狙われた乙女~ヴァイシャリー編~(第2回/全3回) リアクション公開中! |
シナリオガイドヴァイシャリーに潜む謎を解き明かせ――!
シナリオ名:狙われた乙女~ヴァイシャリー編~(第2回/全3回) / 担当マスター:
川岸満里亜
「酷い……」 ○ ○ ○ 『ハロウィンの夜、貴女の最も大切にしている物を戴きに上がります。――怪盗舞士グライエール』 そう記されたメッセージカードをラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)はピンと指で弾きました。 百合園女学院の生徒会執行部、通称白百合団のメンバーが怪盗舞士と接触をしてからそろそろ1月が経ちます。 団長の桜谷鈴子(さくらたに・すずこ)は、舞士について集まった情報をまとめ、ラズィーヤと校長の桜井静香(さくらい・しずか)に提出をしました。 これまでの予告状もターゲットは抽象的に表されており、盗まれた物は高価なものではなく盗まれた本人が大切にしているものでした。 予告状は、どの家にも手紙で届いていましたが、ラズィーヤにだけ小包で届きました。 中に入っていた花々は店で購入した花のようですが、店の特定は出来ませんでした。 ICレコーダーで録音した彼の声は掠れており、意図的に声を抑えていたものと思われます。 カメラは夜間撮られたため、鮮明ではありませんでしたが、月下の中にちらちらと怪盗の装飾品や付着した蛍光塗料が写っています。 ただ、声も画像も解析する技術は、ヴァイシャリーにはありません。 怪盗の正体を掴むため、多くの人々に見てもらう必要があると考え、鈴子は百合園女学院の生徒達に画像と声のデーターを公開することにしました。 「ラリヴルトン家の当主にお会いしてきたのですが、盗まれた物について詳しくは教えていただけませんでした。万年筆が1本と仰られていますが、どうもそれだけではないようです。それから……息子のレッザさんですが、彼は何かを抱え込んでいるように見えました。怪盗舞士の手掛かりを得るためにと、屋敷に立ち入る許可を戴いてありますので、白百合団のメンバーにもう一度屋敷と周辺の捜索をお願いしようと思っております」 「お願いいたしますわね。あと……」 「はい、心得ております」 ラズィーヤが言葉にする必要もなく、鈴子は準備を進めていました。 ラズィーヤの実弟であるレイル・ヴァイシャリーを学園に迎え入れる準備を。 レイルはレイと名乗り、しばらくの間、百合園女学院の児童として、生活をすることになったのです。 白百合団の見習いとして、団で預かる予定ではありますが、彼の世話を担当する生徒を鈴子と生徒会長の伊藤春佳(いとう・はるか)で選定しているところです。 ○ ○ ○ その頃、白百合団副団長の神楽崎優子(かぐらざき・ゆうこ)は、白百合団のメンバーと共に、ヴァイシャリーの歓楽街を訪れていました。 飲食や遊び目的ではなく、早河綾(はやかわ・あや)の情報を得るために。 普段なら取り締まってしまいたいような連中――路地で薬を売っているような人物に近付いて、優子達は綾と柄の悪い男達が写っている写真を見せて、情報を求めました。 そうして、集まった情報から、綾が怪盗舞士と慕っている人物について明らかになってきました。 「あの日……ラリヴルトン家で見た怪盗とは別人だ。綾は騙されている。助けに行こう」 その綾を拐かしたと思える人物は、裏の世界では結構有名な人物らしく、非道な行為も多々繰り返しているようです。 彼等はヴァイシャリーの南外れに存在する廃屋を拠点にしているようです。 優子も仲間達も、表の世界を生きる令嬢です。裏の世界に関わったことはないのです。 仲間を募って向かえば、何とかなると思っていました――。 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
【重要なお知らせ】 ▼サンプルアクション ・アユナと一緒に怪盗と会う ・ラリヴルトン家で、真相を探る ・レイちゃんと友達になる ・綾を向かえに行く ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2009年09月10日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2009年09月11日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2009年09月15日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2009年09月25日 |
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