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【ザナドゥ魔戦記】バビロンの腐霧

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【ザナドゥ魔戦記】バビロンの腐霧

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シナリオガイド

魔族を封じる壺?! ~希望の欠片と絶望の現状~
シナリオ名:【ザナドゥ魔戦記】バビロンの腐霧 / 担当マスター: 古戝 正規


このシナリオを含む、10月21日公開の【ザナドゥ魔戦記】へのシナリオ参加は、

『【ザナドゥ魔戦記】全体で、1ユーザー様につき最大2PCまでの参加』
『マスターシナリオ1つにつき1ユーザー様1PCまでの参加』
『同キャラクターの複数シナリオへの参加の禁止』

をお願い致します。

1PCが2本のシナリオへの参加決定、また1ユーザーが所有するPCのうち、3PC以上の参加決定が確認できた時点で、参加した全てのシナリオにおいて白紙扱いとなります、ご了承ください。

※ただし、追加募集になった場合はその限りではございません。
 追加募集になったシナリオに限り、上記のルールは適応されなくなります。






●ザナドゥ:バビロン城から1kmの地点

 橋頭堡から北東へ20km。
 ようやくに辿り着いた「バビロン城」を見遣るドン・マルドゥーク(どん・まるどぅーく)に、側近の一人が寄り言いました。

「魔鎧が瘴気を中和する、でしたか」
「あぁ。アムドゥスキアスの話を信じるならな」

 パイモンの配下であり四魔将の一人、魔神 アムドゥスキアス(まじん・あむどぅすきあす)による進言。それは「僕はエンヘドゥを奪還する為に協力してるだけなんだけどなぁ」という前置きに始まりました。
「ザナドゥそのものを封印するなんて大規模な封印術は知らないけど、『魔族を封印する壷』なら『バビロン城』にあるみたいだよ。『封魔壷』って言ったかなぁ?」
 四魔将が有する壷は魂のみを封じるものですが、城に眠る『封魔壷』は、その壷一つにつき一体の魔族を肉体ごと封じることができるというのです。壷の総数は不明なものの、個体を封じていない壷もあったはずだと。
「あぁそれから『紫銀の魔鎧』を手に入れたんだよね? それなら連れていった方が良いと思うよ、城の瘴気は厄介だからね」

「それでも私は反対です、彼を連れてゆくのは……」
「仕方があるまい、あれでも『紫銀の魔鎧』の契約者なのだ。それよりも、」

 マルドゥークは城に絡みつく『それ』に目を向けました。
 ザナドゥ特有の植物でしょうか。一見するとそれは薔薇、しかしその花びらはどれも漆黒で、枝は蔓のように柔らかくうねっています。
 そして蔓から生えた棘はどれも、刀身1mはある剣のように巨大で鋭い形をしていました。
 しかもそれらが城壁だけでなく庭部にも城門部にも絡み纏わっているため、一見するとそれはさながら「針の山」のようにも見えるといいます。

「小さな傷も命取りになる! 決して油断してはならん! 行くぞ!!」

 傷を負えば腐食する。待ち構えるは剣の障壁。
 それでも、また今度こそイナンナの期待に応えるべく、マルドゥークと50名の軍兵たち、そして契約者一行は勇み「バビロン城」へ駆け出しました。



●バビロン城:城内入口部

 マルドゥーク一行が城から1kmの地点に到達した頃、一足早く城内への侵入を果たした軍団が一つ。

「地上軍? 数は?」

 指揮を執るのは魔鎧「ゼパル」。「紫銀の魔鎧」だけで構成された軍団を率いる女性指揮官です。無論、彼女も「紫銀の魔鎧」であるようです。

マルドゥーク? なるほど、懲りない男ね」

 初めこそ眉をひそめたものの、ゼパルはすぐに瞳を見開き、兵たちに告げました。

「狙いは同じ、地下の壷に違いないわ! あなたたちはここで食い止めなさい、残りは私と一緒に地下へ向かうわよ!」

 20名の魔鎧兵を残し、自らは10名の兵と共に駆けだしました。
 瘴気の影響を受けない軍団、彼女たちの狙いもまた城の地下に眠る『封魔壷』のようです。



●ザナドゥ:橋頭堡

 橋頭堡を取り囲む悪魔兵とグリフォンの大群、その指揮を執るはザナドゥの王たる魔神 パイモン(まじん・ぱいもん)その人でした。

「そうですね。一時の猶予を差し上げましょう」
 
 口元だけが笑った顔をしてパイモンは続けます。

イナンナを差し出すと言うのなら我々は大人しく退きましょう。しかしさもなくば、橋も橋頭堡も破壊します。当然、兵は皆殺しです」

 橋頭堡を取り囲んだ悪魔兵、その数200、加えて幻獣グリフォンが100体。ペオルの集落をしばしの間拠点とし、兵を増員した後に進軍。八方から橋頭堡を包囲した上で交渉を持ちかけてきたようです。

