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終点、さばいぶ

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シナリオガイド

それは各駅停車の生存競争。
シナリオ名:終点、さばいぶ / 担当マスター: 萩栄一

 現在シャンバラには、ふたつの鉄道があります。
 ひとつは、現在も開発が進んでいるシャンバラ・レールウェイズ――通称、御神楽鉄道。そしてもうひとつが、ヒラニプラから空京までを繋いでいるヒラニプラ鉄道です。
 そのヒラニプラ鉄道には、最近ある悩みがありました。
 どうも近頃、ネームバリューのせいもあってか、人気が御神楽鉄道に集中してしまっている気がするのです。
 現在はヒラニプラからヴァイシャリー湖の南までの一区間しか開通していない御神楽鉄道ですが、この先さらに開発が進めば、ヒラニプラ鉄道の経営は右肩下がりになる一方でしょう。
 そこで、ヒラニプラ鉄道会社は、考えました。
 人を集め、イベントを行うことで盛り上げようと。
 その企画者として急遽呼び出されたのは、かつて契約者たちと関わりを持ったことのある、懐かしい人物でした。
 以前、奇妙なイベントで多くの契約者を招集した孤島の吸血鬼、ロイテホーンです。
「正直、なぜ私が呼ばれたのかまったく分からないのだが……」
「それはほら、アレです。あなたがたくさんの人を集めてイベントをしたという経歴を知り、ぜひ我が社にも、と」
「そう言われても、私は人を集める手段など……」
「大丈夫大丈夫、前と同じ感じでやってもらって構いませんから」
「……前と、同じ感じか」
 少し考えると、ロイテホーンは「分かった」と返事をし、協力することにしたようです。

 そして、ヒラニプラ鉄道が開催するイベント当日。
 始発駅であるヒラニプラ一番街駅に集まった契約者たちに、ロイテホーンは告げます。
「皆、よく来てくれた。これから皆には、電車に乗ってもらう。大勢の者がこの電車に乗ることで、路線が活性化してほしいとのことだそうだ。なお、終点まで乗れば賞品もある」
 賞品。もうそんな言葉に釣られる彼らではありません。
「どうせ『ただしひとり分だ』とか言うんだろ」
「いや、今回はちゃんと人数分用意する。まだ参加者の正確な数は把握していないが、ある程度多めに用意……ん?」
 言いかけた彼の肩を、鉄道会社の社長が叩きました。何かを囁かれたロイテホーンは沈黙の後、再び口を開きます。
「この鉄道会社は今、経営が苦しいという。このご時世だから仕方ない。大事なのは先見の明、信頼、そして節制だな」
「……何が言いたいんだよ」
「賞品は、ひとり分だ」
「やっぱり言った通りじゃねーか! 詐欺! 詐欺吸血鬼!」
「先見の明も信頼も、まずお前が身につけろよ!」
 一同のブーイングを受けて、ロイテホーンは慌てて訂正します。
「わ、分かった。やむを得ない。私が何とかしよう。数人分は賞品を用意する」
 そう言ったロイテホーンですが、この言葉が、これからの展開を余計に厄介なものとさせるのでした。
「これから皆に、カードを配る。『IKUKA(イクカ)』というものだ。これには最初から1000ゴルダ分のポイントが入っている。一駅通過する度に、300ポイント消費される。そして終点までは、少なくとも10〜12駅はある。つまり、手持ちのイクカでは、終点を待たずして強制下車となる」
「強制下車って、そっちが1000しか入れてないからだろ!」
「ケチ! ケチ吸血鬼!」
「ここで重要なのは、他の者からイクカを入手すれば、次の駅で自動的に所持ポイントが合算され、最初に持っていたカードに入るということだ。つまり、終点まで乗っていたければ、イクカポイントを集めるしかない」
「結局ただ乗るだけじゃないのかよ! ていうか普通に途中の駅でチャージするわ!」
「それは残念ながら不可能だ。このイクカカードは今回のため特別につくったもので、駅にチャージする設備はない」
「なんだそれ! そんな金あるならこのカードにかかった経費もっと有効に使えよ!」
 参加者が次々にロイテホーンへ言葉をぶつけます。が、そのへんももう慣れたものです。
「では、カードを渡す。それと、くじもひいてもらう。くじに書かれたアイテムを開始時に持てるのだ。なおアイテムは『一般男性の部屋にありそうなもの』だ」
「曖昧すぎるだろ! 一般の基準なんだよ!」
「さらに、今回も特別ゲストを招いている。特別ゲストはこの方、増多端義(ますた はなよし)だ」
 ロイテホーンに紹介され、出てきた端義は車椅子でした。以前車にひかれた時の後遺症のためです。顔色も悪いです。
「おい、そいつなんか目がやばいぞ……」
「彼が障害者だからといって差別はよくない。なお、彼だけでは色々と不安だったため、この方にもおいでいただいた」
 言って、次に出てきたのはなんとあの空京大学学長、嵐を起こすもの ティフォン(あらしをおこすもの・てぃふぉん)でした。
「こんにちは。ティフォンです」
「普通に挨拶すんな! 怖いよ! なんだよその威圧感! てか電車乗れないだろ!」
「ワタシは大丈夫です。気にしないでください」
「こっちが大丈夫じゃないんだよ! 嵐を起こすとか物騒なこと言ってるし!」
 文句を言う参加者たちの言葉を遮ったのは、車椅子に乗った端義でした。
「ぼ、ぼ、ぼくはいっぱい電車に乗って、お、女の人に、さ、さわ、触りたいんだな」
「お前は黙ってろ!」
 彼はどうやら、体だけでなく頭もおかしくなってしまったようです。
 女性は彼に狙われますし、男性にも「女性はぼくだけのものなんだな」とか言って襲ってきます。
「では、私は終点にて待っている。なお途中で強制下車となった者は、あとでティフォン愛のお仕置き部屋へ招待だ!」
「お仕置き部屋!? 何勝手に処遇決めてんだ!」
 参加者の文句をすべて受け流し、ロイテホーンは去っていきました。
 残された彼らは、否応なしに乗車させられます。終点まで、はたして何人が無事乗っていられるのでしょうか?


