イルミンスール魔法学校

「うーん……困ったな」

蒼空学園の学食のコック長がスランプで、各校が一度に集まる新年交流会の目玉である創作おせち料理の内容が決まらず悩んでいます。
肝心の新年交流会まで残る時間もあとわずか。
新年交流会の創作おせち料理といえば、毎年多くの生徒が楽しみにしているので用意出来なかったでは済まされませんし、何よりコック長の料理人としてのプライドが許しません。

「そうだ、こうなったらもういっその事、学生たちに決めてもらってみるのはどうだろ！」

そこでコック長は悩んだ末、実際に創作おせち料理を楽しみにしている生徒たちの声を参考にするという目的のもとで『創作おせち料理考案コンテスト』を開くことにしました。


『創作おせち料理考案コンテスト』
生徒はおせち料理に入れて欲しいメニューと、そのメニューに使って欲しい目玉食材を用意してコック長のもとに提出して下さい、コック長が納得するメニューと食材を用意した生徒には、それぞれ賞品として学食３ヶ月無料チケットを贈呈します！

参加条件はメニューと目玉食材の両方を用意する事のみ。
なので『メニューを考える者』と『食材を用意する者』が協力してグループで参加した場合、グループメンバー全員に賞品が提供されます。

注：参加条件さえ満たされていれば、他校の生徒でも参加自由です。
もし、他校の生徒のメニューが採用された場合は同様に３ヶ月無料デリバリーチケットを贈呈します。


突然訪れた年を締めくくるにちょうどいいこの一大イベント。
暇を持て余している者、おいしい物を食べたい者、学食無料チケットに惹かれた者、様々な思惑のもとにこのイベントに集う生徒たち。
果たしてコック長を納得させる創作おせち料理のメニューと食材を用意できる者は現れるのか！？
　
　

はじめまして。
この度、新しく『蒼空のフロンティア』のゲームマスターとして参加させていただく事となりました、御影シンヤです。
みなさんに楽しんでいただけるようなシナリオを多く書いていけるよう頑張っていきたいと思いますので、どうぞお願いします。


◆今回のシナリオについての補足点。
コック長の告知は蒼空学園公認のものですが、参加自体は学園の生徒じゃなくても構いません。大体的に告知されているので生徒全員どころか近隣の住人、果ては他校にまでも知れ渡っています。
さらに蒼空学園の学食のコック長といえばその道二十年の超ベテラン、過去に何度か雑誌に取り上げられたことのあるためその腕前は誰もが認めるほどです。

なので、イベントにかこつけてコック長に自分の好物や食べたい物を作ってもらおうと思う者、一度は食べてみたい憧れの食材をコック長の腕で調理してもらいたい者、ただ単に食券に惹かれた懐事情の寂しい苦労人などなど。
参加者の目的は様々ですが、学園どころか近隣に住む人々もやる気は十分。参加者はあんな手こんな手を使ってレシピや食材確保に奔走する人もいます。

他校生に贈呈されるデリバリーチケットは、あらかじめコック長に連絡を入れていただければ（およそ１時間前、昼休み前の授業が始まる前に一報いれれば）指定された時間に注文通りのメニューを転送魔法で配達するというものなので、遠くの学園の生徒でも出来たての料理を提供することが出来ます。

・コック長に好物を作ってもらう！

・イベントの取材で奔走する！

・目立つ食材を用意する！

・自作の食材を用意する！