空京

校長室

戦乱の絆 第二部 第二回

リアクション公開中!

戦乱の絆 第二部 第二回

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る

シナリオガイド【イコン参加可】

帝国軍との決戦! シャンバラを守りきれ!!
シナリオ名:戦乱の絆 第二部 第二回 / 担当マスター: 蒼フロ運営チーム

 小笠原沖の海底遺跡より発掘された最後の女王器【ゾディアック】
 巨大なイコンであったそれは、天沼矛を通じてパラミタへと引き上げられました。
 天御柱では無くヒラニプラで調整が行われることになったのは、
 地球で活発化し始めている反シャンバラ勢力を警戒してのことでした。


 一方――

「シャンバラへ迫って来ている帝国軍は以下の軍勢だ。
 東からイナテミスへ向かう第五龍騎士団。
 そして、北へ回りこんだ第一、第二、第七龍騎士団。
 第五龍騎士団以外の三軍団は、それぞれ、ツァンダ、タシガン、キマクへ向けて展開し始めている」

 シャンバラ国軍の参謀長であり、全権を任された羅 英照(ろー・いんざお)は、投影されていたパラミタの地図を差し示しながら続けました。

「まず、イナテミスはイルミンスールと精霊を中心に対応してもらう。
 そして、タシガンの防衛には……」

「僕と七曜が加わるよ」

 ウゲンが笑います。

「デモンストレーションは大事だし、
 自分の庭を荒らされるのって好きじゃないんだよね」

「聞いた通りだ。
 彼らに頼るのは不本意だが、我々の戦力だけでは全てに手を回すことは不可能だからな。
 また、乙王朝より派遣される龍騎士イリアスの部隊もタシガンに当てる。

 これで――
 我々は戦力の多くを、ツァンダとキマクの防衛に集中させることが出来る。
 ここをしのぎ切れば、どうにかなる」

 羅英照はロイヤルガードや各校にもツァンダかキマク防衛に参加するように呼びかけていました。
 帝国からシャンバラを防衛するために全力を傾ける方針だったのです。


■龍騎士団

 目前に迫ったシャンバラには雷鳴が鳴り響き、豪雨が降り注いでいました。

「雨の中の戦いになるか」
 第七龍騎士団を率いるヘクトルは呟きました。

 それぞれの地を制圧すること。
 戦場に現れるだろう十二星華を抹殺すること。

 龍騎士団には、その二つの命が下されていました。
「十二星華の抹殺……」
 噂では、戦場に出ず避難活動にあたる十二星華を狙うために、カンテミールの特殊部隊が人里に潜り込むのだといいます。
「これは、本当に志ある戦争なのか?
 戦場に出る意思の無い者まで巻き込むなど……。
 帝国の平穏のためには、そうまでしなければならないというのか……」
「ヘクトル……迷っているの?」
 パートナーのシャヒーナに問い掛けられ、ヘクトルは首を振りました。
「これ以上、“失敗”を続けるわけにはいかない。
 大帝は帝国を護るためにあり、オレたちはその大帝のためにある。それは疑うべくもないことだ」


 第一龍騎士団。
「アイリス……」
「瀬蓮、何も心配はいらないさ」
「……おねがい……もう……」
 高原 瀬蓮(たかはら・せれん)の青ざめた顔へ、アイリス・ブルーエアリアル(あいりす・ぶるーえありある)は自嘲するような笑みを向けました。
「僕は守りたいんだ。
 君を含む僕の大切なものを。
 だけど、今のままじゃ守り方を思い出せそうにない。
 だから――」


■ヒラニプラ襲撃

 ヒラニプラでは異変が起きていました。
 ヒラニプラ家の倉に安置されていた機晶姫たちが唐突に起動し、
 ゾディアックのドックを襲撃し始めたのです。


 そんな中、
 テレングト・カンテミールは、12体のクローン・シャムシエルと、オリジナルのシャムシエル・サビク(しゃむしえる・さびく)を連れてゾディアックのドックへと向かっていました。

「十二星華のデータを持ち、ゾディアックのための調整を施したクローン体。
 これを揃えるのに、随分と迂遠な苦労をさせられた……。
 しかし、最後の最後でヒラニプラとはな――
 運命を感じさせてくれる。

 愛すべきシャンバラの民よ。
 私は、シャンバラに永劫の平和をもたらすために帰って来たのだ」


 ゾディアックのドック。
「二度も奇襲が通じると思われては困りますわね。
 そうでしょう? 皆様」
 カンテミールの襲撃を予見していたラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)は、有志の生徒と共にゾディアックの防衛にあたっていました。

 そして――
 ヒラニプラのラボでゾディアックの調整研究を行っていたシャンバラの女王アイシャ・シュヴァーラ(あいしゃ・しゅう゛ぁーら)は、
 護衛についていた皇 彼方(はなぶさ・かなた)テティス・レジャ(ててぃす・れじゃ)らと共にドックへ急いでいました。

「ゾディアックは本来、女王と十二星華によって真の力を発揮するものです。
 しかし、“動かすだけ”なら、私一人でも何とかなります。
 奪われる前にゾディアックに辿り着かなければ……




「うう……何でこんなことに」
 御人 良雄(おひと・よしお)は飛空艇の中で呻きました。
「もうじきか……」
 良雄の隣で関羽・雲長(かんう・うんちょう)がこぼします。
 彼らの乗った飛空艇はポータラカへと向かっていました。


