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世界を再起する方法(第1回/全3回)

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シナリオガイド

突然の襲撃と、女王器に関わる謎。コハクは神子なのか!?
シナリオ名:世界を再起する方法(第1回/全3回) / 担当マスター: 九道雷

 それは突然の出来事でした。

 浮き島セレスタインよりシャンバラに渡ってきたヴァルキリーの少年、コハクは、冒険を経て、現在は小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)のパートナーとなって蒼空学園で過ごしています。
 もうじきお花見の季節だね、と、仲間達と共に学園の裏庭にある桜並木で、春の予定を語り合っていたところでした。

「コハク・ソーロッド?」

 不意に声をかけられて、「はい?」とコハクは振り向きました。
 そこへ、刃の一閃。
「コハク!」
 美羽が叫びました。
 鮮血を散らしながらも、何とかコハクは飛び退きます。
「誰です!?」
 盾になるようにコハクの前に飛び出しながら、橘 恭司(たちばな・きょうじ)が誰何の声を上げますが、問いながら、彼はぎゅっと眉をひそめました。
 長身の、赤毛の女。
 その容姿に、彼等は見覚えがあったのです。
 違うのは、顔半分を覆うイレズミくらいでした。
「サルファ!?」
 リネン・エルフト(りねん・えるふと)の呟きを捉えて、右手にクロウを装備した赤毛の女は
「サルファ?」
 と聞き返し、ふうん、と笑いました。
「いいわね、その名前。貰ったわ」
「別人ですか。何が目的です」
 恭司の問いに、赤毛の女は笑います。

「目的は、命よ!」

 恭司の横を抜けて、赤毛の女はコハクに攻め込みます。
「させないわっ!」
 美羽がすくい上げるような蹴りでそれを阻み、リネンが、パートナーから受け取った光条兵器で受け止めます。
 動きの止まったところに、すかさず恭司が斬りこみました。
「ちっ!」
 赤毛の女は咄嗟に腕で攻撃を受け止めましたが、大きな負傷を負うことになり、舌打ちして退きます。
「……仕方ないわね。出直すわ」
 自分の怪我を見てそう判断すると、赤毛の女は素早く身を引き、追う間もなく姿を消してしまいました。

「コハク、大丈夫?」
「うん、ありがとう」
 コハクは、軽い怪我を負ったものの、特に心配はなさそうです。
「しかし、何だったんでしょう……?」
 恭司は女が去った後を見ながら眉をひそめました。

◇ ◇ ◇


 数日後、コハクを訪ねて来た青年がいました。
「あなたがコハクさんですか?
 僕は、ヨシュア・マーブルリング
 オリヴィエ博士から、これを届けるようにと預かってきました」
 某ゴーレム科学者の助手だという、優しげな青年がコハクに渡したのは、中世的な装飾が施された箱と、本のようなものでした。
「これは?」
「博士の言うことが本当なら、これは女王器、らしいです」
 苦笑してそう言ったヨシュアに、コハク達は驚きました。
「『これ、あの子達が持ってた方がいいんじゃないかな?』と言うので」

 諸般の事情で、オリヴィエ博士の家は現在壊滅状態にありますが、その片付け中に、瓦礫の中からこれらが発掘されたのだそうです。
 ”写本”と呼ばれる歴史書の方は、ぱらぱらめくってみると、古代語がびっしり。
 箱を開けると、それは羅針盤……コンパスでした。
 しかしその針は、固定されたように動きません。
「壊れてる……?」
「どうして、これをコハクに?」
 美羽が訊ねると、ヨシュアは、博士の言うことが本当なら、と苦笑しました。
「『あの子、もしかしたら神子なんじゃないかな?』と言うので」
「ええっ!?」
 それにはコハク自身も驚きました。
 コハクに、そんな自覚は全く無いのです。
「そ、そんなこと言われても……!?」
「ひょっとして、一昨日コハクが襲撃されたのは、ソレなのか?」
 鈴木 周(すずき・しゅう)がはっとして言いました。
「博士は、今何処に?」
 恭司の問いにヨシュアは、それが……と沈痛な表情になって言葉を濁しました。
「僕が帰って来たと同時に、居候の女の子にシャンバラを案内してあげるとか何とか行って、2人で旅行に出かけてしまって……」
 ああ、後片付け押し付けられたんだな、と、皆は深い同情の目でヨシュアを見つめました。


 そんなこんなで、コハク達に届け物を済ませたヨシュアは空京に帰って行きました。

 ――オリヴィエ博士が女王器を持っているらしい、という情報を得た鏖殺寺院メンバーが、彼の自宅に向かっていることも露知らずに。


担当マスターより

▼担当マスター

九道雷

▼マスターコメント

 こちらは、『世界を滅ぼす方法』の続編的な感じのシナリオです。

 せかほろ最終回の執筆も終盤にさしかかったある日、
「あ……あともう少し……!
 これを乗り越えればぐうたら眠ることができるんだぜ……!」
 と息も絶え絶えの私に、ゲーム開始前のプレス記事で鮮烈なフォトデビューを果たし、先のウェブラジオでは華麗なるボイスデビューも飾った栗田ディレクターが言いました。
「お疲れ様です。ところで続編のプロットなんですけど」
「ハイ……? あのこれ、私の中では既に美しく(←?)完結してしまって、続編のネタとか無いんですけど……。
 コハクもMCさんのLCになって、新たなる旅立ちに出る予定なんですけど……」
 とボーゼンとする私に、栗田ディレクターは晴れやかに言いました。
「何言ってるんですか。キャンペーンシナリオを銘打っておいてグランドシナリオに全く関わらないなんて詐欺行為が許されると思ってるんですか?」
「ですよね」
 というわけで、せかほろで使用されなかった設定を再利用してシナリオを作ることに……。

 というやりとりがあったかどうかは定かではありませんが、せかほろよ永遠にと思わせておいて、お待たせしました完結編です!

 蒼空学園から始まっておりますが、こちらは学校外シナリオとなっております。所属学校を気にせずご参加いただけます。


 このシナリオは、「世界を滅ぼす方法」の続編となり、ストーリーの一部に関連があったり、既出のNPCが登場したりしていますが、前回までの話を知らなくても、特に支障はないと思います。
 ただ、やはりざっと1回目を通しておいた方が、よりストーリー内容が把握できるのではないかな? という気はします。

 コハクは前シナリオにて、PCさんのLCとなっておりますが、今回のシナリオに限り、前作同様、NPCとしての扱いとさせていただきますのでご了承ください。
コハクがLCとなったPCさんには参加をご招待させていただいておりますが、強制するものではありません。
 ご参加いただける場合、LC追加参加をされなくてもコハクは勝手に動きますが、LC参加の形を取ってくださる場合は、行動にアクション内容が加味されます。レベルアップもします(笑)。
 また、今回のシナリオガイドでは、「世界を滅ぼす方法」にてコハクの周囲を固めてくださったPCさんの一部にゲスト出演していただきましたが、勿論こちらも参加を強制するものではありません。


 一部に、プレイヤーは知ってるけどPCは知らないんだぜ、という内容がありますが、そこはあまり深く考えずに上手く偶然を装ってくださいませ(オイ)。
 あまり複雑なことのない、オーソドックスなシナリオとなる予定です。
 お気楽に参加していただければ嬉しいです。

 扉絵は、さみ様が描いてくださいました。ありがとうございました!

 それでは、よろしくお付き合いくださいませ!

▼サンプルアクション

・コハクを護り、敵襲に備える。

・ヨシュアを訪ねて空京へ行く

・女王器を調べる

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年03月20日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月21日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月25日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年04月06日


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