蒼空学園

空京――シャンバラ宮殿。

シャンバラの女王ネフェルティティ・シュヴァーラ（ねふぇるてぃてぃ・しゅう゛ぁーら）は、
一振りの剣を手にしていました。

「この剣が、パラミタを……いえ、全ての世界の危機を救う要となるかもしれない」

それは、遥か古代からナラカの底に封じられていた
“最初の女王器”と呼ばれるものでした。

「宿命づけられた滅びから逃れ続けているパラミタ大陸の存在は、
この世界にとって不可侵のバランスを崩す“本来許されざる存在”となっている。

世界と世界の垣根を超えた地球とパラミタの繋がりも、
また“本来存在してはいけない絆”だという。

故に、それらによって生じる歪みが、
やがて、この世界に完全な終焉をもたらすことになる……」

別次元からこの世界を管理しているという光条世界は、
完全な終焉を防ぐため、じきに地球とパラミタの繋がりを“修正”し、
パラミタ大陸とニルヴァーナ大陸に再び『滅びの運命』を与えようとするでしょう。

しかし……、とネフェルティティは呟きました。

「それでも、私たちは強大な力を持つ光条世界を退けた上で、
“全てを救う”ことを求めなければならない。

今、ここにある全ての生命と、その未来のために」

（果たして、今の契約者たちにその力はあるだろうか）

ネフェルティティの意識に、
天御柱学院校長、コリマ・ユカギール（こりま・ゆかぎーる）のテレパシーが語りかけます。

「重要なのは個の力や戦う力だけではありません。

ただ……パラミタの民は、
光条世界という絶対的な“力”をその心で認識しつつあります。

今はまだその存在すら知らぬ人々も、
心は光条世界の力と意思を感じ、静かに絶望に支配されつつある。

絶望が広まれば彼らの心は病み、絶対的な意思に従うようになってしまいます。
例え、その行く先が自らの滅びだとしても……それを救いだと信じてしまう。

だから、今、
契約者の力を人々に改めて知ってもらう必要があるでしょう。
この力によって切り拓ける、未来と希望を感じてもらうために」


■

「全学最強決定戦である！」

蒼空学園校長、馬場　正子（ばんば・しょうこ）は
校庭に集まった生徒へ、高らかに宣言しました。

「各学にて予選バトルロイヤルを行い、
これに勝ち抜いた各学代表によるトーナメントが最強を決定する！」

■

「だそうですよぉ～」

イルミンスール魔法学校。
校長エリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）は
だるそうに生徒たちへ告げました。

「大会なんて、しち面倒くさいですがぁ～、
やるからには、イルミンがテッペンを取る以外は認めませんよぉ。
さっさと予選で代表を選出して、絶対に優勝してきなさぁ～い」


■

「教導団の威信がかかっていると思え」

シャンバラ教導団団長金　鋭峰（じん・るいふぉん）による
通達が教導団内に発せられました。

「予選、本選ともに無様な戦いを見せた者は、
休暇返上で関羽による地獄の特別訓練への参加が決定する。
各人、死力を尽くせ」


■

「ふふ、面白いですわね」

百合園女学院のラズィーヤ・ヴァイシャリー（らずぃーや・う゛ぁいしゃりー）は、
シャンバラ政府から届いた書類から、校長の桜井　静香（さくらい・しずか）へ視線を上げました。

