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三つの試練 第三回 砂漠に隠されたもの

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シナリオガイド

砂漠の国に残された、ジェイダスの想いとは?
シナリオ名:三つの試練 第三回 砂漠に隠されたもの / 担当マスター: 篠原 まこと

 ジェイダスの宮殿。
 相変わらず美しい少年を侍らせながら、ジェイダス・観世院(じぇいだす・かんぜいん)は優雅な午後を過ごしていた。
 そこへ、呼び出しを受けたディヤーブ・マフムード(でぃやーぶ・まふむーど)が、その姿を見せる。
「失礼」
「ああ、来たか」
 ジェイダスは少年達を下がらせると、あらかじめラドゥに用意させていた資料をディヤーブへと渡した。
 それは、昨今薔薇の学舎に配備されたイコン、シパーヒーのお披露目も兼ねて、ジェイダスと繋がりのあるアラブの王族たちの前で、御前試合を行うというものだ。
「……御前試合?」
「ああ。地球の王族たちも、その姿を見たがっているようだしな」
 中東の鏖殺寺院の征討に転用できないかを、おそらく彼らは考えているのだろう。
 それによって、イコンの量産に対し、資金提供をいかようにするかの算段が決まると思われた。
「イエニチェリについても、な」
 なるほど、万事につけ派手好きのジェイダスだ。華やかな舞台で、彼の親衛隊ともいえるイエニチェリをついに決定し、そちらのお披露目もしたいのだろう。
 ディヤーブは、そこに名を連ねるかどうかについては、あまり興味はない。
 イエニチェリという立場があろうとなかろうと、彼のすることは常に一つだからだ。
 了解の意味を込めて頷いたディヤーブに、ジェイダスは「ああ、それと」と言葉を続けた。
ウゲンも協力するとのことだ」
「…………」
 ディヤーブは沈黙のまま、しかし、微かに眉根を寄せた。

 得体の知れない、しかし圧倒的な支配力を持つ少年領主のことを、ディヤーブはあまり好ましくは思っていない。
 もともと、薔薇の学舎にいた頃から、そうだった。
 天才的な才覚については、認めざるをえないものの、あの笑顔の裏にはなにかがあるように、彼には思えてならなかったのだ。

「どうかしたか?」
「いえ……」
 しかし、個人的な感情をジェイダスに伝えることを、ディヤーブは慎んだ。
 もしも彼になにか危険が迫るというのならば、自らが盾になればすむことだからだ。
「それと、せっかくだからな。他校の生徒も、参加を許すことにした」
 ディヤーブは無言のまま頷いた。
 
 あの砂漠の地へと戻るのは、随分と久しぶりのことのように思える。
 あの頃のことを思い出し、暫し彼はジェイダスをじっと見つめた。
「どうかしたか?」
「……ヤシュブ様も、大きくなられたろうと」
「ああ、そうだな」
 そう答えたジェイダスは、柔らかな微笑みを口元にたたえた。
 ヤシュブは、ジェイダスの母違いの弟にあたる。今年で十五歳になるが、身体が弱く、滅多に外出すらしない。ジェイダスは彼を可愛がっていたものの、観世院義彦のように、パラミタの地へと誘うことは難しかったのだ。
 薔薇の学舎の生徒は、年頃も近い。ヤシュブにとって、刺激的な世界を知るチャンスだろう。
 この計画について、彼はとても楽しみにしているようで、ジェイダスの元には興奮を隠せない様子の手紙が届いていた。
「手はずは、おまえに任せた」
「御意」
 ディヤーブは膝を折り、深くジェイダスへと礼をすると、部屋を出て行った。
 早速彼が取りかからねばならないことは、山ほどある。


「ようやく、俺の夢が叶うな……」
 ぽつりと、ジェイダスは呟いた。けれどもそれはほんの小さなものでしかなく、誰の元にも届かなかったのだった。


 御前試合についての計画は、すぐに全校に報された。
 ルールを遵守すれば、いずれの学校も試合に参加可能だという。
 また、それに伴い、砂漠の観光も計画されているらしい。

 ……しかしそれが、平穏無事に終わるかどうかは、まだ、誰も知るよしはない。

担当マスターより

▼担当マスター

篠原 まこと

▼マスターコメント

キャンペーンシナリオ、第三回です。
全体を通じて注意していただきたいのは、以下のこととなります。(繰り返しですみません)

・イエニチェリとなるのは、単なる『見かけの美しさ』ということではありません。
 美しく強い行動、品性、人格が求められます。(但しジェイダスの基準ではあります)
 
・全てのイエニチェリが、一般生徒と同様に、再び試練を受けます。
 結果として、イエニチェリという立場を失う可能性もあります。それは、NPCもPCも同じです。

・三つの試練となっておりますが、全ての試練をクリアしなければならないというわけではありません。
 どれか一つだけの参加でも、資格は発生します。
 
・基本的には薔薇学の生徒が優先されますが、他校生でもイエニチェリに選ばれる可能性は若干ながらあります。

・実際の性別はどうあれ、外見性別が「女性」の場合は、選ばれません。

また、当シナリオについての注意点です。
・あくまで御前試合なので、一人一試合のみの出場です。
 優勝という形はありませんが、最優秀賞や、特別賞は用意されています。
 また、最優秀者には、ウゲンから直々に祝いの品があります。
ルールは、
・相手が武器を手放した時点で終了(武器を奪う、落とさせる)
・相手を負傷させてはならない
・飛び道具不可(ピストル、弓など)
・魔法は補助的魔法のみ使用可能
・幅12m、長さ100mの試合台の上で行う。故意に外に出た場合はペナルティあり。
(普通にはみ出した場合は「待った」をかけて、台に戻った上で再開)
・試合15分間。その間に勝負がつかなければ、引き分け。
 試合場所となるのは砂漠です。王族たちは、近くに用意された観覧席から、直接と同時に、モニターを通じて観覧することになります。

 薔薇学の生徒のイコンはシパーヒーとなります。
 装備はサーベルのみとなります。姿はマスターページの画像を参照してください。
 また他校生はそれぞれのイコンを持ち込めますが、現時点ではまだ個人所有のイコンのデータを参照できないため、基本データでの扱いとなります。

・御前試合の前には、ドバイの都市や、砂漠の観光も、見聞を広める一環として計画されています。
 砂漠へはジープなどの乗り物で向かうことになります。
 ドバイは、石油の富で潤った、美しい街です。また、日中はビーチで泳ぐこともできます。

・鏖殺寺院も、中東で活動しています。なんらかの動きがあるかもしれません。

 なお、薔薇の学舎においては、BL要素がある場合もあります。不可の場合は、そのようにアクションにお書き添えください。

 年末年始のお忙しい時期ではありますが、皆様のご参加をお待ちしております。

▼サンプルアクション

・シパーヒーに乗り、自らの力を試す

・実行委員として、旅行の案内や試合会場を調える

・砂漠や街を探検してみる

・ヤシュブと話し、親しくなりたい

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年12月30日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年12月31日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年01月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年01月20日


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