イルミンスール魔法学校

-城の中-

「誰か牢屋に掴まったようだねぇ。
その娘がいるということは、他のやつらも町にいるのかぇ？
てことはあちきたちの目的を邪魔しにきた鎌鼬いるのだろう。
あの死にぞこないめ、ついでにここで始末してやろう。
他に侵入者がいそうだからね、東西の塔の開発を急いで終わらせなきゃいけないねぇ。
不死と魔力を強化する武器を手にパラミタの地を変えるのさ！」
　城のモニターを睨み、十天君・秦天君は自分たちの邪魔をする妖怪の少女を始末し、警備室にいる魔女に命令して不死の実験と武器の開発を急がせます。

「一応、試作品が出来たけどまだまだだねぇ。
特に不死の方はさらなる実験を追加してもいいかも。
肉体っていう身体の器を捨てて、無限に無くなることのない人々の不の感情を餌に生きる身体になる実験をしてみようか。
どんだけバラバラにされて消されても、恐怖や不安というものがある限り、何度でも甦り生き続ける遠泳の命を得る不死をねぇ！
ここから出たら、実験結果をリーダーに渡しておかなきゃ〜。
不死と力を虚言だ、無価値だと笑う者こそ愚かだぁよ♪
無残・滑稽・笑止っ。
刃向かうなら、あたぁしぃたちがぶっ潰してあげるっ。
この地を造り変えるために邪魔なやつをね。
効果が永遠に続くように実験が成功したら、まだこっち側にこない魔女を引き込みに行こうかな。
いくら抵抗しても無駄だけど。
だって死なない相手にどう対処するわけ？
それと…もっと開発を進めるためには館にいるオメガの魂がいるから、回収しに行かなきゃねぇ〜。
人格は本物を消して、ドッペルゲンガーが主体でいいねぇ。
何人か封神されたくらいで、あたぁしぃたちが諦めるとでも思っているわけ〜？
ふひっ、ふひひっ、ひぃいっひゃっひひゃひゃひゃひゃひひひぃいいいきゃきゃきゃきゃ〜〜〜っ♪」
　孫天君は勝算は自分たちにあると愉快そうに笑いました。

「オメガ〜、不死と武器の試作品が出来たよ〜」
「あら、出来たのですのね？
お祝いのパレードをしましょうか。
今宵はいい舞台になるといいですわね〜♪」
　城の最上階にいるオメガ・ヤーウェ（おめが・やーうぇ）は孫天君に実験の進行具合を聞きニヤリを笑います。


-仮初の町の中-

「リボンのお嬢はんたちの情報によると、5分後に魔女たちがパレードを始めるようどすなぁ〜。
中央扉の開閉レバーは地下にいる人たちが操作するみたいやね」
「我らは魔女たちに紛れて、城の中へ入るというわけだな？」
「たぶんそうどすなぁ。
東西の塔には何人か生徒はんたちがおるから、うちらは十天君をぶっ叩きに参りまひょか〜」
「オメガをあの館から開放しないのならば、いたしかたないだろうな」
　レヴィアは礼青の話を聞き、城内へ向かうことにしました。

「生きるっていうのは限りがあるから楽しいんだよぉ、例えどんなに短くってもね。
ぼっくんも実験を止めるのに協力したいよぉ…。
いつ、突然…どんなことがあっても、ぼっくんは後悔なんてしないよぉ〜…」
　鎌鼬も城の中へ入るチャンスを窺っています。

　完璧な不死と他の者を服従させる力…。
　この実験を果たして阻止出来るでしょうか。
　真夜中のパレードが始まるまで後5分…。

魔女の城編は全2話です。
暗き森の泣き声からＤｉｅＳｙｍｐｈｏｎｉｅＤｅｒＨｅｘｅの末までの結果を反映したものです。
どの所属学校でもご参加いただけます。
新規ご参加に関わらず一律、ここまでの大まかな話しの流れを知っているとします。
前回からご参加いただいている方は、1話のリアクション内にある描写のところからスタートとなります。

【実験で得たものについて】
・不死や作った武器などの効果は、回数に明記がない限り2話目の終了時まで効果が続きます。
武器に関しましては、西の塔の魔女も使うかもしれません。
不死についですが、検体になった方と東の塔にいる魔女のみとなります。