「優勝できた方には、静香さんのパンツを――」
「え゛！？　た、た、たまには、ラズィーヤさんのとか……！」

ちょっとばかりの間の後、ラズィーヤは言いました。

「いいですわよ」
「め、珍しい……」

優勝したら、欲しい人はラズィーヤのパンツも貰えます。


■

「このタイミングでの全学最強決定戦、か。
ネフェルティティ様のお考えは興味深い……ふむ」

薔薇の学舎校長ルドルフ・メンデルスゾーン（るどるふ・めんでるすぞーん）は、
短い思案の後、執事の生徒へ告げました。

「予選会場の手配を。
せっかくの舞台だ。相応しいものを用意してくれたまえ」


■

葦原島では、葦原明倫館総奉行ハイナ・ウィルソン（はいな・うぃるそん）が
大会の開始を心待ちにしていました。

「楽しみでありんすな。

みな、明倫館での修行の成果を存分に発揮し、
我が校の武を世に知らしめるでありんすよ！」


■

空京大学。

『我が大学でこの手の余興というのは珍しいことだな。
たまには、こういったものも良いだろう』

学長嵐を起こすもの　ティフォン（あらしをおこすもの・てぃふぉん）が、どっしりと構えた大学の広場には、
予選用の闘技場が用意されていました。

『気晴らしに思いっきり暴れるといい』


■

ニルヴァーナ創世学園。

「ニルヴァーナ各地から予選観戦のお客さんが？」

校長の空京　たいむちゃん（くうきょう・たいむちゃん）は
各地からの問い合わせに嬉しい悲鳴を上げながらバタバタしていました。


■

海京――
天御柱学院の校長室よりコリマは
テレパシーで生徒たちへ告げました。

（この機を利用し、己の実力を試してみろ。
勝利に届かぬことがあったとしても、得るものはあるだろう）


■

「楽しみだね。
一体、誰が勝ち残ることになるか」

パラ実校長の一人、アイリス・ブルーエアリアル（あいりす・ぶるーえありある）は
興味深そうに、そこに集まった生徒たちを見ていました。

シャンバラ大荒野。
パラ実校長の一人、マレーナ・サエフ（まれーな・さえふ）が生徒たちへ告げます。

「この円形闘技場の上はルール無用ですわ。
励んでくださいませ」

パラ実校長の一人、ジークリンデ・ウェルザング（じーくりんで・うぇるざんぐ）が
ボロボロの旗を高く掲げました。

「それでは……予選バトルロイヤルを開始します！」

旗は振りおろされ、
全学最強決定戦が始まったのでした。

こちらのシナリオは、
『蒼空のフロンティア』最終シリーズ開始と
クリエイティブＲＰＧ第２作目である『三千界のアバター』一周年とを
記念した特別シナリオとなります。

※「蒼空のフロンティア」最終シリーズのグランドシナリオは
　1月下旬開始予定です。
　また、「蒼空のフロンティア」終了に関するスケジュールにつきましても、
　1月に公開されます予定です。


■今回の大会について
予選は各学校で、
本戦トーナメントは空京スタジアムで行われます。

予選はバトルロイヤルで行われ、本選はトーナメント形式となります。
予選は、各学校（全10校）で行われます。

予選参加をご希望される方は、
アクション投稿時の所属校で予選出場する形となります。
※ただし、ニルヴァーナ創世学園については、どなたでも参加可能です。
　こちらでの予選希望の方は、アクションに【ニル学】のタグを入れてください。

予選・本選共に直径２０メートルの円形の闘技場で行われます。
バトルロイヤルはいずれの学校でも、
円形の闘技場から落ちたら失格、本選では闘技場から落ちるに加えて、「負けを認める」「気絶する」でも敗北となります。

バトルロイヤルは各校ごとに1人になるまで行われ、
その残った1名が、学校を代表して本選に進むことが出来ます。

トーナメントの組み合わせはランダムです。
そして本選のトーナメントを勝ち抜いた方が優勝となります。


また、本シナリオについてはバトルロイヤルと本選でそれぞれの戦闘行動をアクションして書くことが可能です。
誰が敵になるのか分からない状況ではありますが、自分の戦い方を明確にした方がよいでしょう。

なお、本選出場を狙いやすくするために、
参加者が少なそうな学校へ転校して予選に参加する、などといった戦略もありでしょう。

●本選出場者への賞品
全員に所属校の代表称号が付与されます。

また、リアクション公開後、
本選出場者の方が登場するキャラクタークエストが公開されます！

更に優勝者には……
優勝者の設定とリアクション結果を踏まえたオリジナルスキルが作成されます。
こちらのスキルは、上記のキャラクタークエストにて入手できるようになります。

また、『三千界のアバター』側のシナリオの優勝者とのエクストラマッチを行わせていただきます！
こちらの戦闘は自動で行われ、結果は後日、特設ページにて公開されます。

●LCの参加について
LCはMCと同じ学校予選からでしか参加できません。
※例えば、「MCは蒼空学園で出場して、LCはニルヴァーナ創世学園で出場」というのは出来ません。

●その他のルール
通常のシナリオで使用可能な範囲であれば、
あらゆるアイテム・スキルの使用が可能です。
ただし、リング上での使用ということで、
想定している結果とは違った結果になる可能性もあります。

融合・合体など複数のPCが1人の状態として戦う形でも、
本選には１PCしか勝ち残ることが出来ません。
※協力状態のPCで本選勝ち抜けが誰かを指定していない場合は、
　マスターが選出します。

ギフト・魔鎧については、
装備状態で本選に挑んでも良いですが、
本選では、ギフト・魔鎧側は喋ったり協力したりすることはできず、
ギフト・魔鎧が装備しているスキル・アイテムも使用できません。

奈落人については、
憑依状態で本選に挑んでも良いですが、
憑依されている側（体を操作していない側）のPCの
スキルを使用することは出来ません。

・優勝を狙う！

・創世学園の予選に出る！

・自校代表の応援をする！