空京

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【十二の星の華SP】女王候補の舞

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【十二の星の華SP】女王候補の舞

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シナリオガイド

その者は踊る者か踊らされる者か。舞台に躍り出よ、契約者!
シナリオ名:【十二の星の華SP】女王候補の舞 / 担当マスター: 川岸満里亜

 シャンバラで最も風光明媚な土地として知られている、湖上の街ヴァイシャリーで、ヴァイシャリー家主催の舞踏会が開かれています。
 幾多の激しい戦いを切り抜けた契約者達の慰労と激励を兼ねた舞踏会であり、多くの契約者が招待され、または警備についています。
 契約者だけではなく、ヴァイシャリー家に連なる貴族達も多く参加しています。
 その中に、一際美しく、流れるような優雅さと、滑らかな繊細な動きを見せる女性がいました。
 純白のドレスを纏ったその女性の洗練された舞に、男性だけではなく女性達の視線も注がれ感嘆の声があがります。
 しかし、その女性を間近で見た契約者の1人がこう呟いた途端、会場が凍りついたのです――。

「十二星華のティセラ……!?」

 相手をしていた男性が後退りし、音楽が止まります。
 くすり、とその女性は美しい顔に穏やかな笑みを浮かべました。
 普段より更に優美な衣装を纏い、艶やかに舞うその姿はまるで、天界の姫君でした。
「そんなに警戒なさらなくても。わたくしは今日、エリュシオンからの使者として来ましたのよ」
「――早急にアレナ・ミセファヌス(あれな・みせふぁぬす)さんを呼んで下さい。静香さんは、一般の方と貴族の方々を控え室の方に避難させてくださいませ。わたくしが対応いたします」
 2階で談笑していたラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)は、桜井静香(さくらい・しずか)にそう言うと、赤い絨毯の敷かれた階段をゆっくりと下りていきます。
「ラズィーヤ・ヴァイシャリーさんですね? 初めまして。わたくしはシャンバラの女王を目指しております、十二星華の一人、天秤座(リーブラ)のティセラですわ。シャンバラの女王に最も近い家系といわれているヴァイシャリー家のお力をお借りしたいと思っていますの」
「初めまして、ラズィーヤ・ヴァイシャリーです」
 ラズィーヤはにっこりと微笑みながら挨拶をして、笑みを浮かべたまま尋ねます。
「エリュシオンの使者と仰いましたわよね? 貴女はシャンバラをエリュシオンの属国にでもするおつもりでしょうか?」
「いいえ、わたくしが女王になりましたら、シャンバラを大国と対等に渡り合える国、テロリストなどにも屈しない強固な軍事国家にしてみせますわ」
 ティセラははっきりとそう言いました。そして更に言葉を続けます。
「ここ、ヴァイシャリーは他国の民も水路を利用して時々訪れる場所。更に封印されてそのままの状態で残っている離宮があるといいますし、このヴァイシャリー家のお屋敷も立派な造りです。わたくしを支持していただけるようでしたら、シャンバラ王国が成った暁には空京など他国に知られていない場所ではなく、ここに宮殿を築き、ヴァイシャリー家の方々に政治を手伝っていただきたいと思っていますの」
 ツァンダ家を……ミルザム・ツァンダを女王候補として認めることになったことについて、ヴァイシャリー家に連なる貴族達は快く思っておりませんでした。
 貴族達の口から、次々に『ヴァイシャリー家はティセラを推すべきなのではないか』という声が上がっていきます。
「ど、どうしよう……」
 一部の契約者と共に、2階の控え室に貴族を避難させた静香は、ガラス越しにホールを見下ろしながら背後から聞こえる貴族達の言葉に戸惑うばかりです。

○    ○    ○    ○


 ヴァイシャリー家の舞踏会に出席していたイルミンスール生が、携帯電話でエリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)に連絡を入れました。
「た、大変ですぅ?!」
 話を聞いたは、エリザベートはアーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)の元に飛んでいきました。
「こうなったらぁ?、やっぱりイルミンスールも女王候補を擁立すべきですぅ?!」
「こら、一部の学生が言い出したことを鵜呑みにして慌てるでない。ううむ……しかし、テロリスト紛いの行為をしている者が、テロリストに屈しない強固な軍事国家などと良く言えたものじゃ!」
「百合園にも先を越されてしまいますぅ!」
「落ち着くのじゃ。先を越す越さぬの問題じゃなかろう。何分、十二星華に関する情報が少なすぎる……。イルミンスール主導でまずは情報収集じゃ。冒険者を集め、各地で暴れている十二星華の情報を語らせて資料にまとめようぞ。十二星華の中に、女王候補に推せる物がいるかどうか見極めるためにもな」
 アーデルハイトは配下の者に、十二星華の情報を持つ冒険者や似顔絵作成のための絵師を集めるよう指示を出しました。

