イルミンスール魔法学校

　百合園女学院の校長室。
「うーん。やっぱり定番は、クッキーかな？！」
「静香様からもらえば、みんな何でもうれしい、ですよぉ……？」
　高原　瀬蓮（たかはら・せれん）は、紅茶の横のクッキーに手を伸ばしながら、真剣な表情を机に向けている百合園女学院・校長の桜井　静香（さくらい・しずか）を、ちろん、と見上げました。
「……うーん。でも、やっぱりみんなに喜んで欲しいからねっ！」
　静香の目の前には、たくさんのお菓子や愛らしい雑貨などのプチギフトのカタログの山。
「そういえば昔は、好きだとクッキー。友だちだとキャンディー。キライだとマショマロ、とかありましたねっ」
「んー？それって言う人によって違うからわからないんだよね。どれが正しいのか……」
「ジンクスなんてそんなもんですよっ！だから、静香様からなら、みんななんでもうれしいですってばぁ」

「いったい何のお話しですの？」
　ラズィーヤ・ヴァイシャリー（らずぃーや・う゛ぁいしゃりー）は、静香のサインの必要な書類を抱えて校長室へと入ってきました。
「ホワイト・デイですよぉ……。静香様、すごい真剣に悩んでるみたいで」
　言いつつ瀬蓮はクッキーに手を伸ばします。
「ホワイト・デイ？」
　ラズィーヤは、不思議そうな顔をして、小首を傾げました。
「先月、ラズィーヤ様もみんなからいっぱいもらったでしょぉ。チョコレートっ！その、お返しをする日ですぅ」
「あら、そんな日がありましたの？それなら前もって教えていただかないと、何の準備もしておりませんわ」
「じゃあ、ボクと一緒に考えようか」
　静香がカタログの山から顔を上げると、ラズィーヤはにっこりとほほ笑んで頷きました。
「どれも美味しそうですわね。みなさんが喜ぶような、パーティーをいたしましょう」


　こうして、ホワイト・デイには、百合園女学院内のサロンにて、ホワイトチョコレートフォンデュパーティーが開かれることになりました。
　甘い一日を楽しく過ごしましょう。　　　　

　お久しぶりです。藤森です。
　長い間お休みをいただいてしまって、申し訳ありませんでした。

　今回は、パーティー好きのラズィーヤが張り切って準備をしていますので
　みなさま、奮ってご参加ください。
　ただし、ラズィーヤは“ホワイト・デイ”を“白をテーマにしてパーティーをする日”と勘違いしていますので
　ちょっとしたハプニングが起こる可能性があります。
　どんなハプニングが起こるかは……、プレイヤー様次第、です！

　舞台が百合園女学院内のサロンのため、百合園生の他は、性別が女性の方しか入れません。
　外見性別が男性でも、本当は女性であることがバレても構わないという方はシナリオに参加してＯＫです。
　逆に、外見性別が女性でも、男の娘であることがバレたくないという方は参加を控えてください。
（もちろん、百合園生の場合には、設定に関わらず参加ＯＫですし、バレるような描写はいたしません）

　メインはサロンで行われるチョコフォンデュパーティーです。
　ＮＰＣは基本的にサロンにいて、静香のところに行くとお返しのフォーチュンクッキーをもらえます。
　場合によってはステキな称号がもらえるかもしれませんので、お時間のある方はぜひどうぞ。

　他に、サロンからの続き部屋として、ホワイトハートバルーンで埋め尽くした部屋と
　白いシーツの海の部屋がありますので、そちらでも楽しくお過ごしください。

　ホワイト・デイには、ラズィーヤが百合園女学院を雪で埋め尽くしてくれますので
　サロン前の中庭で、雪遊びを行うことも可能です。

　皆様、楽しいパーティーをお過ごしください。

・フォーチュンクッキーが欲しいから

・ほわほわのバルーンを使って遊ぶ

・シーツの海に潜りたい

・雪遊びをする