 それは、アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)が英照に働きかけたのがきっかけでした。
「ゾディアックの事を調べるべきだと?」
「女王を疑うつもりはない。
 それに、今はこのような時だというのも分かっておる。
 が……不安を感じる者の言葉が少し気になってのう」
「アレを調べるとなるとポータラカ、か」
「そうなる。
 しかし、そう素直に“門”を開く連中でも無い。
 何か、連中の興味を引きそうなものでもあれば別なのじゃが……」
「ならば、御人良雄を連れて行けば良い。
 あのドージェを膝まづかせた男なら供物として不足はないはずだ」
「しかし……」
「良雄なら、ここに居るわよ」
 と言ったのは横山 ミツエ(よこやま・みつえ)でした。
 彼女は、縄でグルグル巻きにされた良雄を引きずっていました。
「このまま帝国軍に撃ち込んでもらおうと思ってたけど、もう少しマシな使い道がありそうで良かったわ。
 こいつを渡す。
 その見返りに、あたしと一つ交渉してもらうわよ」
 ミツエは床に転がった良雄を、げし、と踏み、暗い瞳で彼を見下ろしました。
「あんたがあたしにした事を考えればこれぐらい当然よね?」
「も、いっす……」
 良雄は完全に諦めているようでした。


 というわけで、
 ポータラカへ向かう飛空艇にはミツエも乗っていました。
 イリアスの部隊と良雄の身柄を引き換えに、乙王朝のイコン【饕餮】を強引に積み込ませて。
 彼女は饕餮をポータラカで強化し、直接、帝国に乗り込んでやるつもりだったのです。


 しかし、その頃――
 エリュシオン帝国の大帝アスコルドを乗せた光り輝く巨大な帆船、【御座船スキーズブラズニル】もまた、ポータラカへと向かっていたのでした。



担当マスターより

▼担当マスター

蒼フロ運営チーム

▼マスターコメント

『蒼空のフロンティア』のグランドシナリオ 戦乱の絆、第二部の第二回をお送りします。

前回ご参加いただけなかった、あるいはまだリアクションを全て読んでない方も、前回の最終ページと今回のガイドさえ見れば基本的な情報は得られますので問題なくシナリオに参加できます。

今回のシナリオは以下の区分で、各マスターによって執筆されます。


【1】ヒラニプラ:大里佳保
 ゾディアックのドックの防衛戦になります。
 地下にある巨大ドックで、そこへ通じるルートは複数あります。

 敵は機晶姫、クローン・シャムシエル、オリジナル・シャムシエル、カンテミールです。

 ラズィーヤはドック内でゾディアックを守り、
 アイシャは外からゾディアックのドックへ向かいます。

 PCは内と外、どちらに居たことにしても構いません。
(ただし、ダブルアクションには気をつけてください)


【2】ツァンダ:九道雷(イコン参加可)
 ツァンダの雲海沿岸部での戦い、ツァンダ地域の避難救助になります。
 ティセラが戦場に出ます。
 また、西シャンバラのロイヤルガードと各校はこちらに出動命令が出ています。

 迫って来ているのはアイリス率いる第一龍騎士団の龍騎士、従龍騎士です。


<蒼十字船>
 武装の無い飛空艇です。
 神楽崎優子が指揮を取り、アレナが乗っています。
 基本的に龍騎士がこれを攻撃することはありません。

 また、ツァンダ地域ではエメネア、セイニィが避難活動にあたっています。


【3】キマク:森水鷲葉(イコン参加可)
 キマクの荒野での戦い、キマク地域の避難救助になります。
 パッフェルが戦場に出ます。
 また、東シャンバラのロイヤルガードと各校はこちらに出動命令が出ています。

 迫って来ているのはヘクトル率いる第七龍騎士団のヤークトヴァラヌス、ヴァラヌスの部隊です。


<蒼十字船>
 武装の無い飛空艇です。
 王 大鋸が指揮を取っています。
 基本的に龍騎士がこれを攻撃することはありません。

 また、キマク地域ではリフル、ホイップが避難活動にあたっています。


【4】タシガン・ポータラカ:村上収束(イコン参加可)
 タシガン沿岸部での戦いになります。
 避難は、ほぼ終えられています。

 ウゲンからフラワシを貸し与えられた七曜は、タシガンへの出動命令が出ています。


<蒼十字船>
 武装の無い飛空艇です。
 シー・イーが指揮を取っています。
 基本的に龍騎士がこれを攻撃することはありません。


【5】その他:村上収束
 その他シナリオに登場する場所などと関係のないアクションはこちらとなります。採用率は厳しくなりますのでご注意ください。

■関連シナリオについて
猫宮烈マスターによるイナテミスでの戦いを扱ったペリフェラルシナリオが3月4日(金)に公開予定です!

2/28追記
上記シナリオに参加した場合でもグランドシナリオへの参加の制限などはございません。
イナテミスに関わるアクションについては基本的にペリフェラルシナリオでおかけください。グランドシナリオではかけることは出来ません。

また、関連キャラクタークエスト、ロボットミッションも近日中に発表予定です。お楽しみに。ミツエが良雄を恨んでいる理由もわかります。

■その他、設定について
<特殊部隊>
 カンテミール直属の機械化兵の特殊部隊です。
 人里に潜り込み、戦場に出ない十二星華を狙って来ます。
 こちらは龍騎士たちとは違い、目的のためなら手段を選ばず民間人にも平気で攻撃を行います。

<蒼十字>
 前回設立された救助組織です。
 戦場で医療や避難を行います。
 帝国側への通達は終えられており、基本的に龍騎士団はこれを攻撃しません。


それでは皆様のシナリオへの参加をお待ちしております。

▼サンプルアクション

・【1】ドックの通路を護る

・【2】ツァンダを護る!

・【2】ツァンダで蒼十字活動

・【3】キマク防衛

・【4】ポータラカへ行く

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年03月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年03月25日


イラストを設定する 設定イラストを編集/解除する

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る