○    ○    ○    ○


 同様に蒼空学園にも、学生から連絡が入りました。
 御神楽 環菜(みかぐら・かんな)は、学園の校長室にミルザム・ツァンダを呼び寄せました。
 ツァンダ家の令嬢にして、女王候補でもあるミルザムを呼びつける横柄なその態度に、ミルザムを護衛しているクイーン・ヴァンガードの隊員から疑問の声が上がることもあります。
「申し訳ありません……」
 環菜と、ルミーナ・レバレッジ(るみーな・ればれっじ)を前に、ミルザムは謝罪の言葉を口にしました。
「別に、あなたが悪いわけじゃないでしょ」
「いいえ、私の責任です。私が女王候補としてシャンバラの人々の信頼を勝ち得ていれば、ヴァイシャリーも揺らいだりはしないと思うのですが……」
 ミルザムは最近思い悩んでいることが多いようです。
 音楽に合わせて人前で踊ることもなくなって。親しい友人達と気軽に会うことも出来なくなってしまい。
 重責、重圧にミルザムは押しつぶされそうでした。
「踊りに行きたいって言ってたわよね。……いいわよ行ってきて。そうね空京のミスドでよければこちらから連絡入れておくわ。客にはバレないように変装していってね。気が向いたら私も見に行くわ」
「ですが……」
「まあ、クイーン・ヴァンガードや学生達があなたが来ているという噂を聞きつけて、ここに雪崩れ込んでくるかもしれないけど、全て私が対応するわよ。一部の隊員に説明が行き届いてなくて誤解されているようだしね」
 環菜の言葉に、ミルザムは深く頭を下げました。
「ありがとうございます。……ただ、ティセラさんの行為は許せる事ではありませんけれど……」
 ミルザムは悩みを環菜にぽつぽつと語ります。
「テティスさんのように、女王の血を受け継いでいる方がいるのなら、私で……ある必要があるのか、と。しかも、テティスさんが封印されていたというのなら、現代の女王の子孫よりもずっと濃い血を引いているのではありませんか?」
「ツァンダ家の令嬢である必要があるのよ。少なくても、蒼空学園を取り巻いてる者達の間ではね」
「はい」
 浮かない顔のまま、ミルザムはもう一度頭を下げて、クイーン・ヴァンガードの隊員と共に、お忍びで空京へ向いました。

担当マスターより

▼担当マスター

川岸満里亜

▼マスターコメント

今回『建国の絆』とは別に、【十二の星の華】のスペシャルシナリオを、無料グランドシナリオ枠で行うことになりました。
このシナリオは、どなたでもご参加いただけます。
プレゼントアイテムは十二星華関連のアイテムを予定しています。

十二星華の物語に参加中の方も、これから参加をしようと考えている方にもお勧めできるシナリオとなっております。
また、十二星華には興味がないという方も、情報を得ておきますと今後のシナリオで役立つこともあるかと思います。アイテム目的でも構いませんのでご参加をご検討いただければ幸いです。

このスペシャルシナリオは恐らく戦闘を含みません。
また今回は投票要素もございませんので、バランス関係なく各々行きたい場所へ行っていただければと思います。

今回の舞台は5箇所を予定しております。
【ホール控え室】【ホール】【魔法学校】【蒼学校長室】【空京ミスド】の5箇所のうちから1箇所ご選択いただき、サンプルアクションのように目的欄にご記入いただけると非常に助かります。
行動場所は必ずしもこの5箇所である必要はありませんが、シナリオに関係のない行動やこのシナリオでは出来ない行動(情報を得るために十二星華を捜しに行く、エリシュオンに行く等)をされますと、採用の可能性が低くなってしまいます。

○シナリオ『嘆きの邂逅〜離宮編〜』にご参加いただいている方へ
こちらのスペシャルシナリオは、第1回の百合園での会議を終えた後、離宮出発前の話とお考え下さい。

アクション投稿前に、マニュアルやこれまでの重要シナリオのマスターコメントをご確認いただければと思います。
皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

▼サンプルアクション

・【ホール控え室】貴族を扇動する

・【ホール】ティセラと踊る

・【魔法学校】十二星華について語る

・【蒼学校長室】護るべき存在を知る

・【空京ミスド】踊り子さんと疲れを癒す

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年03月24日


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