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【ザナドゥ魔戦記】憑かれし者の末路(第1回/全2回)

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【ザナドゥ魔戦記】憑かれし者の末路(第1回/全2回)

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シナリオガイド

特殊な魔鎧とザナドゥのイコン。魔族の集落に眠る“力”の正体とは?
シナリオ名:【ザナドゥ魔戦記】憑かれし者の末路(第1回/全2回) / 担当マスター: 古戝 正規


このシナリオを含む、本日と22日発表予定の【ザナドゥ魔戦記】へのシナリオ参加は、『1PCにつき1本のみ』でお願いします。


 南カナンへの侵攻から始まったカナンとザナドゥの争いは、南カナンから魔族を退かせ、世界樹セフィロトを用いたザナドゥへの入口(橋頭堡)を豊穣と戦の女神イナンナが築いたことで、新たなステージへと突入しようとしていました。


●神聖都キシュ:イナンナの神殿

「マルドゥーク。あなたはザナドゥに行き、調査及び世界樹クリフォトへの道の確保をお願いします」

 頭を垂れる西カナン領主ドン・マルドゥークを前に、イナンナが言葉を発します。
 入口こそ築けはしたものの、その役割を為す『樹』は見るからに弱々しく、さらにはそこは異国の地、何かの折に枯れてしまうことも十分考えられます。
 そうなる前にザナドゥの調査を進め、新たな拠点となりうる場所を見つける必要があります。

「あなたにとって今、西カナンの地を離れるのは心苦しいとは思うのですが」
「いえ、国にはメルカルトを残します。今回は妻のザルバも居りますし、何の心配もいらないでしょう。内政に関しては私よりも彼女の方が上手いくらいですから」
「クス。それは心強いですね」

 橋頭堡への守勢を敷くイナンナと北カナン軍の代わりに、西カナンの軍勢にシャンバラの生徒たちを含めた一行がザナドゥへ向けて発ったのでした―――


●ザナドゥ:『樹』から北西へ進んだ地点

 ザナドゥに降りたマルドゥークは、進路を北西方向にとりました。
 西と南西には先の戦いで猛威を振るった魔神が治める街があるという情報を元に、それらを避けた上で新たな施設や街の発見に努めていたのですが―――

「……間違いねぇ」

 西カナンの英雄ジバルラが巨岩の陰から前方を見つめて言いました。
「魔族の施設……いや、集落といったところか」

 数名の部下とシャンバラの生徒達で構成された偵察隊、その先頭をゆくジバルラがそれらの集落を見つけました。
 立ち並ぶ建物は住居でしょうか。そしてそこから少しと離れた一画には公共施設にも見える中規模な建築物が寄り添い建っており、屋外には幾つもの鎧が並べ置かれているのが見えます。
 そして何より目を引くのは集落の最奥部に見える巨大な人型の影。それはまるで守り神であるかのように集落全体を見下ろしているようでした.

「ジ、ジバルラ様、早速マルドゥーク様に報告を―――」
「……」
「ジバルラ様?」

 部下の言葉に、しかしジバルラはただ一点を見つめるだけで反応しません。なおも二度声を掛けられ、ようやく部下を視界に入れたジバルラは、おもむろに口を開きます。

「そうしたけりゃそうしろ、俺は行くぜ」
「ジバルラ様?!」

 踵を返したジバルラは相棒である竜(ハウル)の背に飛び乗りました。

「無茶です! いえ無謀です!! 敵の戦力も何も分かっていないのですよ!!」
「だからそれを調べに行くんだろ。何のための偵察隊だ」
「しかし……」

 再び起きた戦、魔族の侵攻。平和を取り戻したはずのカナンの各地が戦火に染まってゆく様も、魔族を率いる将たちの見た目があまりにも幼かった事などもまたジバルラを大いに苛立たせていたのでした。
 しかし彼が急いているのは「こんな戦はさっさと終いにしてやる」という意だけでなく、目の前の集落から何か不気味な力の気配を感じたからでもありました。