※下の注意事項をよく読んでアクションを送ってください。
※当シナリオのLC追加は、1MCひとりまでとさせて頂きます。

担当マスターより

▼担当マスター

萩栄一

▼マスターコメント

今回の舞台は、ヒラニプラと空京を繋ぐ「ヒラニプラ鉄道」を走る電車です。
コースは始発駅である「ヒラニプラ一番街駅」から終点である「空京駅」までとなります。
以前私が担当したシナリオのキャラがガイドに出ていますが、話的には無関係ですので特に読み返す必要もありません。
また立地上「ヒラニプラ鉄道」という名称になっていますが、特に教導団や空京大学の生徒が抽選で有利にもなりません。
所属なども気にせず、お気軽にご参加ください。
電車はごく普通のロングシートタイプの電車で、10両編成です。
今回はガイドで既にお分かりかと思いますが、悪ノリ悪ふざけ全開のコメディー系シナリオです。
多少の下ネタ・キャラ崩壊・弄りを含む可能性がありますので参加される際はその点をご了承ください。

以下は注意事項になります。ガイドと併せてよくお読みの上、アクションをかけてください。

注意事項
◆電車の規模やその他諸々の都合により、1MCにつきLCの追加はひとりまでとさせていただきます。
 ふたり以上のLCを参加させた場合、ふたり目以降は没とさせていただきますのでご了承ください。
◆時計、路線図、水、非常食は各自に支給されます。
◆反則は基本的にありません。所持中の装備品やスキルも使用可です。グループを組もうが裏切ろうが自由です。
◆ただし本当に人を殺したり、集団で誰かをいじめたりしてはいけません。裏切りにマジギレしてもいけません。
◆MCLC片方のポイントをもう片方に託しても構いません。
◆イクカのポイントがゼロになる、もしくはカード自体を取られると脱落となります。戦闘不能も同様です。
◆脱落者は次の停車駅で強制下車となります。脱落決定と同時に念力的なパワーで動きが封じられます。
◆『手段』のところに開始時に持ってるアイテムを書いてください。それを持った状態でスタートします。
 ただしミサイルや大麻、著作権に関わる特定の固有名詞など危険なものは書かないでください。
 判断基準は「ゲームマスター萩栄一の家にあるかどうか」です。なお、住居は賃貸住宅です。
 皆さんのアクションを見た後私が部屋の中を探します。軽く見てなさそうだったら「生卵」にします。
◆「誰にも見つからないような場所に隠れ続ける」などのアクションを防ぐため、
 長時間動きのない生徒のところにはティフォンがやってきて、問答無用で襲ってきます。
 また、駅に止まると、ランダムで端義が乗ってきて問答無用で襲ってきます。
◆カードは基本、プレートに入れ、首からぶら下げていてください。
 首でなくても構いませんが、とにかく体のどこかにぶら下げていてください。
◆あまりに大勢が終点まで乗っていて賞品が足りない場合、所持ポイントの多い者を優先とします。
◆アクション相談掲示板からすでに戦いは始まっています。
 どんなグループアクションの計画を立てても構いませんが、心理戦や駆け引き上発生するであろう裏切りは常に覚悟してください。
 ただし裏切られたからといって、後々掲示板とかで揉めることのないようお願いします。
「遊びの中での心理戦的な意味での裏切り」ということを意識し、またそういうノリがありなシナリオだと割り切って、
 わだかまりが残らないよう、終わった後ギスギスしないようにしてください。

増多端義元特別教授について
国際女性観察機構(WWO)の理事長です。特にフェティシズムに関する研究に関しては他の追随を許しません。
空京大学に特別講師として招かれたこともありましたが、
わいせつ容疑及び電車内での痴漢行為、及び深夜の公園で陰部を露出する公然わいせつ罪で逮捕されています。
なお前回のシナリオで車に跳ねられ、現在は車椅子生活となっています。

▼サンプルアクション

・終点まで生き残って一番を狙う

・こんな危険なぶらり旅はよくない!皆で助かるんだ!

・チャンスとばかりに異性(もしくは同性)の参加者を狙う

・ティフォンに決闘を申し込む

・端義を痛めつける

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2012年03月08日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年03月09日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年03月13日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年04月29日


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