イルミンスール魔法学校

　年が明けた２０２０年の蒼空学園。しんしんと雪が降る、ある日のこと。
「次のこれは……『蒼空学園に出没する幻影少女について』？」
　その日御神楽環菜（みかぐら・かんな）は、校長室でパソコンのメールに目を通していた。

「えっと?
『その生徒は見た目は蒼空の制服を着た女生徒であるが、いつも校舎をうろついているだけで授業に顔を出しておらず、その顔は学園のデータに一致するものはない。
そのうえ誰かに話しかけられると、まるで幻のように消えてしまうらしい。更にその生徒が触れた物質は、熱を奪われたかのように冷たくなっているので幽霊か雪女かとも噂されている……』
……この季節に怪談ものとは驚きね」

　それでも一応、他校の生徒やシャンバラの人間とも照らし合わせるため、
　メールに添付されていたその女生徒の画像を、データと照合しようとした――そのとき。

　突如、轟音が響き渡り室内が大きく揺れた。

「なっ、なに？」
　環菜はすぐさま窓の方へと駆け寄り、そして、見た。
　遥か遠くにありながらハッキリとわかる、全長１５０メートルはありそうな雪でできた巨人の姿を。
「雪でできたゴーレム……？　それとも突然変異のモンスター……？」
　呟き、どちらにしても放っておくわけにはいかなそうだとして、
　携帯電話を取り出しどこかへとかけようとしたが。

スゥ……

　と、校長室の壁をすり抜けて誰かが入ってきて、思わず携帯を取り落としてしまった。

「あなたは例の、幻影少――」



　それから数分後ルミーナ・レバレッジ（るみーな・ればれっじ）が校長室へ駆け込んできた。

「大変ですわ、環菜さん！　外に巨大な…………え」

　そして目の当たりにする。
　等身大の雪像と化している、環菜の姿を。
　そのあまりに衝撃的な光景に、ぺたり、とへたり込んでしまうルミーナだった。

　今回は、巨大な怪物退治ものです。
　雪の巨人は鈍足ですが確実に蒼空学園に迫ってきていますので、何とかして進行を止めてください。
　雪なので当然、熱に弱いです。それにそこまで硬くも無いので、叩けば徐々に崩れていきます。特に反撃はせずに進んでくるだけですので、容赦なくボコボコにしてやってください。
　飛空艇や、空を飛ぶことのできるキャラは頭上からの攻撃も有効でしょう。

　そしてシナリオにはカンナ校長救出も含まれています。
　氷付けなら溶かせば解決しそうですが、今回は逆に溶けると危険そうです。なんとか溶かさないよう気をつけ、助ける方法を図書館などで調べてください。
　ヒントとしては、こういう状況ではおきまりとも言える『あること』をすれば元に戻せます。が、ヘタにそれを行うと逆効果になるかも？　とも言っておきます。
　勿論事情を知っていそうな幻の少女を先に探すもよしです。
　記載されている通り、彼女は近づけばすぐに消えてしまいます。大勢で取り囲むか、何かしら罠を張るかしないと捕まえるのは無理です。
　付け加えると、捕まえて簡単に事情を話してくれるかもわかりません。当然ながらカンナの二の舞となる危険も含まれています。戦闘も考慮にいれておいて損はないでしょう。

　最後に、このふたつの事件に何か関係があるか否かも、調べる価値はあるかもしれません。
　それではアクションをお待ちしています。

・雪の巨人を食い止める

・カンナ校長を助ける

・幻影少女を追う