猫宮烈(ねこみや・れつ)です。
『イルミンスールの冒険Part2〜精霊編〜』もいよいよ最終回。
第3回は、暴走する『闇黒の精霊』ケイオースからイルミンスールを守りながら、『黄昏の瞳』のアジトから『光輝の精霊』セイランを救出、無事にイルミンスールへ帰還する、が主な目的となります。
アジトの構造はまず地上の入口から、信者たちが礼拝を行う大講堂までを繋ぐ階段が1本、大講堂とその上にある信者の寝床や雑多スペースまでを繋ぐ階段が大講堂の左右にそれぞれ1本ずつ、となっています。階段を登った先のさらにその奥には螺旋階段が連なり、大講堂の玉座の奥、『黄昏の瞳』が崇拝している『魔王』が封印されている場所へ繋がっているようです。
この時点で判明しているのは、大講堂の最奥にケイオースを狂わせている仕掛けがあること、囚われの身であるセイランは左右の階段の先の空間にいること、の2点です。
『黄昏の瞳』の信者は、大講堂にいるだけで100人、左右の階段から最大で50人ずつ現れます。
各人の能力は第2回で戦ったキメラと比較すると半分にもならない程度ですが、数で圧倒してきます。
攻撃方法は守刀による近接攻撃、闇の弾を放つ遠距離単体攻撃です。空は飛べません。身体能力は標準的な成人のものです。そして彼らは、パラミタ大陸に先住していた民族でもあります。
イルミンスールを強襲したケイオースは、本人の攻撃もさることながら、周囲に纏った『闇の僕』を絶えず生じさせています。
『闇の僕』はイルミンスール上空から降り注がれ、精霊と生徒たちのいる場所で球体の形をとって地面を這い進み、生物にとりついて精力を吸い尽くします。吸った精力は『闇の僕』がケイオースに吸収されることで力となるので、放っておけばイルミンスール、そして精霊や生徒の精力を吸い尽くされ、ケイオースに絶えない力を供給することになってしまいます。
『闇の僕』はケイオースの暴走を止めるまで全滅させることは出来ませんが、倒し続けることでケイオースの行動を阻害することができます。『闇の僕』の攻撃方法は組み付きによる近接攻撃、闇の塊をぶつける遠距離単体攻撃です。こちらも空は飛べず、動きは鈍いです。『ジェル』と似ていますが、冒険者の姿形を真似したりはしません。特徴も異なっています。
また、第1回、第2回と『精霊祭』の邪魔を企てた男が、3度目の正直とばかりにキメラを駆って単身、エリザベートを目指します。
配下にキメラを4体連れており、本人も闇の魔法を駆使した攻撃を繰り出してきますが、『黄昏の瞳』に通ずると思しき彼を止められれば、情報を引き出せるかもしれません。
男がエリザベートの元に達する、あるいは様々な失敗により窮地に陥った場合は、準備していたアーデルハイトが策を講じ解決します。ですがもしその描写が出た場合は、このシナリオは失敗したと思って下さい。
皆さんの、生徒たちの手による事件の収拾、そして『精霊祭』を成功に導きましょう。『光輝の精霊』と『闇黒の精霊』、そして『炎熱の精霊』が揃えば、予定されていた大キャンプファイヤーをきっと見ることが出来るでしょう。
前回のシナリオの結果から、今回どのような状況で始まるかの指針を以下に示します。
●イルミンスールに残り、精霊たちを落ち着かせるパートに登場した生徒さんは。
精霊と一緒にいるところにケイオース襲来、から始まります。
精霊と交流を深めた生徒は、精霊とパートナーのように接することが出来ます。アクション欄に記載すれば反映されます。
迫るイルミンスールの危機に、精霊とどうするか……判断が問われます。
●イルミンスールの警備をするパートに登場した生徒さんは。
暴走したケイオースと最も最初に接触します。
ケイオースにはおいそれと手を出せないので、ミーミルが食い止めています。
『闇の僕』の侵食からイルミンスールと精霊を守ってください。可能ならばミーミルの援軍に駆けつけることも出来ます。
なお、イルミンスールに残っている生徒は、今から『黄昏の瞳』のアジトに向かおうとしても、夜が明けてしまいます。
同様に、『黄昏の瞳』のアジトからイルミンスールに戻ろうとしても、夜が明けてしまいます。
精霊の強さの目安は、一般市民よりは強く、冒険者よりは弱い、です。
癒しの魔法やアイテムは普通に効きます。
一名でも損害が出てしまえば、このシナリオは失敗になります。総勢40名強、皆様のお力で守り導いてください。
●精霊を連れて増援に向かった生徒さんは。
対象が一名ですが、今の時点ではキメラ討伐組と行動を共にしている段階です。そこから、【『黄昏の瞳』のアジトに向かった】もしくは【引き返してイルミンスールに向かった】として、アクションを決定して下さい。