【注意事項】
1回目にご参加いただいて潜伏している方は次回ご参加いただく場合、潜伏した場所からスタートとなります。
○○をして捕まった場合など、その後に脱獄するという行動などはダブルアクションとさせていただきます。
もし捕まったり武器を取られても、別のシナリオは通常通り行動できますので影響はありません。
武器はリアクション内だけで無い状態ですので、別のシナリオで通常通り使えます。
捕まったり取られた武器は全話終わり次第戻されます。
捕まった状態のMC・LCが参加している場合は、お名前などの描写はありますが、ご参加いただいてない場合は直接助けだしたりする描写できませんので予めご了承ください。

町・城にあるものは基本的に、全て術による仮初の存在で、術が解ければ全てなくなります。
実験で作った産物は…リアクションの中、または次回のガイドで詳細が分かります。
このシナリオで王天君はガイドのみで、リアクションには登場しません。

今回は町や城の様子は、PCを含めて敵対でないNPCもまだ知らない…とします。
魔女たちに怪しまれない限り、町の出入りは出来ます。

・ドッペルゲンガーのオメガたちに協力する側の方
主となる目的にそった行動であれば、城や町の出入りは基本的に自由です。
町の様子や、建物の中の大まかな部分はすでに知っていることとします。

【町の中】
城の中と周辺以外、乗り物・飛行スキルは使用可能です。
空き家には盗聴道具などはセットされていません。
行き先指定可能な場所のみ、丸い乗り物に乗って移動出来るのでご自由にどうぞ。

地下水路／どこかにつながっているようです…。

ストリート通り／魔女たちが住む家が並んでいます…空き家もあります。

町の中心になる城付近への通り

フードショップ通り／カフェがあります。


【城の建物内】
建物内の階層の移動は、階段のみでエレベーターなどはありません。
術で作られたものに該当するものは破壊出来ません。
周りと建物内は術の気により、協力者以外の飛行のスキルは無効化されます。
乗り物は使えますがディテクトエビルで気づかれる恐れもあり、怪しい者と判断された瞬間、魔女に魔法で狙われます。
掴まった場合…地下牢へ入れられています。

B2F／中央門開閉管理
レバーで操作します。

B1F／地下牢
捕まったMC・LCが牢につながれ、協力者以外中に入った者は全てのスキルが使用不可となります。
その中から出られない限り一切使えません。

B1F／保管庫
MC・LCの取られた武器がありますが、魔女たちが巡回をして見張りをしています。

外庭
東の塔、西側の塔へ移動する時に通ります。

中央入り口
扉と内側の格子状の鉄のような門で封鎖され、地下2階のレバーをしないと開きません。

1F／大広間

2F／ダンスホール
研究の息抜きに、協力者・魔女たちが踊る場所です。

3F／カフェ
ドアから外に出ると空中庭園があります。
3Fにある吹き抜けの螺旋階段で、4Fまでのぼれます。

4F／警備室
コンピューターで城の中や、周りを監視している場所です。

5F／統治の間
正面入り口方面が見えるところに1箇所だけ、外が見えるテラスがあります。
孫天君の術で迷路のような作りになり、ドッペルゲンガーのオメガに信用されない限り容易くたどり着けないようになっています。

・東の塔
1F／寝室

2F／会議室

3F／魔科学・開発室（生物関連）

・西の塔
1F／寝室

2F／会議室

3F／魔科学・開発室（都市生活・武器関連）


【MOBの魔女のクラス】
・ドルイドは外警備のみ、ウィザードとコンジュラーは中と外両方います。
ただし、エンドゲームと物質化・非物質化のスキルは使いません。

【孫天君の術】
・化血陣の術は町と城、スキルによる城への飛行の侵入・中での行動の防止のみ。
他、コンジュラーのスキルを使いますが、エンドゲームは使わず武器はただのトランプカードです。
秦天君は…言葉と身軽さのみです。

【ドッペルゲンガー・オメガが使う術】
・ウィザードと、近づく者を吹き飛ばす魔法の波動

物語が進む方向は1つではありません！
パッピーエンドを目指しますか？バッドエンドの流れへ持っていきますか？それとも……。

・秦天君か孫天君と戦う。

・パレードに参加してＭＣ・ＬＣが城への侵入を手引きする。

・城に侵入してＭＣ・ＬＣが行動しやすいように、魔女たちを引きつける。

・力でねじ伏せて支配するなんて納得いかない！

・まだまだ実験し足りないから東か西の塔で魔科学の開発をするよ！