イルミンスール魔法学校

「もうすぐ、ヴァイシャリー湖花火大会が開かれますわね。静香さんはどちらでご覧になりますの？」
　百合園女学院の校長室で、ラズィーヤ・ヴァイシャリー（らずぃーや・う゛ぁいしゃりー）が校長の桜井静香（さくらい・しずか）に訊ねました。
　ヴァイシャリーでもこの時期は祭りや花火大会が頻繁に催されています。
　その中でも、８月の終りに湖の辺で行なわれる花火大会は必見です。
　１万を超える打ち上げ花火に、５０基を超える仕掛け花火も用意され、美しく、激しく、盛大に行なわれます。
「僕は学校の屋上で見ようと思うんだ。皆と一緒に。ここから凄く綺麗に見えるって話だし……ラズィーヤさんはご家族と？」
「今年は予定ありませんの。わたくしもご一緒いたしますわ」
「そっか、一緒に見れるんだね！　あ、でも実は……」
　静香は言い難くそうに、考えていた花火大会観賞プランについて、ラズィーヤに説明を始めました。
「他の５つの学校にも招待状を出したいんだ」

　数日前、学院の生徒に百合園女学院の屋上から『ヴァイシャリーの夜景を見下ろしながら美しい花火を観賞できる』という話を聞いた静香は、何かと小競り合いを起こすことの多い、６校の関係者達を百合園女学院に招くことはできないかと考えたのです。
　力を合わせて国を建てようというのに、何であまり仲がよくないのか、静香には良く分かりません。
　会議や討論を行なおうというのでは全くなくて、とにかく『仲良く』なるための、懇親会を開きたいと思いました。
　自分は単なる日本のオジョウサマでしかありませんが、百合園女学院を誘致したヴァイシャリー家は、最もシャンバラの王家と近い家系と聞いています。また、ヴァイシャリーには、かつてシャンバラの離宮があったらしいとも聞いています。
「沢山の人に集ってもらって、この美しい街と、湖を見て、楽しく笑い合って、えっと……ケッソクを深めて、とにかく仲良くできたらと思うんだ！」
　静香の思いに、ラズィーヤは笑顔を返しました。
「成功するといいですわね。わたくしの名前も使ってくださって構いませんわ」
「やった、ありがとラズィーヤさんっ！」
「で・も。わたくしの顔に泥を塗った場合は――楽しいお仕置きの時間が待ってますわよ☆」

　……こうして百合園女学院屋上にて、ほのぼの花火観賞会が開かれることになりました。
　ボランティアで準備を手伝って下さる方々も募集いたしております。
　皆様お誘い合わせの上、是非いらしてくださいね！

こちらは楽しく準備をして、和気藹々花火を見ようというお茶会系イベントシナリオです。
……和気藹々花火を見ようというお茶会系イベントシナリオです。大事なことなので２度言いました（笑）。
まだ夏の花火シナリオに参加できていない方に、特にお勧めいたします！

こちらのシナリオでは、準備行動として以下の行動などができます。
・会場準備
・百合園女学院の調理室で軽食の作成
・更衣室で着替え
・菓子類の持込、配布
・ヴァイシャリー湖で仕掛け花火の手伝い、提案
・ダフ屋
・NPCに参加を勧める、誘う

仕掛け花火の設置を手伝った場合、自分の好きな模様や文の仕掛け花火を作ってもらうことが出来ます。
花火は普通の花火です。

屋上には、各学校ごとのスペースが設けてあります。
所属学校関係ナシのスペースもあります。
シート、パイプ椅子、座布団、机等が用意されており、自由に使うことができます。

服装は奇抜過ぎなければ自由です。

飲食物の持ち込みも可です。

花火が始まるまでの間、飲食物の提供やステージ等を作って盛り上げて下さっても構いません。
ただし、会場の皆も参加するような企画（コンテストなど）を行なう場合は、交流で参加者を募っておかないと、寂しい結果になると思います……。

ＮＰＣは、ＰＣからの参加の勧めやお誘いがない人物は訪れません。アクションが弱ければ、誘われても拒否する可能性があります。
ＮＰＣとの絡みはＮＰＣ紹介に載っている人物と、川岸がシナリオに登場させたことのあるＮＰＣ程度にしていただければと思います。

リアクションの描写は、事前準備と花火が上がっているシーンになると思われます。
１人でいくつもの準備をしようとしたり、何人ものＮＰＣと絡もうとした場合、多重行動になってしまいますので、ご注意ください。

それでは、皆で楽しい時間を過ごしましょう〜！

・一口ケーキを作って配る

・仕掛け花火の設置を手伝う

・迷子センターを作る！