シナリオガイド
てのひらをたいようにすかしてみれば、やるべきことがみえてくる。
シナリオ名:ンカポカ計画 第1話 / 担当マスター:
菜畑りえ
パラミタ内海に面した廃港に客船ブルー・エンジェル号が停泊しています。
夜。たまたまそこを訪れていた地球人のおっちゃん、蒼空学園の用務員トメさんがそれを見ていました。
「なぜ、こんな廃港に……?」
そのとき、トメさんの鼻がもげました。
「くっ! くっさー!」
トメさんが異臭に悶え苦しんでいると、船から数人が降りくるのが見えました。
最強のモップ戦士でもあるトメさんは不穏な空気を感じ、素速く物陰に隠れました。
そして、彼らの重大な計画を盗み聞いてしまったのです。
「ち、地球人滅亡計画……???」
トメさんによると、こういうことです。
◇彼らは地球人滅亡を企む悪の組織で、首謀者の名前はンカポカ。(ンカポカの姿は見えず、声も聞こえませんでした)
◇ンカポカは、地球人だけを死に至らしめるウイルス、殺人ウイルスならぬ“殺地球人ウイルス”を開発した。(マッドもマッド、超極悪サイエンティストです)
◇実験してみたが、廃港だから誰もいなかった。しかも用意したウイルスをほとんど使ってしまった。(低能な部下は、既に海の底……)
◇残ったウイルスで効率よく実験するため、地球人を集めることにした。(作戦内容は、以下太字部分を見ればおわかりでしょう)
◇ウイルスはンカポカ自身が1人で使用するらしい。(使用方法は、事前に体内に取り込んでおいて体から出す。射程距離は3メートル程度)
そして翌日、空京駅の掲示板に船上パーティーのポスターが貼られました。これがンカポカの作戦です。
◆◆◆
船上パーティーのお知らせ
地球からお越しのみなさん。
ブルー・エンジェル号で、パラミタ内海をクルーズしませんか。
秋の夜長、美味しいお酒と料理を味わい、生バンド演奏を聴きながらチークを踊りましょう。
参加費:無料
参加資格:地球人
◆◆◆
“殺地球人ウイルス”ですが、もろにくらったはずのトメさんがピンピンしているので、開発は失敗なのでしょう。
そこで、トメさんはポスターに注目する生徒たちに全てを話し、指示を出しました。
「放っておけば、いつウイルスを完成させるかわからん。船に乗り込んで……倒してこい!」
みんながやる気になった、その時です!
突然、トメさんの瞳孔がカッと開き……
ぶっちゅうううう!!!
そばにいた男子生徒に猛烈にキスをしました。
そして、次々と男子生徒たちにキスをしていきます。
ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。ぶっちゅ。
しばらくして、やっといつものトメさんに戻ると……
「どうした? 何ぼーっとしてんだよ? しっかり頼むぞ。全地球人の運命がかかってるんだからな」
キスのことなど何もなかったかのように、去っていきました。
唖然としたままの生徒たちに、影から出てきたトメさんの弟子たちが打ち明けました。
「実は、今朝からずっとあの調子なんです。たぶん……」
「ウイルスのせいです!」
ウイルスを吸うと、突然おかしなことをしてしまう“突発性奇行症”になるようです。
弟子たちが識者に相談したところ、おそらく潜在的な何かが呼び起こされて症状となって表れているので、きっと症状は人によって異なるということです。
「き、奇行……?」
さっきまでやる気満々だった生徒たちも、躊躇い出しました。
しかし、みなさん!
ンカポカを放っておけば、いつか地球人が大量殺戮されてしまいます。
確かに不用意に近づいてウイルスにやられれば、症状によっては死ぬよりもツラいかもしれませんが、勇気を振り絞って参加してください。地獄のクルーズに……!
担当マスターより
▼担当マスター
菜畑りえ
▼マスターコメント
みなさん、こんにちは。
このシリーズは、コメディもシリアスもなんでもありの天こ盛りシナリオになると思います。
シリーズ通しての目的は、地球人滅亡を狙う悪い奴ンカポカを倒すことです。
第1話ではまず、そのンカポカを見つけてください。あわよくば倒してください。
倒せばシリーズはオシマイですから、なんなら第1話で終わらせてしまっても構いません。
また、みなさんのLCが増えてる昨今の状況に逆行してますが、LC参加不可のシリーズです。
普段LCと一緒に行動している方も、たまにはMCだけでテッテ的にアクションしてみてください。
【捜索と戦闘のヒント】
船の従業員は大勢いて、みんなンカポカに洗脳されています。
怪しいのは以下の面々で、この中の誰かがンカポカです。ンカポカ以外は、洗脳された最強戦士です。
◇いい男がいるといつの間にか2人で個室に消える、ボンキュッボンの超美人(ウエイトレス)
◇内気な性格だけど演奏が始まると性格が180度変わる、イケメン男子(バイオリニスト)
◇なんにでも文句を言っている、ガリガリの白髪爺さん(ウエイター)
◇仕事中にも酒を呑む、酒焼け声のブサイクおばさん(パーティーの司会)
◇とっくに童貞を卒業したマセガキ、10才の男の子(船内案内係)
ンカポカは大の地球人嫌いなので、近づけば何か反応を示すはずです。
ただし、近づけばウイルスをくらうかもしれないので、気をつけてください。
ンカポカの弱点は、まだわかりません。戦いながら見つけてください。
ンカポカ以外の戦士は、怪しい奴を見つけると捕縛したり海に突き落としたりします。
上記の戦士以外にも、警備員がうろうろしてますからお気をつけください。
パーティーは、プール付きの広い甲板を中心に、甲板に隣接した屋内スペースも使って行われます。
もう冬ですが、この海域は不思議とそれほど寒くなく、甲板に一晩中いることができます。
とはいえ、さすがにプールに入るのは寒すぎるので、「泳ぐ」というアクションは結果が見えてます。ご注意ください。「落ちる」「落とす」はありです。
【注意】
◇このシリーズはキャンペーンシナリオですが、グランドシナリオとの関わりはありません。
◇パラミタ人(つまりLC)は参加できません。
もしLCを追加しても、(レベルなどはあがるようですが)リアクションには一切描写することができません。登場しません。
ただ、アクション欄でLCについて言及することは全く問題ありません。
(たとえば、「LCのために○○する」とか、「LCに向けて××と叫ぶ」とかは構いません。)
また、ケータイは通じるので、LCがいなくても光条兵器は使えます。
【ウイルスと突発性奇行症について】
◇ウイルスは鼻や口から入りますが、鼻に詰め物をするなどの対策は無駄です。優秀な警備員に見つかって捕縛されます。
◇万が一ウイルスをくらったときに備え、どんな症状になるかアクション欄に書いておいても構いません。マスターの都合で、そのまま採用するか、アレンジして採用するか、全く違うものを採用するかします。
◇もちろん何も書いてなくても問題ありません。マスターが勝手に考えたものを発症してもらいます。
【最後に】
私のシナリオでは、PCがどんな目に遭っても構わないという覚悟を、あるいは寛大な心を持ってご参加ください。
また、他PCに影響を与えるようなアクションも問題なく採用しておりますので、自由な発想でアクションを投稿してください。(PL間では恨みっこなしでお願いします。)
では、個性豊かなアクションをお待ちしております。
▼サンプルアクション
・ブサイクおばさんを狙う
・イケメン男子を狙う
・参加者の××とパーティーを楽しむ
・ンカポカの弱点を探る
・今後のための行動を取る
▼予約受付締切日
(既に締切を迎えました)
2009年11月16日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2009年11月17日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2009年11月21日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2009年12月03日