPC枠である旨を記載してください。


【メニューが思いつかない場合】
 自分の半生における強い感情やエピソードはあるが、具体的にそれと結びつく飲食物がない、という場合。
 その場合は「一杯のスープ」を提供させていただきます。
 シンプルですが、深い味を醸す、職人的な仕事で仕上げられたスープです(魔法だけど)。
 その深みのある味わいが、様々な記憶や思いを呼び起こしてくれるでしょう……

▼サンプルアクション

・思い出の「味」を食す

・心当たりはないけど取り敢えず行ってみる

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年05月31日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年06月01日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年06月05日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年06月19日


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