イルミンスール魔法学校

　ショートカット同好会の部室でおやつを楽しむ松田ヤチェル（まつだ・やちぇる）に、パートナーの守護天使・由良叶月（ゆらかなづき）が一枚のチラシを差し出しました。
「何よ、これ」
　と、ヤチェルはチラシに目を向けます。そこに書かれていたのは『蒼空学園しっぽ取り宝探しゲーム』の詳細でした。
「何よ、これ」
　と、叶月を見上げるヤチェル。すると彼は一言、はっきり言いました。
「最近お前、太ってきたから」
「……ひ、ひどい！　あ、秋は食欲の秋なのよ！？　別に太ったって、あたしの勝手でしょう！？」
「俺も付き合ってやるから出ろ。どうせ一人じゃ参加できない」
　ヤチェルの乙女心は複雑でしたが、食欲の秋に甘えていたのも確かです。仕方なく、ヤチェルは参加することに決めました。

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スポーツの秋！　みんなで身体を動かそう！
蒼空学園しっぽ取り宝探しゲーム

＜概要＞
　二人一組で学園敷地内にある森の奥を目指すゲームです。森の奥には宝箱が置かれており、それを最初に開けたチームが優勝となります。
　舞台は蒼空学園ですが、他校生の参加も歓迎いたします。

＜ルール＞
　チームは二人一組です。別行動を取ることは出来ません。

　まず、各自で選んだ人工のしっぽと耳を装着します。しっぽのある動物であれば何であっても構いません。
　それ以降はゲーム終了まで、その動物にちなんだ語尾を付けて喋ってください。
　例）猫耳としっぽを着けた場合は「〜にゃ、〜にゃん」、うさ耳としっぽなら「〜だぴょん」

　獣人の方はゲーム上、しっぽが一本増えます。リアルしっぽを取られないよう、気をつけて下さい。超感覚で獣化した場合も同様です。

　ゲームが始まったら、スタート地点である学園正門から敷地内にある森の奥を目指して行動して下さい。
　宝箱のある場所を示した地図が事前に配布されますので、迷うことはないと思われます。

　森の中には行く手を阻むハンターがいます。
　ハンターに二人の内どちらかのしっぽが取られると、その時点で失格となります。

　ハンターを倒す方法はただ一つ、ハンターのしっぽを奪うことです。ですが、ハンターはチーム行動ではありません。
　出遭ったハンター、全てのしっぽを取ることが勝利条件となります。
　その為には戦闘になることも有り得ます。時間が惜しければしっぽを取らずに戦闘だけして逃げるのも有りですが、なるべく正々堂々と戦いましょう。

　全ての参加者が失格になると、ハンター達の勝利になります。
　制限時間内に宝箱を開けられなかった場合も、ハンター達の勝利になります。※ハンターが宝箱を開けることは出来ません。
　宝箱が開けられた場合、すぐにアナウンスが流れるようになっています。アナウンスが流れたら、そこでゲームは終了です。
※勝っても賞金は出ません。称号が手に入るだけです。

　当日は所々に審判役の生徒が配置されます。
　反則行為をした場合、審判に見つかれば失格となりますので、卑怯な手は使わないようお願いいたします。
　語尾の付け忘れに関しても、審判にばれたら失格となります。審判の前で余計なことを言うのは控えましょう。

＜その他スキルの使用に関して＞
　スキルを使用することは可能ですが、飽くまでもしっぽ取りゲームなので空を飛ぶことは禁止されています。
　小型秘空挺の使用、その他乗り物やペット全般の使用も禁止です。
　戦闘は地上戦のみ、となります。その場合、飽くまでもゲームだということを忘れずに、相手に対して手加減するように心がけましょう。やり過ぎた場合は審判から失格の判定が下されます。
　罠を張ることは許されていますが、準備や後片付けは全て個人で行ってください。

どうも、瀬海緒つなぐです。
これは何本しっぽを取っても、宝箱を開けなければ優勝できないゲームです。

松田ヤチェルはダイエットのつもりで参加します。由良叶月は喧嘩が強い人なので注意して下さい。
二人とも猫耳としっぽを装着します。にゃんにゃん。

今回はルール上、審判以外の参加者の語尾が、漏れなく特殊になります。
このルールに関しては厳しくしませんので、「〜だクマ！」でも良いです。しっぽが付いていて、動物だと分かれば大丈夫。
二人一組のチーム戦ですが、別々の動物になりきっていただいて構いません。同じ動物にしたら、二人のやり取りが可愛くなる気もします。
ちなみに叶月は普段にも増して無口になります。無理矢理喋らせるのも良いでしょう。

ハンターは悪役的なポジションになります。
何人で組んでもらっても構いませんが、強すぎるとゲームにならないので「二人から四人程度」で組むようにして下さい。

それでは、スポーツの秋を存分にお楽しみ下さいませ。

・一般参加する

・ハンターとして参加！

・審判として参加する