イルミンスール魔法学校

　――蒼空学園。
　放課後、学食兼カフェテリアには、一日の授業を終えた生徒達が勉強で疲れた心身を癒すかのように歓談に興じています。
　中には蒼空学園の生徒に交じってイルミンスールやシャンバラ教導団、百合園女学院の生徒の姿も見えます。
　蒼空学園のカフェテリアは他校生達にも解放されており、気軽に利用できます。

「……それで、その時の涼司さん、すっごく格好良かったんですよ！」
「へぇ、あの涼司さんがねぇ」

　とあるテーブルには、花音・アームルート（かのん・あーむるーと）と小谷　愛美（こたに・まなみ）、高原　瀬蓮（たかはら・せれん）の姿があります。
　花音はパートナーの山葉　涼司（やまは・りょうじ）が如何に格好いいか熱弁を振るい、愛美が意外そうな表情を浮かべています。

「それならアイリスも格好いいよ！　瀬蓮を守ってくれる時の真剣で凛々しい表情や大きな背中は、絵本に出てくる白馬の王子様そのものなの！」
「アイリスさんが格好いいのは認めるけど、白馬の王子様は流石に可哀想だと思うわ」

　瀬蓮もここぞとばかりにパートナーのアイリス・ブルーエアリアル（あいりす・ぶるーえありある）の格好良さを話しますが、花音や愛美が話している格好良さとはちょっと違うようです。
　女三人寄ればかしましいといいますが、この３人はメル友であり、コイバナ友達でもありました。
　放課後や休日、瀬蓮を蒼空学園に呼んだり、愛美と花音がヴァイシャリーに行ったりして、コイバナに興じています。

「白馬の王子様、か……マナミンの『運命の人』も白馬の王子様みたいに現れたらなぁ」

　ふと、カフェオレを飲んでいた愛美が遠い目をして呟きました。

「あれ？　マナと彼方、良い感じだと思ったけど？」
「あたしもそう思っていました。マナミンさんと彼方さん、蒼空学園で一緒にいるところを良く見ますし」

　花音と瀬蓮が言うように、愛美はクイーン・ヴァンガードの隊員皇　彼方（はなぶさ・かなた）と仲が良いようです。

「仲は良いよ、うん。パラミタに来る前、同じ学校の先輩後輩だったから。でも今の彼方さんにはテティスさんがいるし、『運命の人』じゃないのは確かね」

　愛美はあくまで先輩と後輩の間柄だと説明します。

「それなら、みんなにどうやって白馬の王子様と会ったか聞いてみたらどうかな？」
「それ、良いですね」

　ロイヤルミルクティーを飲んでいた瀬蓮は、そんなことを思い付きました。
　彼女の提案に、花音は飲んでいたジャスミンティーのカップを置いて応えます。

「みんなに、聞くの？」
「そうだよ！　周りにいっぱいいるじゃない」

　瀬蓮の突飛な提案に、愛美は聞き返します。
　彼女は手で辺りをぐるっと指します。確かに蒼空学園の生徒だけではなく他校生もおり、話を聞くのには事欠きません。

「人の数だけいろんな出会いや別れがあるんですから、マナミンさんの『運命の人』探しのヒントが得られるかも知れませんよ？」
「そうか……そうよね！」

　花音の言葉で背中を押される形になった愛美は、すっくと立ち上がると近くのテーブルに行くのでした。

　皆さんは友達やパートナーと蒼空学園のカフェテリアにいます。
　カフェテリアにいる理由は自由です。勉強疲れを癒すためにおしゃべりに興じていても良いですし、遅い昼食やおやつを採っていても良いです。他校の生徒にも開放されているので、友達に会いに来たでもＯＫ。
　そんな皆さんの元に、愛美達がやってきてパートナーや恋人との馴れ初めを聞く……そんなシナリオです。

　愛美達が来るのを待っていても良いですし、話す人が増えれば人垣が出来ますので、気付いて自分から首を突っ込むのもＯＫです。

　話題はいくつかありますが、以下の中から一つ選んでください。

・パートナーとの馴れ初め
・恋人との馴れ初め
・友達との馴れ初め
・コミュニティの馴れ初め
・グループアクション（＝仲間）の馴れ初め

　話題は一つに絞ってください。
　複数の話題を選んだ場合、ダブルアクションになりますのでご注意下さい。

　パートナーとの馴れ初めは契約理由に反しない範囲で、皆さんが考えられている設定を書かれるといいと思います。
　恋人や友達、コミュニティやグループアクションにつきましては、今の関係になった流れを書かれるといいと思います。

　このシナリオで皆さんのパートナーや恋人の設定を掘り下げるのにお役に立てばと思います。

　なお、パートナーや恋人、友達など、ＬＣや別のＭＣは本シナリオに参加している場合のみ名前が描写されます。
　相方が本シナリオに参加されていない場合、名前は呼ばれませんのでご了承さい。

・パートナーとの馴れ初めを話す

・恋人との馴れ初めを話す

・戦友との馴れ初めを話す