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シナリオガイド

猛暑に毛玉はご勘弁!
シナリオ名:ねこぬこぱにっく! / 担当マスター: 蘭鈴六

 聞くだけで体が暑くなってくるような気がしてしまうセミの声。
 そんな音が学校全体に響くイルミンスールの食堂ではエリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)がテーブルに突っ伏していました。

「あづいですぅ……」
「むう、これはたまらんのぅ……」

 2人は冷房が効いているにも関わらず、凄まじい気温を放つ学校。
 そんな中で2人はかき氷でもお腹に入れて体を冷やそうと考えていましたが同じ考えの生徒が多いのか長蛇の列が出来ています。
 気力を無くした2人の為にミーミルが列に並んでくれてはいるものの、いつになったら届くのかは考えたくもありません。

「しかし、苦しいなぁ」

 机に突っ伏したままのアーデルハイトがそう呟くと、エリザベートは勢いよく立ち上がるなり、アーデルハイトの背中に乗っていた『それ』を掴みあげます。
 そう、それは『猫』。
 エリザベートに可愛らしく鳴く猫を見て、彼女はわなわなと辺りを見回します。

「大体、どうして!」

 机の至る所に猫。 

「こう!」

 床にも猫。
 生徒達の体の上にも猫。

「なったんですぅ!」

 ―――猫だらけです。

 ぜぇぜぇと肩で息をするエリザベートですが、彼女の咆哮に反応する人達は誰もいません。
 むしろ、皆超常現象に慣れ過ぎてしまったのか、日常の一角と思っているようです。

「落ちつけ、そんなことを考えるよりも今はかき氷じゃ」

 体を冷やす魅惑の氷。
 甘いシロップは疲れ切った体に癒しを与えてくれる。
 アーデルハイトの言葉に、エリザベートは揺れます。
 
「お母さーん……」

 そんな2人の元へ、ミーミル・ワルプルギス(みーみる・わるぷるぎす)がやってきました。
 しかし、その手にはあるはずのかき氷がありません。

「氷に猫が張り付いて全部ダメになっちゃったらしいんです……」

 彼女の言葉に凍り付く2人。
 しかし、体は一向に冷えません。

「ぶちのめすですぅ!」
「おおとも! 今すぐ学校から猫を排除してしまえ!」

 ぎゃあぎゃあと喚き出し、早速とばかりにエリザベートとアーデルハイトは猫をその手に持てるだけ持って駆けだしていきました。

「可愛いんだけどなぁ。 ねぇ、どうしてここにきたの?」

 暑苦しい空間で残されたミーミルは同じように残された猫に話しかけますが猫は気怠そうに泣くだけです。

「うげっ、ここにも猫ばかりじゃねぇですかぁ……」
「あ、魔王さん」

 エリザベートと入れ替わりでやってきたのはエリザベート、のコピー体を機晶姫の中に押し込んだ『魔王エリザベート』。
 通称マオザベートです。

「毛玉、毛玉が精密機械に絡みつく前に安息の地を見つけ出すのですぅ……!」

彼女はそんなことを言いながら、顔を青ざめさせて猫を避ける様にして食堂から歩き去っていきます。

「ああ、もう。 これは、皆さんにお願いしないとだめだなぁ……」

 兎にも角にも、こんな不可解な現象を解決する為にもミーミルは契約者達に相談する事にしました。

担当マスターより

▼担当マスター

蘭鈴六

▼マスターコメント

■依頼内容

今回の依頼内容は、
イルミンスール魔法学校で発生した、学園内に大量の猫が居ついてしまう。
という現象の解決と、原因の解明です。

ただ、猫が居つくだけで大した実害はない為、
割と軽視されている事件でミーミルが個人的に頼んでいるという状態です。

出来れば、エリザベート達も何とかしてほしいようですが、別に放っておいても構いません。

また、ミーミルの意向で出来れば猫に怪我をさせて欲しくはないという事です。

■状況説明

今回の舞台となるイルミンスール魔法学校は、何故か大量発生した猫によって冷房が効いているにも拘らず気温が凄まじい状態になっているようです。
猫自体も人懐っこいのか、人に触れたがり、それが原因になってもいるようです。

生徒達は、猫が大量発生しているにも拘らず、割と日常を崩さずに普通に生活しているようです。
随分と逞しいようですが、協力はあまりしてもらえなさそうです。

■猫が大量発生した原因

これに関しては不明です。
ですが、猫は発生したというのは正しくなく、
どこからともなく、『何かに引き寄せられる』様にしてやってきているようです。

学園内に何かあるのでしょうか?

■NPCについて

シナリオガイドで登場したNPCの3名は各々に事件解決の為に動いているようです。
ただ、その手段はそれぞれで物理的に猫を排除するエリザベートとアーデルハイト、
猫が呼び寄せられる原因を探しているミーミルと言う形になっているようです。

また、蘭鈴六の過去シナリオに登場したNPCに関しては自由に扱って構いません。
※シナリオガイドに登場した魔王エリザベートは猫を避けて学園内を徘徊しているようです。

■猫について

基本的には人懐っこく、人を見れば寄ってくるようです。
※おかげで暑苦しいですが。

ただ、所詮は猫、気が向かなければ寄ってこなかったりします。

好き勝手に学園内に居ついているようですが、とにかく数が多く、
追い払っても戻ってきてしまうようです。

攻撃したり、執拗に構ったりすれば反撃されるかもしれません。
結構痛く、下手をすると群がられるかもしれません。


■最後に
猫は物理的な物ではなく、魔法的な物に寄せられて居るような気がします。
魔法学校である以上、そのようなものはたくさんありそうですが。

さて、それでは無事に涼しい夏が戻せるよう、皆様のアクションをお待ちしております。

▼サンプルアクション

・猫が流石に邪魔

・原因を突き止めてこの現状をどうにかしたい

・あれ、稼げるチャンスじゃね?

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年08月04日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年08月05日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年08月09日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年08月20日


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