イルミンスール魔法学校

空京放送局。

「“天下一料理武闘会“、ですか」

卜部泪（うらべ・るい）はちょっと戸惑いを見せます。
空京放送局には既に多数の料理番組があります。それに、

・戦いで負かした相手に料理を食べさせて友好を深める

という謎のルールもイマイチ要領を得なかったのです。
しかし。

「え、この番組を企画したのって！？」

その番組を企画したのは地球のグルメ番組界に君臨する
川添シェフだというのです。

東京、川添邸。

川添シェフはパートナーの魔女、
ぱいんちゃんと会食していました。

「もう、笑えなくなったんだ。何を食べてもね」

「偉くなった今、美味い物しか食べられなくなったからのう」

「そう。かつてはクライアントの都合で
　マズいものでもホめなくてならなかった。

　マズ味の中に美味を探し出す。
　それこそが『死中に活を求める』川添スマイルだったのですが……」

川添スマイルを失った今、
彼のグルメ番組界での地位も危うくなっていたのです。

「安心しろ、私とてダテに“キッチンアイドル”と呼ばれていた訳ではない。
　シャンバラににはマズい料理を作るのに才能を秘めた者が多くおる。

　彼らを闘わせ、“終局のメニュー”を完成させる。
　それを食べれば、お前も再び笑みを取り戻せるわ！」

世界一マズい料理を作り上げる。
これこそが天下一料理武闘会の真の目的だったのです。

そして、ぱいんちゃんによってシャンバラの中の料理エリート（？）たちに大会への招待状が送られました。

それは海京のある人物の元にも。



天御柱学院、家庭科室。

「この“握りスシのタルト”で優勝出来るわ！
　カレも喜んでくれるわよね♪」

試食を行った生徒４０名が撃沈する中、小谷友美（こたに・ともみ）が自信を見せていたのでした。

「天下一（マズイ）料理武闘会！」をお届けします。
このシナリオは破壊的な料理の才能を持っている皆様方に集まって頂き、真のチャンピオンを決定して頂こうという趣旨のシナリオです。

「天下一料理武闘会」そのものは通常のグルメ番組という触れ込みで行われますので、本当に料理が好きな方も参加可能です。

ルールの説明です。基本的にはバトルロイヤルです。

１：戦闘してもらって勝敗をつける
２：勝った側は負けた側に料理を食べてもらう

だけです。この際、

「料理で相手にトドメを刺さないと、負けた側は復活してまた闘えます」

つまり、破壊的な料理を食べさせない限り、決着がつかないのです。これは、ぱいんちゃんが会場にしかけた魔法の効果によるものです。

この事実を参加者の皆さんは知りません。

また、あくまで普通の材料を破壊的な料理にしてしまう才能が重要なので、意識的に毒物を混ぜるなどの行為は禁止されています。
※もしくは毒物では本物の料理にはかないません。

料理の優劣ですが、

・ステータスの弱点が「料理がヘタ」になっている
・過去に凄い料理を作ってしまったことが分かる称号をつけている

などがあると若干有利です。ただしあくまで作る料理（アクション）次第なので、頑張ってください。

このバトルロイヤルに生き残った上位４名が川添シェフに料理を食べてもらい、優勝者を決定いたします。

また料理は得意だけど戦いは不得意という方もいると思います。その場合、パートナーやお友達と一緒にチームで参加することも可能です。料理も複数で作って問題ありません。

小谷友美先生をサポートする方も大歓迎です。

そのほか、武闘会に参加する以外に、

・番組の制作スタッフ
※メイン司会は卜部泪です。

・川添シェフと共に審査員として料理を食べる

なども可能です。

それでは、皆様の参加をお待ちしております。

・天下一料理武闘会に参加

・審査委員になる