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運命の赤い糸

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シナリオガイド

天に二日は昇らず! 二人の皇帝の戦いが始まった!
シナリオ名:運命の赤い糸 / 担当マスター: 冷泉みのり

シャンバラ大荒野、乙王朝。

アスコルド大帝から横山 ミツエ(よこやま・みつえ)ミツエ拉致を命じられた龍騎士5000は
ミツエのイコン、饕餮(とうてつ)と向き合いました。

「饕餮の敵ではないわ。降伏しなさい!」

ミツエの断言に一人の龍騎士が笑いました。

「鈍重そうなイコン、我がヒュドラの敵ではないわ!」

派遣軍の長である“ヒュドラ使い”ギュスターブは複数の首を持つヒュドラで、
饕餮におそいかかりました!

「饕餮、騎士を殴るのよ!」

「!?」

ミツエがリモコンで饕餮に命令するとその豪腕は、
ギュスターブを殴打。ギュスターブは吹っ飛ばされて、死にました。

ヒュドラも饕餮に腹を見せ降伏を示しました。
5000の兵がおののく中、ミツエは高笑いしました。

天下三合炉の威力、凡俗の及ぶ所ではないわ!」

饕餮はそもそもイリヤ分校地下にあったイコンをミツエが改修したものです。
搭乗員として劉備曹操孫権を詰め込んでいるため、
勝手に動力炉を天下三合炉と呼んでいる
のです。

(兄者、あのイコン強すぎぬか?)

(故に蛮勇のみのギュスターブを司令官にしておった。
そして対策もな……)

龍騎士たちの実質的リーダーである双子の龍騎士、
イリアス(兄)アイアス(弟)は次の作戦を配下に命じました。
ミツエの後ろから近づいた男が饕餮のリモコンを奪います!

「ミツエ、リモコンはいただくッス!」

「何するのよ!……敦じゃない!!」

ミツエからリモコンを奪ったのは、
ミツエの中学の同級生でナラカへ消えた火口 敦(ひぐち・あつし)だったのです。

「大人しく大帝のパートナーになるッス!」

「へえ。あんたまでそんなこと言うの? 
董卓に何か吹き込まれたの?」

「違うッス! 
ナラカから戻ってきたらパシリの良雄に彼女がいたッス!
……あいつにだけは、あいつにだけは負けたくなかったッス!


大帝にミツエを渡せば、彼女を紹介してもらえるッス!」

火口君は、
『全人類をモテる順に並べた時、良雄は自分の一つうしろ』
と思っていたのです。その秩序が崩壊した今、鬼と化しても仕方ないでしょう。

(彼女じゃないって言っても、信じてくれそうにないわね。
こいつ強いしな……仕方ない)

ミツエは目をウルウルさせながら心配してたんだよと言い始めました。
そして、

「ミツエ、敦の事だぁーい好き♪」

と抱きつき、リモコンを……

「奪わせないッス!」

敦は避けました。

「チッ! 
大帝を倒すために編み出した色仕掛けを破るとは」

「それ広めたのミツエだったんッスか!」

「そうよ。今頃、大帝の目玉は全滅ね」
※『戦乱の絆第3回』サンプルアクションに書かれていました。

「恐ろしい……
抱きつかれた時に胸の感触があったら、奪われていたッス」

「……ぶっ殺す!」

ブチ切れたミツエは、
敦との戦いを固唾を飲んで見守っていた龍騎士団に宣言しました。

「大帝のパートナーとして命じるわ。全軍で敦を攻撃するのよ!
……ハッ!!」

ミツエは自らの過ちに気がつきました。
そして悟ったのです。
これこそが全ての事象が自らの望みどおりになるというアスコルドの力なのではないかと。

「タンマ! さっきの発言やっぱりなし!」

「無理じゃないッスかね。
なんか、すげえの近づいているッス!」

空の彼方より赤い紐状の物が乙王朝に迫っていました。
それは血液の濁流のような、奇怪な現象でした。

「あの“涙で渡る血の大河”なによ!」

「皇帝の力は未曾有。故に契約の絆がみえるのだ。いわば、

“運命の赤い糸”

あの奔流に巻き込まれれば契約は完了しよう」

アイアスの言葉に、ミツエは大笑いを始めました。

「この程度のピンチ、何度も潜り抜けたわ!
運命に抗うだけ無駄なら、運命を乗りこなすだけよ!

よく聞きなさい!
私が大帝のパートナーになったら、あなた達を全員処刑するわ!
死にたくなければ、あの不気味な河を破壊なさい!」

ミツエの言葉に龍騎士団はざわつき始めました。
処刑そのものを信じた訳ではありません。
ミツエが大帝のパートナーになれば、それは新たる権力の発生であることに気がついたのです。

「天に二日は昇らず、地に二王なし。

大帝の御心は計り知れぬものの、
かつてエリュシオンを二分した争乱を再び起こすわけにはいかぬ。

ミツエ殿、このイリアスを乙王朝に加えて下さい。
あなたを大帝のパートナーにする訳にはいきません」

イリアスはあえて帝国を裏切り、ミツエについたのです。

(兄者、俺は帝国を裏切れぬ。だが、だからこそ兄者は……)

アイアスとイリアスにつく龍騎士によって騎士団は二分されました。
こうして龍騎士団の同士討ちが始まったのです。

ミツエは敦に上から目線で勝ち誇りました。

「これで五分になったわよ、敦!
土下座してリモコン返せば許してあげるわよ?」

担当マスターより

▼担当マスター

冷泉みのり

▼マスターコメント

建国の絆第3回に対応するペリフェラルシナリオです。
このシナリオの結果次第で、ミツエがアスコルドのパートナーになるかどうかが決まります。
現在の状況は次のとおりです。

ミツエの乙王朝は龍騎士5000に包囲されています。

また、火口敦に新型イコン饕餮(とうてつ)のリモコンを奪われました。
かつ口を滑らせたためにアスコルド大帝とのパートナー仮契約のような状態であり、
運命の赤い糸に巻き込まれればパートナー契約は完了します。

しかしミツエは自分が大帝のパートナーになった時の権力乱用をチラつかせることで、
文人将軍と言われる龍騎士アイアスとその配下2500を味方に引き入れました。

ミツエには不利な状況にも関わらず余裕でいる理由は乙王朝の仲間がいるからです。

このシナリオではイコンを使用するか配下の兵を率いて戦うかを選択可能です。
イコンを使用する場合、所有するイコンから機体名と装備をアクション上で指定してください。
現在もっている装備やイコンしか使用できません。

乙王朝につく場合はもれなく配下が公称1000人ついてきます。
1000人いれば龍騎士とも戦うことが可能です。

▼サンプルアクション

・ミツエを皇帝と契約させる

・ミツエを守る

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年12月15日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月16日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月20日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年01月07日


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