イルミンスール魔法学校

　イルミンスール魔法学校の友人と遊んだ帰り道、イルミンスールの森で、
　守護天使のマリエル・デカトリース（まりえる・でかとりーす）は突然、大声を上げました。

　「きゃあああ、マナぁ、あれってこの間、図鑑で見たダイエット草だよぉ！」
　「ホントだ！　こんなところに生えてるなんて」

　パートナーの小谷　愛美（こたに・まなみ）も、驚いて足を止めます。

　マリエルは、喜び勇んで、ダイエット草を口に運びました。

　「ちょ、ちょっと、マリエル、お腹壊すかもしれないよ！？」
　「大丈夫だよぉ。見た目も味もほうれん草みたいだもん。
　　……あっ！　うそぉ！　やせてきたみたい！」
　
　マリエルの身体は、あっというまに、明らかにスリムになりました。
　
　「す、すごい、広告の『ビフォー』『アフター』みたいね……」
　「やったあ、これで、スイーツ食べ放題だよぉ！　ボンキュッボンな体になれるかもー！」
　「いいなー！　マナミンもダイエットしたい！　まだ、この森に生えてるかも！」

　その話を聞いた、蒼空学園校長の御神楽　環菜（みかぐら・かんな）は、言いました。

　「ダイエットの秘薬を手に入れて、特許をとれば、大変な収入が見込めるわ。
　　さらに、セレブである私が使ってみせれば、宣伝効果が高くなるし、一石二鳥ね。
　　なんとしても、ダイエット草を手に入れるのよ！」

　かくして、蒼空学園では、愛美とマリエルを中心に、
　イルミンスールの森のダイエット草捜索隊が結成されたのです。

　一方、イルミンスール魔法学校校長のエリザベート・ワルプルギス（えりざべーと・わるぷるぎす）は激怒していました。

　「ダイエットに興味はないけど、蒼空学園なんかにイルミンスールの森で好き勝手させませぇん！
　　イルミンスールの森にあるものを、草木いっぽん、蒼空学園に渡してはなりませぇん！
　　薬草は絶対にイルミンスールの生徒が確保してみせなさぁい！」

　「そ、そうじゃ。……これはイルミンスールの威信をかけた問題じゃからな。
　　絶対に、ダイエット草を取ってくるのじゃ！」

　日々、体型維持の努力をしているという噂の、エリザベートのパートナーの魔女、
　アーデルハイト・ワルプルギス（あーでるはいと・わるぷるぎす）も檄を飛ばします。

　「よし、俺たちイルミンスール生が蒼空の奴らなんかに負けられるかよ！
　　この戦い、イルミンスール生が勝ってみせるぜ！　ファイヤー！」

　イルミンスールの熱血男子生徒、ジャック・サンマーも、拳を振り上げて叫んでいます。

　かくして、イルミンスールの森で、蒼空学園とイルミンスール魔法学校の、
　「ダイエット草争奪戦」が始まったのです。

　このシナリオは、蒼空学園とイルミンスールの対抗シナリオですが、
　他校の生徒も特に制限なくご参加いただけます。
　（抽選では、蒼空学園とイルミンスール魔法学校が有利となります）

　捜索隊に直接、参加するNPCは、
　蒼空学園が小谷　愛美とマリエル・デカトリース、
　イルミンスール魔法学校がジャック・サンマーとなります。

　学校同士の対抗戦ではありますが、
　コメディですので、楽しく仲良くケンカしましょう！

・ダイエット草捜索隊の護衛をする

・他校の生徒の妨害をする

・自分だけでダイエット草を手に入れる