シナリオガイド
【カナン再生記じゃない】カナンの映画で好きな役を演じよう!!
シナリオ名:カナンなんかじゃない / 担当マスター:
まるよし
このシナリオは【カナン再生記】ではありません。このシナリオに参加することで【カナン再生記】や実際のカナン地方に影響を与えることは一切できませんので、ご了承下さい。
地球との交流がパラミタにもたらしたものの一つに、『映画』があります。
今現在パラミタで見られる映画はほとんどが地球で撮影されたものですが、最近はパラミタで撮影されたものも少しずつ配給されてきています。
今回公開された映画『女神王国カナン〜征服王ネルガル攻防戦〜』もパラミタで撮影されたものと評判の映画。実際のカナン地方をモチーフにしたということで、公開前から話題を集めていました。
3月末のある日、シャンバラ中の大きな街で同時公開されるこの映画を見るため、多くの人たちが劇場に詰めかけています。
あなた達も、そんなお客さんのうちの一人。ポップコーンとドリンクを用意して映画が上映されるのをワクワクと待っていました。
そこで、事件は起こります。
「――あれ?」
気付くと、あなた達は映画の中にいました。記憶は映画の上映が始まるところで途絶えています。
「何だ、またか」
と、誰かの呟きが聞こえたような気がしました。
そう、事件慣れしたコントラクター達にとって、このくらいは日常茶飯事なのです。
無意識的に全員が感じていました。
『この映画の中で俳優や女優になって役柄を演じ、ストーリーを終了させれば無事に帰ることができる』と。
ところでこの映画の舞台は、美しい女王『女神イナンナ』が治める平和な王国『カナン王国』です。
あくまで架空の女神が治める架空の国なので、シャンバラとの位置関係などは語られていませんが、パラミタのどこかという程度の表現です。そこはそれほど重要ではありません。
そこに異国から突然『征服王ネルガル』とその軍勢が攻めて来ました。
平和な『カナン王国』の住人たちは美しい女神であり女王でもある『女神イナンナ』と力を合わせ、何とか『征服王ネルガル』軍に対抗しようとするのですが――。
と、いうある意味単純なヒロイックファンタジー。その中で、観客は自由な配役を楽しむ事ができるようです。
つまり、これは魔法と映画が融合した『観客参加型映画』の実験作だったのです。
地球ではプレス用に一部公開された映像があったようです。どのように撮影したものかは不明ですが、とにかく話題性だけはあったようで――
『ストーリー自体は単純だが、あれほど数多くの女神イナンナが見られるのはこの作品だけ。一見の価値あり』
『王国を護る騎士団長とお姫様の恋物語はいかにもステレオタイプだが、一定の安定感がある。問題はそれが何回も繰り返されることだ』
『肥沃な大地に飛来する1000体を超える征服王ネルガル、というクライマックスシーンだけは見ておくべき』
『とにかく荒唐無稽。一切頭を使わずに見られる作品と言えるだろう。良作とは言わないが』
などの評価があったようです。
ちなみに、上記のようなシーンが必ずしも上映させるとは限りません。
さあ、『女神王国カナン〜征服王ネルガル攻防戦〜』は一体どのようなストーリーになるのでしょうか?
