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契約者の幻影 ~暗躍する者達~

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シナリオガイド

廃神殿の調査。襲い来る敵は……自分達!?
シナリオ名:契約者の幻影 ~暗躍する者達~ / 担当マスター: 風間 皇介

「この反応……やはりここに入り口があると見るべきじゃのぅ」
 シャンバラ大荒野にある廃神殿。その地下一階を調査していたザクソン教授が壁に手をやりました。
 この神殿はほんの二ヶ月ほど前に盗賊達の根城として使われ、それによって存在が明らかになった建物です。
 その為今はザクソンを始めとした数人の研究者達が内部の調査をしている所でした。
「これは人払いの結界ですか? 神殿を占拠していたという盗賊達はこの事は――」
「間違いなく気付いておらんかったじゃろうな。じゃが、これで雲行きが怪しくなったのぅ……」
「そうですね。まさかこんな物が仕掛けられているなんて……」
 研究者達が慎重に結界の術式を解析していきます。その結果得られたのは、この結界が古い物では無いという事でした。
「最近になって創られた物で、盗賊達とは関係無い……つまりは、別に何者かがいたという事ですか」
「あるいは『いる』じゃな。どちらにしろ、ここの調査をするには今の人手では心許無いのぅ」
 ザクソンが壁を見つめます。その先にある物が何か、今はまだ予測をつける事も出来ませんでした。
 
 
 一方その頃、結界の先にある地下二階ではある者達が急いで資料を運び出していました。
「A通路の様子はどうだ?」
「まだ発見はされていません。しかし、正面の出入り口を嗅ぎ付けられた模様です」
「全く……あの賊どもが住み着いてから、いつかはこうなると思っていたが……」
「どうしましょう? 向こうが侵入して来るにはまだ時間があるでしょうが、見つかっては困る資料が今もいくつか残っています」
「心配するな。奴らが神殿前に来た時点で念の為『組織』には連絡を取ってある。すぐに人手を寄越して来る予定だ。それから……置き土産代わりだ、これも使うとしよう」
「これ、ですか。まだ解析は十分とは言えませんが、宜しいのですか?」
「時間稼ぎくらいにはなるだろう。それに、上手く行けば実戦データを手に入れられるかもしれんからな」
 
 
 それから少し後、各学校に神殿調査の護衛依頼が出されました。
 ツァンダ南東の村、シンクに住む篁 透矢(たかむら・とうや)もその告知を見た一人です。
「あの神殿か……まさかそんな結界が張られていたなんてな。個人的にも気になるし、行ってみるか……」
 
 
 こうして、内部を調査する為に契約者達が再び神殿前に集まりました。
 貴方の強さ、それは味方に力を与える物でしょうか。それとも――?

担当マスターより

▼担当マスター

風間 皇介

▼マスターコメント

 皆さんこんにちは。風間 皇介のシナリオ第八弾となります。
 今回は以前発見した神殿の再調査をする話となります。
 舞台は第六作「貴女に贈る白き花 〜日常と戦いと〜」で登場した廃神殿ですが、調査箇所は更に先のエリアとなります。
 その為六作目に不参加の方でも全く問題はありませんのでご安心下さい。
 また、抽選上の有利不利はありません。どの学校の方もどうぞご参加下さい。
 
  
 主な参加動機は「各学校から護衛依頼を受けた」「篁家から聞いた」「知り合いの研究者から連絡を受けた」等になります。
 悪役PCについては後述します。
 
 
 では状況説明を。
 調査箇所はシャンバラ大荒野にある廃神殿となります。
 ここは第六作で地下一階まで登場しましたが、今回の調査で地下二階への入り口が隠されている事が判明しました。
 人がそこに違和感を抱かない様にする特殊な結界が張られていた事から、内部では何かしら機密となる事が行われていたと推測され、念の為護衛として呼ばれた形です。
 地下二階は大きく四つのエリアに分かれており、そこで戦闘が発生します。
 
