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魔法の森のミニミニ大冒険

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シナリオガイド

ちっちゃくなった学園長を探せ!
シナリオ名:魔法の森のミニミニ大冒険 / 担当マスター: むぐらしげる

 「いい天気ですぅ〜〜」
 「ほんに、いい天気じゃのう」
 「あ、お母さん! あちらに綺麗な花が咲いてますよ」

 イルミンスール魔法学校の校長であるエリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)は、パートナーであるアーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)ミーミル・ワルプルギス(みーみる・わるぷるぎす)を連れて、イルミンスールの森に散歩に出かけていました。

 「たまにはこんな風にのんびりするのもいいものですぅ〜」
 伸びをするエリザベートにミーミルが微笑みます。
 
 その時――

 突然、ばらばらと数名の人間が飛び出してきました。どの者達も黒いミリタリースーツ姿で、顔の下半分をマスクで隠しています。
 「何者ですぅ!?」
 声を上げるエリザベート。
 しかし彼らはその問いに答えません。三人をとり囲み、各々手にしているナイフや銃を掲げます。
 「追い剥ぎか殺し屋か……。今まで殺気を感じさせなかったあたり、玄人の暗殺者たちのようじゃのう」
 アーデルハイトがむむむと唸ります。
 暗殺者のうちの一人が声を上げました。
 「その命、頂戴する!」 

 「私の命はタダであげれるほどお安くはないですぅ! 二人とも、手加減は無用ですぅ!」
 「は、はいっ!」
 「おまえも遅れをとるでないぞエリザベート!」
 

 森の中で暗殺者との戦いが始まりました。見た目は幼いとはいえ、イルミンスール魔法学校校長とそのパートナーたちです。激しい攻撃をものともしません。暗殺者達は一人、また一人と倒されてゆきます。
 
 「畜生っ……、これでも食らえ!」
 「お母さん、危ない!」
 ミーミルが叫びました。残っていた暗殺者の一人が、ガラスの薬瓶をエリザベートに向かって投げつけたのです。
 「くっ!!」
 すかさず呪文を唱えるエリザベート。手から光弾が放たれ、薬瓶に直撃しました。すると―――
 「きゃああああ!」
 「何じゃこれは!?」
 アーデルハイトとミーミルが悲鳴を上げました。
 光弾が当たり薬瓶がはじけた瞬間、中から濃く白い水蒸気のようなものが吹き出し、逃げる間もなく周囲を飲み込んでしまったのです。
 
 煙が噴き出してから、しばらく後。
 「……お母さん、お母さん!」
 「…ん…、ミー、ミル?」
 パートナの呼ぶ声に、エリザベートは目を覚ましました。水蒸気に飲み込まれた後、気を失っていたのです。
 「……ここは?私はどうしたのですぅ?」
 「さっきと変わらん。イルミンスールの森の中じゃよ。一応は、の」
 「一応…?」
 「周りを見てみるがよい」
 そうアーデルハイトに言われたエリザベートは、よろよろと起き上がりあたりを見回し、そして息を飲みました。
 確かにそれはイルミンスールでよく見る種類の植物たちでした。しかし、サイズがとてつもなく巨大になっているのです。
 普段は足の脛位の高さしかない雑草が、今はちょっとした家の屋根のように自分たちに覆いかぶさってきています。
 そして樹木にいたっては、高層ビルよりも遥かに高くなっており、天辺は霞んでいて見ることもできません。
 「何なんですかこれは?草や木が、ものすごく大きくなってるですぅ…」
 唖然としているエリザベートに、アーデルハイトが答えます。
 「大きくなっているのではない。わしらが小さくなっているのじゃ」

 おそらく暗殺者たちが投げた毒薬とエリザベートの放った魔法が反応して、体を小さくしてしまう魔法の霧に変化したのだろう、というのがアーデルハイトの見解でした。
 「厄介なことに魔法の威力も小さくなっておってな、元の大きさに戻る魔法も試してみたのだが、うまく効かんのじゃ。恐らく、この霧が原因なのじゃと思う」
 そういうと、アーデルハイトはため息をついて上を見ました。先程まで快晴だったのに、上空には今は濃い白い霧が立ち込めています。
 「霧のかかっている場所から出られれば、元の身体に戻れるかもしれんが…。魔法の力も体も小さくなっておるこの身体では、上手く脱出できるかどうか…」
 「…どうしましょう」
 ミーミルは不安げな顔で二人の顔を交互に見ています。
 「…助けを呼ぶしかないですぅ」
 あどけない顔に精一杯の渋面を作って、エリザベートが答えました。
 「三人で力を併せれば、イルミンスールの森やその外にいる者達と、連絡が取れるかもしれないですぅ」
 「それしか手は無いようじゃのぅ」
 「そうと決まればやるのみですぅ! ミーミル、いきますですぅ」
 「はい! お母さん!」
 三人は向かい合って互いの手を繋ぐと、目を閉じ精神を集中させました。
 自分たちの声が、誰かに届くようにと――
 

担当マスターより

▼担当マスター

むぐらしげる

▼マスターコメント

エリザベートとアーデルハイトが送った念は、イルミンスール魔法学校の生徒にかぎらず、様々な人達の耳に届いています。

■イルミンスールの森について
イルミンスールの森にはモンスターも多く生息しています。ですが今回エリザベートとアーデルハイトが散歩をしていた場所は比較的安全な場所のため、モンスターの姿はありません。
その代り虫(蟻、蜘蛛、ムカデ、バッタ、ナメクジ等)はたくさんおりますし、植物も苔や雑草から、樹木、蔓植物などがうっそうと茂っています。校長、もしくは自分たちの身体が小さくなっている状態では、虫や植物の方が巨大になっており、モンスターに負けず劣らず手ごわい相手になります。

■魔法の霧について
魔法の霧はイルミンスールの森すべてのエリアに広がっている訳ではありません。面積的には「ちょっと広いめの庭」ぐらいです。ですが、小さくなった校長たちにとってはとても広大なエリアに感じられます。
魔法の霧の中に入ると、誰しも体が小さくなり、小指位の大きさになります。そして、自分たちの魔法や、武具、スキルの威力も通常よりも弱くなっています。逆に、魔法の霧がかかっているエリアの外に出れば、体は元に戻ります。

▼サンプルアクション

・小さくなって森の中を捜索する!

・霧の中に入って巨大昆虫とバトル!

・魔法の霧からの脱出!

・魔法の霧を晴らす

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年10月02日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年10月03日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年10月07日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年10月18日


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