こんにちは、または初めまして、寺岡 志乃といいます。
こちらのシナリオは、お騒がせ、何でもアリのドリームイベントシナリオになります。
今回で3回目になりますが1話完結のシナリオですので、初めての方でも問題なく参加できます。
現在、集団無意識界の図書館リンド・ユング・フートでは、皆さんの無意識における知識を食い荒らす謎の存在が暴れています。そのため、いくつかの書物(知識)が食い荒らされてしまいました。
その修復をお手伝いしていただきたいというのが、スウィップ・スウェップからのお願いです。
修復してもらう本は『マッチ売りの少女』。この本の中では今、雪の降るおおみそかの昼の街の光景しかありません。
もちろんリンド・ユング・フートへ来た全員がこの話を知っているはずなのですが、そこから先を全く覚えていません。
『マッチ売りの少女』というタイトル以外、全くド忘れ状態です。
ちなみに『マッチ売りの少女』の主たる場面は以下のようになります。
【1】おおみそかの雪の降る街のシーン。
【2】はだしでマッチを売り歩く少女のシーン。
【3】マッチが売れず、空腹で凍えているシーン。
【4】おおみそかを祝うパーティーを開いている家を覗くシーン。
【5】家に帰れないと泣くシーン。
【6】マッチに火をつけ、幻を見るシーン。
【7】死んだおばあさんと再会するシーン。
【8】早朝凍死した少女が見つかるシーン。
このうちのどれかのシーンでもいいし、それ以外のシーンでも構いません。
この通りの進行でも、はたまたオリジナリティあふれる創作でも、それは皆さんのお好みで。
どのシーンで何をするか、アクションに盛り込んでください。
※少女の名前がないとシナリオを書く上で支障が出そうなので、便宜上このシナリオの中では少女の名前を『セラ』とします。
セラは8歳です。
修復の方法としまして、タケシとリーレンに呼ばれてリンド・ユング・フートにやってきた皆さんは、スウィップ・スウェップの用意した扉をくぐり、本の中に入ります。そしていくつかの場面で少女や脇役たちを説得したり誘導したりして、お話を作っていただきます。
(服装はスウィップが整えてくれます。そのため服装・武装欄は参照しません)
「きっとここはこうに違いない!」
「この方がいいよね!」
「マッチなら全部わたしが買ってあげる!」
「おれが少女になって、代わりに売り歩いてやるよ!」
「わたしがおごってあげるから一緒にごはんしよ!」
そんなふうに場面場面を作り上げていってください。もちろんラストも好きに作ってくださって構いません。
必ずしも上の【1】〜【8】の展開通りにする必要はありません。
ただ、どこに入れればいいか分からなくなるので「【3】で食事に連れて行く!」とかいうふうに場所指定は入れてください。
(「世界を堪能する」といった、リストレーションに関係ないアクションをされる場合は入れる必要はありません)
登場人物になりかわって動くこともアリ! 一度目にしたものなら女性でも男性でも、はたまた犬・鳥にだってなれます!
ここは本の世界で、皆さんはクリエイター権限を持ちますので何でも自由創作が可能なのです!
でも、あまりに話の本位とかけ離れた荒唐無稽なもの・想像でしか知らないものを創り出すことはできません。創造は「知っている」ことが条件となります。知らないものは作ってもかなりお粗末な出来となります。
ただし、スウィップは皆さんのクリエイター権限よりも上のライブラリアン権限を持っていますので、逸脱行為が目にあまると強制排除をかけてきます。くれぐれも悪ノリにはご注意くださいね。
なお、このことにより現実世界での本作品自体の改編はできません。あくまでこれは人々の無意識下の認識(知識)の創作です。
もっとも、していることはインプリンティングですから、現実世界でオリジナルを読んだとしても、今後はこの内容のように認識して記憶に残ることになりますが……。
今回、この本の修復が無事完了しましたら、氷の検閲官もスウィップの仕事ぶりを見直してくれるかも?
皆さんのアクションで作られる『マッチ売りの少女』を、楽しみにお待ちしております。