こんにちわ、杉井 幾です。
「黒の月姫」に続く「空の果て、黄金の血」前編です。
前回、シャムシェルとミケロットに攫われた真珠はタシガン空峡にある浮遊島のケセアレ・ヴァレンティノの城へ連れて行かれました。
浮遊島は雲の中にあり、東からの風が吹かないと姿を現しません。ただ、赫夜の持つ清符が光となって導いてくれるでしょうが、シャムシェルがケセアレの部下たちと飛行艇で立ちはだかる可能性は充分あります。
また、城の構成ですが山のような要塞の形を取っています。そして、城の中央部、最上部、その奥に「王座の間」と言われるケセアレの居場所があります。その奥の寝室に真珠は監禁されています。そこまでは、螺旋型に階段が巡らされており、長い廊下があります。
ただ、直接、両翼にある展望台などに飛行艇で降り立つことも可能です。
赫夜は恐らく、直接中央部に乗り込むつもりです。
ケセアレの部下たちは、三つの部隊に別れます。
★右の展望台を守る部隊 ネッリ隊
体術を得意とするネッリを中心とする部隊です。屈強な男性構成員が多いようです。とは言え、シャープシューターや、マシンガンを用意しているものもいるでしょう。ただ、ここの戦力を殺ぐことで、構成員の戦力を奪うことは出来るはずです。腕力に自信がある人は、ここを攻め落とし、制圧すると飛行艇が着陸しやすくなるかもしれません。
★左の展望台を守る部隊 アンジェラ隊
剣や弓、槍を得意とする部隊です。左の展望台は一番、飛行艇が降りやすい場所ですが、意地悪でプライドの高い性格の部隊が守っていることで知られています。ムチを振るう綺麗な悪女系お姉さん、アンジェラが率いています。
★中央部を守る部隊 バッソ隊
「王座の間」に続く螺旋階段の入り口にあたります。ここを突破しないと、「王座の間」にたどり着くのは難しいでしょう。
ここは戦闘力の高い構成員が守っています。主に刀、槍、銃器、などのなかでも、重装備をしている場合が多いようです。ただ、構成員同士のプライドが高く、決して、仲間意識が強いわけではありません。ある意味、精鋭部隊ですが、仲間同士の連携は薄いと言えるでしょう。特にリーダーでエリート一家出身のバッソと、庶民層出身のたたき上げ、ダンツオの仲は水と油。この二人に亀裂を入れさせるのも、攻略の手でしょう。
★登場人物★
藤野 赫夜
十二星華 蟹座 セルバトイラの赫夜。
藤野 真珠
赫夜の血の繋がらない妹。指輪で操られていた。
ルクレツィア
真珠の母でケセアレの妹。6年前にケセアレの陰謀のため、夫と事故死させられる。赫夜の封印を解いたパートナー。
藤野 真一
真珠の父。藤野家の跡継ぎだったが、ケセアレの陰謀のため、事故死させられる。
ケセアレ・ヴァレンティンノ
ルクレツィアの兄。ルクレツィアを溺愛していた。黒髪、シャープな顔立ち。ルクレツィアそっくりの真珠を手元に置きたいと考え、攫う。鏖殺寺院メンバー。赫夜の持つ清符を取り戻そうとしている。
ミケロット・ダ・コレーリア
三池 惟人として蒼空学園の用務員をしていたが、実はケセアレの従者。藤野家の真珠への扱いに怒りを感じている。ルクレツィアが初恋の人。
ひい様
5000年前、赫夜が封印される前に殺害された実姉。ルクレツィアにそっくりの容姿。
藤野 真言
藤野家現当主。実の孫ではなく、赫夜を次期当主に据える。
弓削 光政
ルクレツィアから赫夜を預かった。ルクレツィアと真一の面倒を見ていて(後見人)、かつ、真言とも親友
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今回の目的として、まず、ケセアレの部下達を制圧するまでを考えて下さい。
そして、「王座の間」になんとか、たどり着くよう、そして、赫夜を守ってあげて下さい。
よろしくお願いします!
【余談】
☆また、前回、「何故、蟹座でセルバトイラなのか?」と質問を掲示板に下さった方がいたのでご説明します。☆
蟹座はタロットでは大アルカナの「戦車」に対応します。
イタリア語で「戦車」はserbatoio(セルバトイオ)。女性形にすると「セルバトイア」。私的には座りが悪かったので少々手を加え、「セルバトイラ」と相成ったわけです。