それは誰にも分かりません。
担当マスターより
▼担当マスター
まるよし
▼マスターコメント
みなさんこんにちは、まるよしと申します。
これが七作目のシナリオであります。どうかよろしくお願いします。
さて、今回は映画の中で好き勝手やろうという無茶なシナリオです。参加条件はありませんので、どなたでもご参加できます。お気軽にご参加下さい。
・好きな役柄を演じて下さい。
今回のポイントはここです。
映画の中で好きな役柄を演じて下さい。ただし、基本的にはそのPCの名前がそのまま適用されます。仮に『佐藤 一郎』というPCが『カナン王国騎士団長』を演じたとしたら、『カナン王国騎士団長、佐藤 一郎』になるわけです。能力と装備はPCの能力そのままが適用されます。装備や武装以外の道具や設備、服装等は世界観を逸脱しない限り自由に使って構いません。スキルは装備しているものに限ります。
例外として『女神イナンナ』と『征服王ネルガル』があります。この役を演じる場合、『佐藤 一郎という役者が女神イナンナを演じている』という扱いになります。これにより、ストーリー上に何人もの女神イナンナや征服王ネルガルが登場する可能性がありますが、ストーリー的な矛盾は一切無視して進行します。シーンによって役者が変わるのではなく、征服王ネルガルが2人以上同時に登場する、ということです。
また、外見や性別を変更することはできませんので、男性キャラがイナンナを演じた場合、どう見ても男にしか見えない女神イナンナということになります。外見が女性のPCがネルガルを演じる場合、可愛いネルガルが登場したりするわけです。服装はアクション内で自由に指定して下さい。
もちろん、例にない役柄を勝手に指定しても構いません。『さすらいの勇者、佐藤 一郎』や『地球からの救援隊、佐藤 一郎』とか『宇宙からやってきた男、佐藤 一郎』などもありです。
ほとんどのPCが自由な設定になると思いますので、どういう設定のキャラなのかはアクション内で決定して下さい。
また、PCは『これは演技である』ということを理解していますので、上手に演じてもよし、あえて大根に演じるもよし、そもそも演技をする気がなく素の状態で暴れるもよし、です。
・どういうシーンを演じたいですか?
さて、役柄が決まったら次は登場シーンです。
その役柄はどういうシーンで登場してどういう行動をするのか、という指定をして下さい。シーンの指定がなかった場合、適当なシーンで役柄に沿った形で登場し、GMの任意で行動することになります。
『王国騎士』という役であったとしても格好良く戦闘をしたいのか、お姫様や町娘と恋物語を繰り広げたいのか、その指定だけでシーンはまるで違ってきます。もしくはその戦いで生き残るのか、恋は成就するのか、というポイントでも。
また、『女神イナンナ』と『征服王ネルガル』を演じるPCは、『実はこういう理由でネルガルはカナンに攻めてきたんだ』とか『実は女神イナンナにはこういう秘密があったんだ』という裏事情を捏造できます。そして、その路線に沿った演技をしてもらうことになります。もちろん映画のオチを含む、それ以外の設定を捏造することも自由です。ただし、裏事情に関しては100%採用されるとは限りません。
ある程度無茶をしてもOKです。どうせ映画だということで、『役者パワー』を使って素手でイコンを殴り飛ばすレベルのことも可能です。が、そのように本人の能力を超えた『役者パワー』演出は一回限りとさせていただきます。つまり一回限りであれば、どれだけ無茶であっても採用される可能性はありますので、そのギリギリラインの演出を楽しむのもありでしょう。
そうして集まった大量のシーンを使って、ひとつの映画が完成することになります。ので、ある程度決まったシーンを演じたい場合にはグループアクションが便利でしょう。グループアクションを活用したり、アクションを工夫することでかなりの無茶振りが可能になります。
相談掲示板も活用すると、シーン被りの危険性をある程度回避できるものと思います。
偶然似たシーンが集まった場合、ひとつのシーンにまとめられることはありますので、ご了承下さい。
・ひとつだけ制限があります。
ここまでだとそれなりに自由度が高いように見えるかもしれませんが、今回のシナリオには大きな制限があります。この制約は絶対です。
それは『この映画はフィクションで、必ずハッピーエンドになる』ということです。
どんなに困難な状況でも、正義は勝ち、悪は滅び、人々は勇気と笑顔に溢れ、女神は力を取り戻し、平和は訪れ、鳥は歌い花は咲き、明けない夜はありません。そのためならば奇跡は何度でも起こります。
そのため、『征服王ネルガル』役、および『カナン王国』を攻める、害意のある役柄を演じるPCは、最後には必ず倒されたり追い払われたりします。必ず『負ける』役どころであることをご理解のうえ、アクションをかけてください。
