イルミンスール魔法学校

空京。

その南西に光の柱が上がったのは、深夜のことでした。
幻想的な光景でした。それが意味することを知るまでは……。

翌日。

「ごめんなさぁぁいーっ！
大怪獣が復活しちゃうんですうーっ！」

空京の大通りで泣いている少女エメネアは、
空京南西の孤島ゴアドーからやってきたといいます。

「だいじな“星槍（せいそう）”が盗まれてしまいましたーっ！
こ、このままだと……」

大怪獣は星槍の力で封印されているというのです。
その封印が解けないように、エメネアは星槍を肌身離さず持っていました。

しかし、空京のデパートで夏のバーゲン品を漁る時、
“少しの間”そこらに置いていただけだというのに、その間に星槍が消えてしまったのです！

そして上がった光の柱。
それは、星槍によって大怪獣の封印が解かれつつある証拠だと言います。

「仕組まれました！　罠だったんです！　5000年間誰も来なかったゴアドーに、
バーゲンのチラシが届いた時に気がついていれば！」

一人でペラペラと喋るエメネアは報道陣に取り囲まれ、
あっという間にシャンバラ中にその情報は広まってしまいました。

各校は星槍が古王国時代の強力なアイテム『女王器』との結論を出し、
大怪獣復活を狙っているのは鏖殺寺院と断定しました。
鏖殺寺院は武装したホブゴブリンを大量に引き連れて、ゴアドーに乗り込んでいるようなのです。



こうしてスレイブ・オブ・フォーチュン以来の争奪戦が幕を開きました。
絶空の孤島にシャンバラ中の注目が集まっています。

「え！？　みんな星槍ねらってるの！？　……どうしよう。
う……うーんんん……わかりました。
わたし――チューしますっ！　星槍取り戻してくれたらチューしますからっ！」

星槍の巫女の使命のために
エメネアは大切な何かを捨てました。

このシナリオは前編と後編の２回で構成されています。

ゴアドーまでの移動は各学校で用意するため、
島に着いてからのアクション内容で問題ございません。

ゴアドーはその大部分がジャングル、
大怪獣は地下の大神殿に封印されています。


【神殿内への進入路】

＜正面口通路＞
・神殿中心部までは一番近い道のりですが、武装したホブゴブリンたちが確認されています。

＜裏口通路＞
・更に深く生い茂った密林地帯を超えた所に入口があります。
・ホブゴブリンの数は正面より少ないようです。

＜地下通路＞
・いわゆる秘密通路です。
・少し離れた岩場から地下へと潜り、地下水脈の横を抜けて神殿に侵入します。
・エメネア曰く、長い間だれも使っていないので、どうなっているか分らない、とのことです。

・星槍を手に入れる！

・大怪獣復活を阻止する！

・エメネアのために星槍を取り戻す！

・チューじゃ満足できねえなぁ！