「何だ? デケェ影のものじゃ無ぇ、他に何か…… 妖しげな気配が隠れてやがる」


●ザナドゥ:ベルゼビュート城

 時を同じくして、ザナドゥを治める王パイモンの元に「橋頭堡より侵入した地上軍が進路を北西に向けて進軍を始めたこと」が伝えられました。

「……北西ですか。どうしてもペオルの者たちとは接触してしまうでしょうね」

 僅かに俯き思案するパイモンに、「このタイミングでか」と部下の一人が漏らします。

「パイモン様、四魔将は未だ誰一人として戻られておりません。相手が一国の領主となれば他の者では……」
「いいでしょう、この件は私が預かります。そうですね、まずは集落に置いた軍兵たちを動かすとしましょう」
「はっ。すぐに手配を」

 進軍するマルドゥーク軍、対する魔族軍は『四魔将』を動かすのではなくパイモン自らが指揮をとり、策を講じるようです。
 集落を見つめ今まさに突撃せんと目を輝かせるジバルラ。そんな彼を自分では止められないとマルドゥークの元へと急ぎ戻る部下。そして動き出した魔族の王。
 魔鎧を、そしてザナドゥのイコンともいうべき兵器を生み出す集落を舞台とした物語が今、ここに始まります。

担当マスターより

▼担当マスター

古戝 正規

▼マスターコメント

 おはようございます。ゲームマスターの古戝正規です。

 【ザナドゥ魔戦記】シリーズの『西カナンパート』を担当させて頂くことになりました。
 楽しんでいただけたならこれ幸いであります。どうぞよろしくお願い致します。

 ※このシナリオを含む、20日と22日発表予定の【ザナドゥ魔戦記】(計4本)へのシナリオ参加は、『1PCにつき1本のみ』でお願いします。
 なお、2本以上の参加決定が確認できた時点で、参加した全てのシナリオにおいて白紙扱いとなります。ご了承ください。
 ※ただし、第1回と第2回をそれぞれ別のシナリオに参加しようとすることは可能とします。
 (活躍できるかどうかは別となります)。


 さて、ガイドの補足をさせて頂きます。

 偵察隊が発見した集落(ペオル)には100名もの魔族が住みついています。
 うち80名は魔鎧や兵器を作る技術に長けた種の魔族で、生まれた地を離れて生活する事は殆どありません。
 身体能力的には他の魔族に劣り、人間に近い考え方や習慣を好む者も居るようです。
 残りの20名はパイモン軍の軍兵たちです。集落の管理と監視を行っています。
 軍兵だけあって戦闘能力には優れており、武器であるトライデント(三又の銛)を自在に操ります。また翼を有しているため空中戦も得意なようです。
 パイモンはまず彼らに地上兵を発見次第駆逐するよう命令を出しますので『集落へ向かう』という類のアクションを検討される際には戦闘が起こる事も想定していただければと思います。

 また、現在のザナドゥでは、携帯の使用は安定していません。(MCとLCとは携帯電話を通じて会話することが出来ます)
 発信局の役割を果たすのは、ここでは『世界樹セフィロトの力を持った『樹』』ですが、橋頭堡として築かれた『樹』は弱く、十分な機能を発揮出来ない状態です。

 『悪魔LCの立場』 『魔鎧LCの立場』 『死亡描写につきまして』 『ザナドゥ側に付く場合』 につきましては、【ザナドゥ魔戦記】特設ページに記載がありますので、そちらをご確認ください。
 これらに関連しまして、『魂を奪われた、もしくは捧げたPCについて』 の補足をさせていただきます。
 『魂を奪われた、もしくは捧げたPC』は、普通の生活を送る分には他の人と変わり無く過ごすことが出来ます。
 但し、魔族に反逆する意思が見られた時点で身体の自由が利かなくなり、意思と行動の自由を奪われます。
 (シナリオ終了時には元に戻る予定です。また自由を奪われるかどうかは、皆様の送っていただいたアクションを元にマスターが判定します)
 以上のPCが行動する場合、魔族の力の一部を与えられているとし、身体能力が一箇所強化されています。
 どこが強化されているかは、アクションで指定することが出来ます。
 (例:目がとても良くなった、速く走れるようになった)


 西カナン(加えて北カナン)とザナドゥ勢力との戦いは、ここから始まります。
 どうぞご一緒に【ザナドゥ魔戦記】の物語を紡いでゆきましょう。

▼サンプルアクション

・集落をしらべる

・ザナドゥを調査する

・集落を目指す(パイモンの配下として)

・イナンナと共に

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年07月21日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月22日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月26日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年08月11日


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