 1・青き龍の間:木の幹が龍の様に入り組んで伸びている為、視界の悪いエリア
 2・赤き鳥の間:壁から噴き出る火球が鳥の様に飛び交うエリア
 3・白き虎の間:時折天井から雷が降り注ぐエリア
 4・黒き亀の間:点在する亀の形をした足場を除き、膝くらいの高さまで水があるエリア
 
 そして敵ですが……それはあなた方です。
 (以下の情報は調査開始時点ではPL情報です。ですが、実際に戦闘すれば簡単にPC情報に出来ます)
 正確にはとある「組織」が研究をしていたマジックアイテムの効果により生み出された複製体になります。
 ただし、これは不完全で一人を完全に複製出来ない為、複数人をコピーした能力を一人分として融合しています。
 前作の魔法生物同様、倒される事で消滅します。
 
 ○複製体のルール
 複製体は参加者8人につき一体生まれます。仮にMC・LC合わせて40名なら÷8=5体です。
 このカウントには悪役PCも含まれます。
 複製体が持つスキルは、各PCがスキル1に設定している物です。この際、重複したスキルは強化されます。
 極端な話、スキル八つ全部が神速だった場合はもの凄い速さを持つ複製体が生まれます。
 
 複製体のメインとなる身体は、あいさつ掲示板のダイスの目が多い方です。(PC初回の発言のみ有効)
 合計値が同じ場合は左の目が大きい方が優先となります。
 (例:合計値10の場合、1:6・4、2:5・5、3:4・6)
 それも同じ場合は先に書き込んでいる方が優先です。
 対象者はMC・LCの誰を複製体のメインにするかをアクション欄の好きな所に記入して下さい。
 (意図や目的、動機の欄でも構いません)
 記入が無い場合はMCが対象となります。
 もしメインとして使われたく無い場合はあいさつ時にその旨を記載して頂ければ除外します。
 
 それ以外の方はランダムで融合先が割り振られます。
 一つの複製体に同じPCのキャラクターが入らない事以外は完全ランダムです。
 なお、融合した影響によりサブの人格がメインに影響する場合もあります。メインを希望する方はその点、予めご了承下さい。
 
 
 生み出された複製体は各部屋に割り振られます。
 1体目が青の間、以後赤、白、黒と割り振られ、5体目からまた青、赤〜と繰り返されます。
 
 
 ○悪役PCについて
 今回悪役PCは「組織から依頼を受けた」という形で調査メンバーの進入前から裏口を使って地下二階にいる事が出来ます。
 (悪役以外は裏口から潜入は出来ません)
 また、複製体が自分達を狙わなくなります。
 依頼を受けてでは無く、独自の行動で乱入する場合は上記の特典はありませんのでご了承下さい。
 なお、現時点で「組織」について判明しているのは、マジックアイテムに関心を持っている事、その関係でザクソン教授は好ましい対象では無い、という事です。


 
 登場NPCは父と長女聖良を除く篁家と、ザクソン教授です。
 ただし、ザクソンは地下一階に残ります。
 また、篁家は戦局やアクション次第では本文中に登場しない場合もあります。
 
 NPCについての補足はマスターページにあります。そちらもご参照下さい。
 いつも通り、篁家に対する交友関係もご自由にどうぞ。
 
 ・透矢、花梨   :青き龍の間に同行します。
 ・隼斗、雪乃   :赤き鳥の間に同行します。
 ・大樹、月夜、天音:白き虎の間に同行します。
 ・八雲、光奈   :黒き亀の間に同行します。
 
 
 現れる複製体がどれほどの脅威となるのか。そしてそれらを打ち破り、本物としての強さを見せ付けられるのか。
 それらは全て、皆さん次第となります。

▼サンプルアクション

・【1】青き龍の間で戦う

・【2】赤き鳥の間で戦う

・【3】白き虎の間で戦う

・【4】黒き亀の間で戦う

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年06月25日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年06月26日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年06月30日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年07月19日


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