イルミンスール魔法学校

波羅蜜多実業高等学校。

日本から突如パラ実支配を目論みやってきたチーム『ハスター』は、
経済支配の手段としてディスカウントストア『首領・鬼鳳帝（どん・きほうてい）』をオープン。
さらにはパラ実の四天王たちを捕まえ、鏖殺寺院に売り払っていました。

それを阻止しようとするパラ実生たちとハスターはイコンと働く車で戦いを開始。

ハスターのリーダー蓮田レンは
“ドージェの妹”と噂される牛皮消アルコリア（いけま・あるこりあ）に敗北してしまいます。

太平洋にあった鏖殺寺院の基地もパラ実生によって完全に破壊。
１００メートルを超えるパラ実生のガイアは仲間を乗せて、天沼矛を上っていました。

そして……。

『首領・鬼鳳帝』は廃墟となっていました。

「……荒野での経営、甘く見ていましたな」

レンのパートナー、セルバンテスはつぶやきました。
パラ実に負けた直後、勢いづいた蛮族たちが『首領・鬼鳳帝』で大挙して万引きし、鉄骨まで万引きされた店は崩壊したのです。

「畜生っ！
このままじゃ、良雄を見返す事も出来やしねえっ！」

「坊ちゃん、新しい拠点を構えればいいんです。
ちょうどいい場所がありやす。
それに学生さんたちに大人の世界も知ってもらわなくちゃいけませんしね……」

地面をバットで叩きつけるレンに、
腹心の配下であるヤクザ、大和田道玄が進言します。

道玄が示したのは種もみの塔。
そこにハスターの残党と大和田組のヤクザが終結しました。

パラ実は騒然としました。

「ヤクザだと！　あいつら暴力のプロだ！
オレたち不良が勝てる訳ねえ！　それにイコンの生産プラントも持ってかれた！」

「そんな訳ないっしょ。イコンはどうでもいいし、
これまでも軍隊と戦ったりしているんだ……ん？　なんだよっ！」

携帯を手に取った不良の顔は青ざめていました。
地球に残した家族が膨大な借金で苦しんでいるというのです。
他にも、

・家が地上げにあう
・お姉さんが不健全なビデオ出演のスカウトを受ける
・借金を返すために謎のゲームに参加する

など、
ヤクザによってパラ実生の実家は急に被害にあいはじめました。

「それに正面から戦ってもヤクザは強い」

取れそうな首を抑えつつ、教頭のセリヌンティウスは語ります。

「ヤクザとは忍者と侍の上級クラス！

大和田なる男に我すら危うく首を持って行かれそうになった。
このままでは……」

セリヌンティウスの不安をよそに、
パラ実生たちは御人良雄など有力な不良たちで集結して、
種もみの塔襲撃を決定しました。



東京、石原肥満邸。

東京地検から解放されたパラ実校長石原肥満は
自宅で携帯を取っていました。

『肥満さん、久しぶりです』

「ああ、久しぶりじゃのう。

ワシを検察に捕まえさせたり、パラ実にちょっかいをだしたり、
ずいぶんやってくれたじゃないか。覚悟は出来てるのか？」

『肥満さん、あんたの恐ろしさを私ほどよく知っている男はいませんよ。

だが、あんたの時代はもう終わりだ。
あんたシャンバラに手を入れすぎた。もう、終わりです』

「ワシをどうやって倒す？
まだ行方はつかめていないが、見つければすぐに……」

『私は決して見つからない場所にいる』

「なに！？」

次の瞬間、石原邸に巨大な光条が降り注ぎ、石原邸は消滅しました。



石原邸消滅の報はすぐにシャンバラに届きました。
創設者である校長は遺体すら残らず、館と共に姿を消したのです。

パラ実教職員組合はパラ実の廃校を検討。
合併先にこれまでも関係の深かった百合園女学院を指名したのでした。

パラ実キャンペーンシナリオ第３回です。
細かい事にはこだわらない方向きです。

抽選上はパラ実が有利ですが、他校の方も大歓迎です。
今回の戦いの中心は種もみの塔でのハスターやヤクザとの戦いになります。
しかしながら、下記二つの特別な状況がございます。

百合園との合併ですが、百合園は全力で断るので実現の可能性は０です。
ただし思わぬ天啓に興奮したパラ実生が百合園に登校しようとしたり、パラ実の女生徒に百合園の制服を着せようとしたり、女装してモヒカンの男の娘を目指そうとする事件が発生しています。

ヤクザに実家が脅迫されている設定をご利用になりたい方はＬＣを追加して、ＬＣの部分に実家の状況をお書きください。ＬＣの登場は最低限となりますが、実家を助けに行くことが可能です（自分は助けないで、別のＬＣや他のＰＣに助けてもらうことも可能です）。
なお、実家を登場させた場合は実家は必ずヤクザに脅かされることになります。

また第２回で登場しているパラ実イコンも使用可能です。

それでは、皆様のご参加をお待ちしております。

・ヤクザと戦う

・ヤクザに脅された実家を救う！

・百合園とパラ実の合併を防ぐ！