【2022クリスマス】聖なる時に リアクション公開中! |
シナリオガイド特別な日に、特別な人と過ごす時間。あなたは、誰とどんな1日を過ごしますか?
シナリオ名:【2022クリスマス】聖なる時に / 担当マスター:
川岸満里亜
* * * 空京の各地、そしてシャンバラ宮殿でもクリスマスの準備が進められています。 「あら、百合子さん、いらしてましたの」 「ラズィーヤさんこそ珍しいですわね」 宮殿の廊下で、2人の品のある女性が顔を合せました。 ラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)と、地球の百合園女学院の理事長の娘である、錦織 百合子(にしきおり ゆりこ)です。 「ラズィーヤさん、お肌が随分とくすんでいますわよ。お疲れなのでは? そろそろ引退して、花嫁修業でもしてはどうかしら? 今年のクリスマスも一人でお過ごしになるのですよね」 「百合子さんこそ、お肌のハリがまるでなくなりましたわね。わたくしより高齢とはいえ、老化が早すぎますわよ。地球にお戻りになって、お母様の母乳でも戴いてお過ごしになればよろしいのに。乳児のようなハリが戻るかもしれませんわよ」 「残念ですけれど、クリスマスはパラミタで予定が沢山はいっていますの。生徒達からのお誘いも多くて困ってますわ。……ラズィーヤさんは、クリスマスに生徒からお誘い、今年も全くないのでしょうね。私が生徒だった頃もそうでしたが」 「わたくしは立場上、1人の生徒からのお誘いに気軽に応じることはできませんもの。パラミタの百合園の生徒達は聡明ですから遠慮しているのですわ。それに、お誘いなら多方面から沢山いただいております」 「義理とか、権力目当てとか、そういったお誘いですわね。大変ですね、心労お察しいたしますわ」 美しく、高貴な雰囲気を持った2人の女性は、にこにこ微笑み合いながら会話をしています。 「……ところで、百合子さん、24日の日中、このシャンバラ宮殿で宮廷楽師によるクリスマスコンサートが開かれますの。各地の要人が沢山いらっしゃるそうですわよ。ご存じかしら」 「勿論です、今日は下見にきましたの」 「わたくしもですわ。お互い良縁があるといいですわね」 「そうですわね」 うふふふと、2人は微笑み合いながら共にコンサート会場へ歩いて行きました。 楽しそうに会話を繰り広げる2人を、2人の青年が見てました。 「なんか近づき難いオーラを出してるよな、あの2人。あんな百合子初めて見たぜ……」 「ふふ。あの2人、仲がいいからね」 外見は年上、だけれど実年齢は若い方の青年が近くの部屋を指差しました。 2人は部屋へと入り、メイドに茶を用意させ、のんびり雑談を始めました。 「クリスマスコンサート、第七龍騎士団の龍騎士も招待するそうだよ」 ミケーレ・ヴァイシャリーがそう言うと。 「ふーん。こんな忙しい時に、わざわさ来るかね」 ゼスタ・レイラン(ぜすた・れいらん)は興味なさそうに言いました。 「あの龍騎士が来たら、紹介してあげるよ、君のこと。交渉に応じてくれるかどうかは、わからないけどね」 「あー……。うん。すぐにとは考えてねぇけど。必要になるかもしれないからな」 「彼女のトラウマを全て消し去る能力を持った龍騎士だ。取り入っておくんだな」 「そーいうのは、苦手だ」 ゼスタは紅茶を飲みながら、苦笑しました。 音の鳴っている携帯電話を見て、アレナ・ミセファヌス(あれな・みせふぁぬす)は顔を輝かせました。 「はい……はい。はい、お掃除しておきますっ」 電話を切った後も、アレナはとても嬉しそうでした。 一緒にコンサート会場の準備をしていたティセラ・リーブラ(てぃせら・りーぶら)には、電話の相手が誰であったのか、すぐにわかりました。 「優子さんですね?」 「はい! 優子さん、24日は警備のためにこっちにくるそうです。その後は、空京に泊っていくそうなんです。優子さんのお友達も沢山来るかもしれません。帰ったら、お部屋の掃除をしないと」 神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)が空京のロイヤルガードの宿舎に泊っていくことは、そう珍しいことではないけれど、アレナはそのたびにとても嬉しそうでした。 「良かったですわね。素敵なクリスマスになりますように」 張り切って準備をするアレナを見守りながら、ティセラは優しく微笑みました。 ○ ○ ○ エリュシオン帝国、第七龍騎士団駐屯施設。 「地球の日本では、クリスマスは恋人と過ごすんです。他国では、家族と過ごすのが一般的かな」 御堂 晴海(みどう はるみ)は、届いた招待状を手に、第七龍騎士団、団長のレスト・フレグアムに説明をしました。 「それなら、この日は君と過ごすべきなんだろうな」 「コンサートに行くのなら、私は家でお留守番してるわ。でも、夜には帰ってきてくれたら嬉しい、です」 「いや、行く場合は晴海も一緒だ。顔を合せづらい人もいるかもしれないが、私の側にいれば大丈夫だ」 レストの言葉に、晴海は少し迷った後、首を縦に振りました。 「夜は出来れば、家で過ごしたいです。完成したばかりのあの家で」 「ああ……君は私――俺の恋人で、家族だから」 レストはそっと、晴海の肩を抱き寄せました。 恋人達の大切な一日が、近づいてきました――。 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
こちらは2022年クリスマスの、デート推奨、自由行動系シナリオとなります。 ▼サンプルアクション ・恋人とデートする ・告白する ▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています) 2012年11月22日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2012年11月23日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2012年11月27日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2012年12月31日 |
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