シナリオガイド
地底洞窟の謎! 青き宝石に導かれ挑む暗闇に潜むものとは?
シナリオ名:INTO THE CAVE ~闇に潜む魔物と生きた宝石~ / 担当マスター:
東安曇
ある日の百合園女学院での出来事。
泉 美緒とラナ・リゼットが校舎内にある庭園の東屋で午後のお茶の一時を楽しんでいると、
柔らかな日差しに何かが煌めいているのが目に入りました。
「あら? あれは何かしら」
二人が目を凝らしていると、不思議な煌く何かがはこちらへ近づいてくるではありませんか!
「これは……生き物?」
二人の前にやってきたその煌めくものの正体は、小さなハツカネズミに似た尾の無い胴体と蝶の翅を持った不思議な生物。
「綺麗……まるでモルフォ蝶みたいですわ」
「モルフォ蝶?」
「地球の蝶々の一種ですわ。生きた宝石と呼ばれていて翅の表面がまるで金属の光沢のように美しく輝いているんですの。
この子の鮮やかなブルーは、その蝶にそっくりですわ」
褒められたのが分かったのでしょうか。その不思議な生き物をウットリと見つめる美緒の頬に、彼は柔らかい身体を擦りせました。
「まあ……!ふふふ」
それからその不思議な生き物は百合園女学院の庭園に住み着くようになりました。
昼間は庭園を訪れる少女達と遊び、夜になると人口の明かりが苦手なのか、それから逃れる様に花の陰に隠れて眠ってしまいます。
生徒達、取り分け懐かれていた美緒は彼をフラッフィーモルフォ、モルフィーと呼んで可愛がりました。
そんな彼が現れてから数日したある日。
モルフィーと美緒、ラナが何時ものように庭園でモルフィーと遊んでいると、
モルフィーは美緒の周りをくるりと回わり、こっちへこいと合図するように飛んで行きます。
「まあ……追いかけっこですわね!」
美緒とラナはモルフィーを追いかけ、学院の外の立ち入り禁止区域までやってきました。
しかしモルフィーはどんどん先へ進んで行ってしまいます。
「だめよ、そっちは!」
「美緒、ここから先は立ち入り禁止区域ですよ。先生の見周りもありますし――」
「分かっていますわ。でもあそこには危険なモンスターが居るのでしょう? モルフィーが心配ですわ」
「そうですね、行きましょう美緒。いざとなったら私を装着して下さいね」
「……は、はい……」
こうして美緒とラナはモルフィーを探して立ち入り禁止区域の奥、蔦の絡まる積み石の前へやってきました。
「モルフィー!やっと見つけましたわ!」
「なんだかここを気にしているみたいですね」
ラナがモルフィーの飛びまわっている場所の蔦を掻きわけると、中に小さな隙間がありました。
どうやら彼はこの中へ美緒達を導いているようなのです。
「ここへ? モルフィー、ここはとても狭くてわたくし達じゃ通れませんわ」
美緒が言いながら積み石の隙間へ手を伸ばすと、積み石はバランサーを失ったジェンガのようにガラガラと崩れて行き……
やがて大きな口を開けた暗闇が彼女達の前に現れました。
モルフィーがその中を飛びまわると、小さな光で暗闇の中が仄暗くも見えてきます。
「モルフィーの翅が光ってますわ……!」
「きっとモルフィーはここへ私達を連れて行きたいのですね」
ラナがモルフィーを見ると、頷く様に小さく上下に飛んでいます。
二人が意を決してモルフィーに付いて行くと、たどり着いた地の底から大きな洞窟が続いていました。
「これは……地底洞窟の入り口ですわ!」
翅が発する小さな明かりを頼りに周囲を見回していると、次第に明かるさが増していきます。
何時の間にか二人の周りにはモルフィーに似たフラッフィーモルフォが集まり飛びまわっていました。
「まあ、モルフィーのお友達ですの?」
「赤、オレンジに黄色と緑色。この子は少し濃い……藍色かしら? それに紫色まで」
「モルフィーを入れたらまるで虹の色ですわ」
二人が輝く虹色に目を奪われていたその時です!
「グオオオオオオオオオ」
地底の底から何かが唸るような低い声が響いてきました。
モルフィー達はその声に反応して、パニックを起こした様に激しく飛び回っています。
「この声……まさか立ち入り禁止区域のモンスターじゃ――」
「きっとモルフィーは私達に助けを求めてるのですね」
ラナの言葉にモルフィーは宙を舞って反応します。
「分かりましたわモルフィー。わたくし達、協力してくれる方を探してきますわ!!」
二人は勇敢な冒険者を求めて、学院に向かって走り出しました。
担当マスターより
▼担当マスター
東安曇
▼マスターコメント
皆様初めまして。新しくゲームマスターを務めさせて頂きます東安曇と申します。
宜しくお願いします。
美緒とラナの二人はあらゆる場所に協力者を求めたので、他校の生徒も事情を聴いたもの達がいます。
洞窟は学院の敷地外ですので、男性PCも敷地外で美緒やラナと合流して頂く事で参加可能です。
しかしラナの言うように立ち入り禁止区内周囲は教師の定期的な見周りがあるので、
それを誤魔化さなければなりません。
さて、立ち入り禁止区域内でモルフィーに導かれたのは広い地底洞窟です。
内部では光る翅を持った七匹のフラッフィーモルフォ達が冒険者達を先導してくれるので迷う事はありませんが、
彼等は人口の明かりや魔法の明かりを嫌うので、それらを使用して内部を照らす事は出来ません。
そのため、洞窟内は七匹のうち何れかのフラッフィーモルフォと一緒に探索して頂く事になります。
洞窟は立ち入り禁止区域に属しているので、モンスター達が出現する可能性が高いです。
また唸り声が聞こえてきた事からして、大きなモンスターも出現するかもしれません。
▼サンプルアクション
・地底洞窟を探検する!
・皆を援護する!
・モンスターと戦闘!
・先生を誤魔化す!
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2011年12月06日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2011年12月07日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2011年12月11日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2011年12月21日