疲労はありません。
もしかしたら、第1回で交流のあった生徒さんとの兼ね合いがあるかもしれませんが、連れてきた精霊の運命はあなたにかかっています。
頑張ってください。
●キメラと戦うパートに登場した生徒さんは。
指針を多少変更し、【『黄昏の瞳』のアジトに向かった】もしくは【引き返してイルミンスールに向かった】として、アクションを決定して下さい。
それなりに疲労しているため、HPとSPを最大値の7割として判定します。
●リンネと共に黒ローブ男(アストリッド)を倒し、アジトへ入っていった生徒さんは。
皆さんは今、『黄昏の瞳』の信者たちと対峙しています。
襲い来る無数の狂気を振り払い、ケイオースの暴走を止め、セイランを奪還して無事に帰還して下さい。
HPとSPは最大値の8割として判定します。
●研究所に向かった生徒さんは。
捕獲したカプセルを持った状態から始まります。そのまま他の場所へ向かおうとするのは危険ですので、一度研究所に帰還して下さい。絶対ダメとは言いませんが、その場合の保証はできかねます。
ディルにカプセルを引き渡せば、キメラの安全は保証されます。その後の行動は他の皆さんと話し合った上で決定をお願いします。
【『黄昏の瞳』のアジトに向かった】もしくは【引き返してイルミンスールに向かった】場合は、先にイルミンスールに残っていた生徒、『黄昏の瞳』のアジトに向かった生徒より少し遅れて到着する形になります。そこでは既に戦闘が開始されているものとしてください。
アジトでは奥に行けば行くほど、イルミンスールではケイオースに近づけば近づくほど、危険度が増します。
●先行してローブ男を追った・アジトを突き止めようとしたパートに登場した生徒さんは。
該当者はセシリア・ファフレータさん、イーオン・アルカヌムさん、九弓・フゥ・リュィソーさんです。
あなた方は、牢屋の中で『サイフィードの光輝の精霊』セイランを解放したという状況から始まります。
牢屋に留まっている内は、信者が襲いかかってくることはありません(外敵の方に注意がいっているため)。あなた方の場所は他の生徒たちにおおよそ伝わっているため、そのままじっとしていれば無事に助かります。セイランもリングの力を取り戻しているため、十分戦力になります。あなた方が戦いを決意すれば、ちゃんと答えてくれます。
……そしてここで一つ、第2回であなた方を襲ったキュー・ディスティン、そして彼から離れることができないリカイン・フェルマータに最も早く接触出来るのは、あなた方です。
以上の状況下で、アクションを決定して下さい。
HPとSPはセイランの力により全快しています。
別枠で、リカイン・フェルマータさん。
あなたのパートナー、キュー・ディスティンは、アストリッドが渡したマジックアイテムの影響を受け、正気度が0になりました。次回の話では自分、猫宮が操作することになります。
なので、その分の追加料金は払わなくて結構です。ただ、アクション欄で描写の希望を書いて下さる分には、それを有り難く採用させていただきたいと思います。
当のあなたは、さらに力を得ようとアジトの中枢を目指すキューに連行されている状態から始まります。意識の有無は選択して構いません。但し歯向かってキューの機嫌を損ねれば、黙らされてしまうでしょう。
このまま誰の接触もなければ、キューは『魔王』が封印されているという場所に辿り着き、そこであなたを生贄にさらなる力を得ることになります。そうなればもう手の施しようがありません。彼は忠実な『魔王』の僕として、その身が朽ち果てるまで力を振るうでしょう。
そしてあなたは、五体満足でキューの傍にいるという保証はできかねます。
今回より参加される方は、イルミンスールに残っていた、もしくは『黄昏の瞳』のアジトに向かっていた、としてアクションを決定して下さい。サンプルアクションが対応しています(サンプルアクションは、あくまで今回より参加する方向けに用意していると思って下さい)。
以上、長々と説明をしてしまいましたが、これらの指針は行動を強制するものではありません。
皆様の自由なアクションは常に保証されています。……されてるんですが自分の力量の問題で上手く描写されない点は反省の一言ですごめんなさい。
様々な試みを取り入れた『精霊編』、最後の運営を開始します。
とても分かりにくくてごめんなさいの一言です。
皆様のアクションをお待ちしています。
・リンネ一行と共に大講堂を正面から突破し、仕掛けを破壊する!
・迂回して左右の階段を目指し、セイランと仲間を救出する!
・ケイオースと『闇の僕』の侵食から、イルミンスールを守る!