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始まりの日に

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シナリオガイド

これは結末ではなく……
シナリオ名:始まりの日に / 担当マスター: 東安曇

※重要※
こちらのシナリオは、参加条件があるシナリオとなります。
マスターコメントを十分にご確認の上、ご参加ください。


10月2日16時までに、誤って本シナリオに参加してしまいました方につきましては、
このシナリオに限り、ユーザーサポートにてご連絡いただければ、ポイントを返却させていただきます。
参加状態は解除されませんが、その分、抽選人数を追加させていただきます。





「……まさかこんな日が来るなんてな」
 ふと見上げた年代を感じさせる建物に、クローディス・ルレンシア(くろーでぃす・るれんしあ)は溜息を漏らしました。正直誰かに恋をするようなタイプだとも思っていなかった、自らの元、親代わりであり相棒でもあるツライッツ・ディクス(つらいっつ・でぃくす)の結婚は、感慨深いものの、同時に複雑な思いがあるようです。
「しかし…………でかいな」
 すぐ後ろを歩くアレクサンダル四世・ミロシェヴィッチ(あれくさんだるちぇとゔるてぃ・みろしぇゔぃっち)へ投げかけるように言ったのは、ハインリヒ・ディーツゲン(はいんりひ・でぃーつげん)の所有するものを地球へ下りる事で彼女が改めて知ったからです。
「なんだかなあ。私が離れていったものに、あいつが入っていくのかと思うと……」
 クローディスの独白はアレクには察するだけで伺い知れないものでしたが、彼女が考える間を置いて「ハインツなら平気」と一言返しました。
 クローディスが長い息を吐き出した時――
「アレク! クローディス! お待たせ!」
 駆け寄って来たジゼル・パルテノペー(じぜる・ぱるてのぺー)がアレクの腕に飛びつくと、彼の腰に下げたサーベルが音を立て、クローディスは目を瞬かせました
「元気だな」
「だって嬉しいんですもの! あの二人が無事に結婚式を……出来る……なんてふぇ、うぇえぇっ!」
 突然泣き出した妻の目尻をアレクはこうなると予測していたように即座に指先で抑えますが、白い手袋はみるみる涙を含んでいきます。
「……替えあったっけ」とボヤく彼に、
「気持ちはわからないでもないけどな」クローディスは苦笑して返します。



「いい? こうやって投げるのよ――!」
 隣に並んだフランツィスカ・アイヒラーが何かを後ろへ放り投げる仕草を例として見せたのに、クッションを両手に抱えたツライッツは「こうですか?」と倣います。
「あらあらもっと勢いよくやってもいいのよ。お花はこれ用の小さくて投げ易い形を用意したから大丈夫。さあ、振りかぶって!」
「はい」
 頷いて、言われたとおりにその手が振りかぶると、クッションが宙に舞いました。
 正確には、ハインリヒの顔に向けて。
「何やってるんだよ君たちは…………」
 ぱふんと音を立てて絨毯に落ちたクッションを拾い上げ、ハインリヒが質問すると、声を立てて笑っていたフランツィスカは時間を確認して扉へ向かいます。 
「ブーケ・トスの練習よ。ガーター・トスが出来ないのは男性陣に申し訳ないけれど、せめて女性達の明るい未来の為に頑張らないと! ね、ツライッツ」
 こくりと素直に頷くツライッツの頬に挨拶のキスをして部屋を後にしたフランツィスカを見送ると、ツライッツはハインリヒへ振り返りました。
「皆さんいらっしゃってますか?」
「うん。僕等もそろそろ準備しないとね。この『ブーケ』は置いて行った方が良いと思うけれど」
 腰掛けたソファにクッションを転がすハインリヒの軍の礼服姿に、ツライッツは感想を零しました。
「そういう格好をされると、また一段と印象が違いますね」
「そう? プラヴダでは白の方良いって言われたな。でももう寒いからね」
「俺はどちらでも良いと思いますが」
「白の方が華やかって事だろ。君も白いドレスでも着れば良かった?」
 からかい混じりの声に「着ません」ときっぱり言って、ツライッツは窓の向こうへ視線を投げました。
「でもどうしましょうか、勢い良くといっても俺が本気で投げたら届かないですよね。とは言え計算すると、誰か特定の位置に落ちるように投げてしまいかねないので、それも不味いような……」
 いつもより奇妙に饒舌で、とりとめのない調子で口を開く横顔は普段よりも表情が薄く、その事に気付いたハインリヒは片眉を寄せて笑い出しました。
「緊張してるの?」
「…………そうかもしれません」

担当マスターより

▼担当マスター

東安曇

▼マスターコメント

■9/30 参加条件について、補足をおこなわせていただきました。


 シナリオガイドをご覧頂き有り難う御座います 東安曇、逆凪まこと です。
 こちらのシナリオにご参加頂けるのは、以下のキャラクターの関係称号を持っているPCと同伴のPCのみになります。
 また、恋人・婚約者・配偶者のNPCに限り、NPCも同伴が可能です。マスターNPCの場合は該当マスターに許可が取れた場合の登場となります。枠の追加は、必要御座いません。詳しくは下記の例をご覧下さい。

例1:PC(LC)参加、公式NPC同伴
例2:PC(LC)参加、マスターNPC同伴(該当マスターに許可が取れた場合のみ登場)
例3:PC(LC)参加、ご友人や恋人などのPC(LC)同伴

>個人称号
ハインリヒ・ディーツゲン
ツライッツ・ディクス
クローディス・ルレンシア
アレクサンダル四世・ミロシェヴィッチ

>複数キャラクター称号(それぞれ単独のキャラクターのものではなく)
ミロシェヴィッチ家
アレクジゼル夫妻
アレクハインツ


▼シナリオについて
▽ハインツの実家(やっぱり城)で粛々と(??)結婚式を行う事になりました。彼等の招待客として、結婚式の一日を仲間と盛り上げ楽しみましょう。
・式
 普通の教会式です。招待客は二人の友人以外はごく近しい親族のみの予定です。
・パーティー
 敷地内で行われます。予め話しを通しておけば余興なども行えます。
 昼:軽いガーデンパーティー。
 夕:室内で食事やダンスを楽しみ一晩中続きます。途中で部屋に帰っても大丈夫です。
 
 上記の範囲であれば行動はフリーです。なお飲酒は描写はキャラクターも20歳を過ぎてからでお願い致します。


▽登場NPC
ハインツ:割といつも通りです。
ツライッツ:珍しく緊張しています。
クローディス:正直複雑な心情のようです。
トリグラフ:「めー!」
ジゼル:兎に角ハイテンション。泣いたり笑ったりで情緒不安定にも見えます。
アレク:「やばい俺も泣くかも」と無表情で言っていましたが果たして……

トゥリン、スヴェトラーナ:「ポルターアーベントないの?」トゥリンは異国の地のあれそれに、「ケーキは有りましたよ!」スヴェトラーナは飯に惹かれています。
ミリツァ:「よくて? 婚姻関係よりも血の繋がりの方が強固なのよ! つまり私とお兄ちゃんは(略)」いつも通りです。
兄タロウ:「けんえきってなに? おれぬいぐるみだよ?」
ハインツ兄姉:コンラートは真面目、カイはうざい、フランツィスカは常にハイテンションです。

ソフィアの瞳:フェビンナーレ、コンナンドらは素直に祝福していますが
ディミトリアス、アニューリス:ディミトリアスは初めての地球で挙動不審です。

▼こちらのリアクションは11月中の公開予定となります。

▼サンプルアクション

・最終回風?

・一緒にお祝い

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年10月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年10月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年10月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年11月30日


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