ただし、ハッピーエンドとはあくまで大局的なものですので、個人的な事情――例えば、恋愛が実らない、などはあります。あと、世界を救うために死ぬ役、もありです。
・その他の注意点。
まず、この映画の中で起こった肉体的、物質的な変化を現実世界に持ち帰る事は一切せきません。映画内で得た、作ったアイテムなども同様です。逆説的に言えば映画の中で何をしようとも現実世界での自分は無事、とお考え下さい。死んでも生きられます。
ただし、映画の中で起こったことの記憶は全て持ち帰ることになりますので、精神的ショックやトラウマ、他PCとの関係はそのまま残りますので、お気をつけ下さい。現実ではなくても『あったこと』なのです。戦闘行為、死ぬほどの痛みについては、ある程度の痛みで止まる、と都合よく考えて下さい。
PCの能力は実際のデータが反映されますので、PC同士の対戦になった場合は、能力とアクションで判定します。
参加している全PCは『これは映画の中の出来事であり、この中でストーリーを終わらせなければ戻ることはできない。またストーリーを終わらせれば無事に戻る事ができる』ということ正しく認識しています。したがって映画の外側にアクションをかけることはできませんし、ストーリーが終わるまで映画から出る事はできません。映画が終わった後の後日談はほとんどない予定ですので、そこにアクションを注力しても(よほど面白くない限り)あまり描写されない危険性が高いです。
ダブルアクションにご注意を。目的を二つ以上作るとダブルアクションになり、どれか一つしか描写されないか、やたらと薄い描写になります。今回ですと『王国騎士団長として女神に忠誠を誓い騎士の訓練をしてお姫様と恋に落ちネルガルの秘密を暴きつつ王国を救って死ぬ』というアクションをかけると、全てのシーンに登場する空気、という扱いになりますのでご注意下さい。1つのシーンに対して手段と心情を書き連ねたほうが、採用率が高いです。
・NPCについて。
今回、映画の中に登場する可能性があるNPCはまるよしが管理するNPCのみに限らせていただきます。NPCがどういう役柄を演じるかは設定できますが、素直に演じてくれるとは限りませんのでご注意を。全員、ツァンダ付近や大荒原をふらふらしているキャラなので、以前のシナリオで関わりがなくても知り合いであることにして構いません。
例外として、イナンナやネルガルを演じるPCが誰もいなかった場合、イナンナ役やネルガル役が何らかの形で登場するかも知れません。
今回、登場させられるNPCは以下の通りです。
ブレイズ・ブラス……パラ実の自称正義のヒーロー『正義マスク』。征服王ネルガルに特攻してやられる予定。基本的に頭が悪いので盾以外の役には立たない予定です。
冬の精霊ウィンター・ウィンター……ツァンダ付近の冬を担当していた雪の精霊です。映画というものが良く分かっていないので、町娘としてぼんやりしている予定です。田舎の雪ん娘のような格好の少女です。
春の精霊スプリング・スプリング……ツァンダ付近の春を担当する光輝の精霊です。ウィンターよりも文明レベルが高いので、お姫様役として何かする予定のようです。春らしくふわふわした服装が好きな、ウサ耳少女です。
ツァンダの地祇、カメリア……和服の黒髪ロング少女で、本体は椿の古木です。映画に対する知識と理解はありますが、恥ずかしいので演技をする気がさらさらありません。どこか物陰に引きこもっている予定です。
なお、この予定はみなさんのアクションであっさりと覆る程度のものです。
武装・スキルはアクションを投稿時の装備がダイレクトに反映されますので、アクション内で装備やスキルを使う場合にはご注意ください。
イコンのデータは使えません。
残念ながら他GM様のシナリオは参照できませんのでご了承下さい。キャラの関係などをアクション内で『〜ということがあったので』と説明がある場合はその範囲内で表現したいと思います。
公序良俗に反するアクションは採用できませんのでご注意下さい。
それでは、よろしくお願いいたします。
▼サンプルアクション
・好きな役柄を演じる。
・俺がイナンナだ。
・私がネルガルよ。
・裏方として参加。
▼予約受付締切日
(既に締切を迎えました)
2011年03月28日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2011年03月29日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2011年04月02日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2011年04月15日