「さぁ、イナンナに伝えて下さい。あなたの身柄と兵の命、どちらか一方を差し出せとね」



●北カナン:キシュ神殿内

 橋頭堡包囲の報告とパイモンの要求を聞いたイナンナは、すぐに橋頭堡への出兵と西カナン軍への応援要請を指示しました。

「それから、すぐに小隊を編成して『龍の逝く穴』へ向かわせて下さい! ティアマトの説得とエレシュキガルの回収を、大至急!!」
「私が行きます」
ニンフ?!!」

 小隊の編成と『龍の逝く穴』への同行を、神官であるニンフルサグが申し出ました。

「私にも、できる限りの事をさせて下さい」
「……分かったわ。お願い」
「ありがとうございます」
「時間がないわ。打てる手は全て打つわよ! 全軍準備を急いで!」

担当マスターより

▼担当マスター

古戝 正規

▼マスターコメント

 おはようございます。ゲームマスターの古戝正規です。
 いよいよ佳境な【ザナドゥ魔戦記】、今回もご参加頂けたなら幸いです。

 ガイドの補足をさせて頂きます。

・バビロン城について
 城内および城周辺に充満する「瘴気」は傷口に触れることで、その箇所を腐らせてしまいます。20分も放置すれば傷口は壊死、そして腐食は全身へと拡大し、2時間もすれば全身を蝕み、死に至らしめます。
 「紫銀の魔鎧」は瘴気を中和することが出来ます。イメージは「半径5mの結界が張られている」といった所でしょうか。
 これらの効果は「紫銀の魔鎧」が無意識化であっても、また人型・装着時に限らず発揮されます。
 生身の肉体であれ「傷を負わなければ」瘴気の影響を受ける事はありません。また「機晶姫」や「魔導書」といった種族も影響を受けることはありません。

 城の造りは地上二階、地下は広大な迷宮となっていて、『封魔壷』はその最深部に安置されているようです。

・ジバルラについて
 先日、拘束された状態でザナドゥ「ペオル」の集落から帰還しましたが、今も錯乱状態が続いています。
 そのため『パラミタホース』の背に磔にされた状態で同行させられているのですが、それでも「縄を解きやがれ!!」や「ザナドゥは俺のものだ!!」などと叫びもがいているといった状態です。

・魔鎧の軍団について
 「紫銀の魔鎧」は通常「装着者の野望や願望に興味を持ち」それに添うことを好む傾向にありますが、軍団の魔鎧たちは「パイモン及びゼパルに忠誠を誓うよう精神操作された」者たちです。
 武器は『ハルバード』、槍術を駆使して戦います。
 「ゼパル」は外見年齢23歳、女性の「紫銀の魔鎧」です。パイモン軍が有する全ての「紫銀の魔鎧」とそれを製造する職人の管理を担っており、先のシナリオにてペオルの集落に「紫銀の魔鎧」を潜り込ませたのも彼女です(もちろんパイモンの指示があっての事ですが)。

・封魔壷について
 壺の大きさは人間の頭部ほどです。
 壺の口には二枚の封印符が十字に重ねて貼られています。一枚を壺口に貼りつけたまま、もう一枚の封印符を対象の額に貼り付ける事で封印が成されます。
 封印済みの壺は封印符の魔法陣が赤く輝いています。その封印符を剥がすか壺を破壊するかすれば封印を解くことができます。
 安置されている壷の総数は100、すでに悪魔が封じられている壷は50個だそうです。
 幾多の戦いの中で封じられた悪魔や「パイモン」に反旗を翻した後に封じられた悪魔が封じられているようですが、うち20体は魔神クラスの強さを誇る悪魔が封じられていると言います。

・ティアマトとエレシュキガルについて
 「ティアマト」はパラミタ大陸最強のドラゴンの一体で、龍の逝く穴の最深部に住んでいます。
 神官「ネルガル」の反乱時に契約者たちを導きましたが、自身は「アバドン」「ネルガル」との最終決戦の場にも「立場上、やすやすと人間の争いに介入できない」といった理由で姿を見せませんでした。
 また『エレシュキガル』はイナンナ専用のイコンですが、現在はティアマトが保管しています。機体の大きさは『M』で、『ギルガメッシュ』と同等の力を有していると考えていただければと思います。ただ、イナンナが自分の手元に置かず、ティアマトに保管させているくらいですから、何やら秘密がありそうです。
 また、龍の逝く穴に向かう小隊には神官「ニンフルサグ」が同行します。
 洞窟内には今も気性の荒い竜が数多くいるため、洞窟内を進む際には彼らと遭遇しないよう進まれる事をお薦めします。


 パイモンによる脅迫とイナンナの決断、そしてバビロン城の攻略と魔族を封印する事ができる壺。
 今回も内容盛りだくさんでお送りできればと思っております。
 みなさんの個性的なアクションを楽しみにしております。
 どうぞご一緒に【ザナドゥ魔戦記】の物語を紡いでゆきましょう。


  以下は、【ザナドゥ魔戦記】に関係する記述です。

  『悪魔LCの立場』『魔鎧LCの立場』『死亡描写につきまして』『ザナドゥ側に付く場合』につきましては、
  【ザナドゥ魔戦記】特設ページに記載がありますので、そちらをご確認ください。

  『魂を奪われた、もしくは捧げたPCについて』
  普通の生活を送る分には、他の人と変わり無く過ごすことが出来ます。
  但し、魔族に反逆する意思が見られた時点で身体の自由が利かなくなり、意思と行動の自由を奪われます。
  シナリオ終了時には元に戻ります。(奪われるかどうかは、皆様の送っていただいたアクションを元に、マスターが判定します)

  また、以上のPCが行動する場合、魔族の力の一部を与えられているとし、身体能力が一箇所強化されています。
  どこが強化されているかは、アクションで指定することが出来ます。(例:目がとても良くなった、速く走れるようになった等々)

  ザナドゥ側に付いて悪事を働いているPCは、その理由に関係なく放校処分になります。
  シャンバラ教導団員やロイヤルガードの場合、その地位がはく奪されます。

  悪魔にパートナーの魂を奪われる、自身が魂を奪われるなどで、やむを得ず、意図せずザナドゥ側に付いている場合も含まれます。
  ただしこの場合は、誤解が解け、身の潔白が証明されれば放校処分は取り消されます。

▼サンプルアクション

・バビロン城に乗り込む

・紫銀の魔鎧をゲットする!

・イナンナと共に

・龍の逝く穴に向かう

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年10月22日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年10月23日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年10月27日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年11月19日


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