イルミンスール魔法学校

「やっぱり、空京でカフェを開くなんて無謀だったんだぬ」

　がらりとした店内を見渡しながら、一人のゆる族がため息をもらしました。
　ゆる族の名はたま☆る。空京の片隅にあるカフェ、たまカフェのオーナーです。
　北国で絵を描いて暮らしていたたま☆るは、一念発起してたまカフェを始めたのですが……

「空京でお店を開いて５００日。全然お客さんが来ないぬ。今までの稼ぎを全部はたいたのにぬ……」

　お店は順調ではないようです。


　カラン


　そのとき、店の扉が開いて一人のお客さんが入ってきました。

「いらっしゃいませ〜」

　たまカフェただ一人の従業員、男の娘猫獣人のフィリップくんが、笑顔で出迎えます。
　しかし次の瞬間、その表情は驚きに変わっていました。

「あ、あなたは――空京　たいむ　ちゃん！？」

　そう、たまカフェに入ってきたのは、空京万博の公式マスコット、空京　たいむちゃんだったのです。

「素敵なお店ね。あなたがオーナーさん？」

「いえ、オーナーはあちらに……」

　フィリップくんが振り返った先、たま☆るはカウンターの陰に隠れていました。

「なるほどね」

　たま☆るからお店に客が入らないという悩みを聞いたたいむちゃんは、大きな耳を揺らしながら頷きました。

「いいお店なんだから、ちゃんと宣伝すれば人気が出ると思うわ」

「そんな、自分に宣伝なんてできないぬ……」

　たいむちゃんのアドバイスにも、内気なたま☆るは気乗りしない様子です。

「今、万博の影響で空京にはかつてないほど人が集まっているわ。
　夢をかなえる最後のチャンスかもしれないわよ！」

　しかし、同じゆる族であるたいむちゃんにそう言われると、たま☆るの目に力が宿り始めました。

「そうだぬ……どうせこのままじゃ、お店は続けられないぬ。
　それなら、思い切って最後の賭けに出るぬ。
　レッツパーティーだぬ！」
　
　こうして、たま☆るはチラシを手に路地へと飛び出して行きました。
　どうやら、たまカフェで開店５００日記念パーティーを開くつもりのようです。
　
「さて。ああ言った以上、私も、お店にお客さんが来てくれるようお手伝いしないとね。
　フィリップくん、手伝ってくれる？」

「はい。ボクにできることでしたら、勿論お手伝いさせていただきます。ですが、一体何をなさるのですか？」

「決まってるじゃない。新メニューの開発よ！」
　

こんにちは、鷺沼　聖子（さぎぬま　せいこ）です。もうじき８月というのに、暑かったり気温が一気に下がったりと安定しませんね。夏風邪や熱射病など、十分気をつけてくださいね。

さて、今回はイラストレーター、たま☆るさんの納品イラスト５００枚突破記念シナリオです！
たま☆るさんのイラストをもっている方には特典がありますが、そうでない方の参加も勿論大歓迎です。
みんなでたまカフェでワイワイしましょう！

・たまカフェについて
空京の片隅にある、ピンク色のキャンプ用三角テントに「たまカフェ」の看板がついたお店です。
テントの中はとても広い洒落たカフェになっています。
普通のカフェにあるような飲み物や食べ物は大体揃っています。

今回、たま☆る（キャラクター）は、たまカフェのチラシを配って回っています。
皆さんは、チラシを見てたまカフェにやってきたとしていただいて構いません。

どなたでもたまカフェの従業員になることができますが、
たま☆るさんの「たまカフェ」イラストをもっている方は、ベテランバイトとして扱われます。
たまカフェの店員はフィリップくん一人だけなので、仕事を手伝ってあげると喜ばれるでしょう。
「たまカフェ」に限らず、たま☆るさんのイラストをもっている方は、シナリオに参加していただければ記念称号をプレゼントいたします。

お店には
「アイスコーヒー」、「アイスココア」、「メロンソーダ」、「オレンジジュース」、「ストロベリーラテ」、「抹茶ラテ」
の６つの飲み物をイメージした制服があります。
たまカフェの従業員となる方は、どの制服を着るかが選べます。
たまカフェにお客さんとしてやってくる方は、どの制服を着た従業員に接客してほしいかを指定できます。（その制服を着た従業員がいなかった場合、違う従業員が接客します）
どちらの場合も、希望があればアクション欄に書いてください。

・新メニューについて
たまカフェでは、新メニューのアイデアを募集中です。
是非、みなさんの手で実際に作ってみてください。
基本的な料理の材料であれば、たまカフェで手に入ります。
新メニューの試食には、

イングリット・ネルソン
雅羅・サンダース三世
金元　ななな
アイシャ・シュヴァーラ

の万博コンパニオンたちがやってきます。


なお、店内には空京　たいむ　ちゃんもいます。
たいむちゃんは、お洒落なカフェに入るのが初めてのようです。
おいしい飲み物や食べ物を教えてあげると喜ばれるかもしれません。

・従業員として接客をする

・パーティーを満喫する

・たま☆ると話す

・たいむちゃんにおいしいドリンクを振る舞う

・新メニューを開発する！