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夢見月のアクアマリン

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シナリオガイド

藍緑色の瞳の乙女。彼女は味方? それとも敵!?
シナリオ名:夢見月のアクアマリン / 担当マスター: 東安曇

 切っ先から閃光が走ると、モンスターは地面に倒れ伏しました。

「またアンタか」

 パチンと音を立てながら刀を鞘に納める高円寺 海(こうえんじ・かい)が放った意外な一言に、雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)はキョトンとした顔で
 目の前で立ち上がる少女を見つめました。
 雅羅自身と同じく白い肌に豊かな黄金の髪。
 そして一際目を引くのが煌めく海の色――藍緑色(らんりょくしょく)の美しい瞳です。

「……アクアマリン」

 雅羅がその色に惹きこまれる様に目を奪われている間に、海と少女は話しだしています。
「全く……何度事件に巻き込まれれば気が済むんだか」
「仕方ないじゃない。そう言う体質なのよ。
 取り敢えずお礼を言うわ、今度改めてね」
 まるで煙に巻くかの様にウィンクをすると、少女はその場から居なくなってしまいました。
「あの娘。何者なの?
 何度も事件に巻き込まれてるって、もしかして……」
 雅羅の気持ちをくみ取った海が話したのは
 通称アクアマリンの乙女と呼ばれる少女、ジゼルの事。
 最近この界隈に現れて、よくモンスターに襲われたり事件に巻き込まれては、その度に
 色々な学校の関係者に救われており、すっかり有名になっている。海も何度か居合わせては助けた。というものでした。
 彼女の話しを聞けば聞く程、そして会えば会う程雅羅の中に不思議な気持ちが生まれて行きます。
「あの娘、私と同じ……」

 そんなある日の事。
 雅羅達はジゼルに有る場所へ招かれました。
「ジゼルの故郷……海のお城っていうから天御柱学院みたいな所かと思ったけど、まさか海の中にあるなんて……
 まるで竜宮城ね。
 とっても奇麗で夢みたい」
 
 おとぎ話のお城のような屋敷で、歌にダンス、食べきれないほどの沢山の食事。そんな夢の様な時間に身を委ねる生徒達。
 しかしその中で海は食事にも手をつけず、周囲を見回しては一人眉をひそめています。
「妙だと思わないのか?
 こんな場所あるなんて聞いた事無かったし、大体あのジゼルって女。
 お世話になった人を集めたパーティーって、どれだけの場所で何人に助けられたんだよ。」
 確かにパーティーに集められた生徒達の人数は多く、
 それを見ながらきな臭そうに目尻をひくつかせる海を見て、雅羅は眉を吊り上げます。
「”厄災神”なんてあり得ないって事? それって私に文句言ってるの?」
「そんなつもりは!」
「私はジゼルに会えて良かったと思ってる。私みたいな人間、世界に一人だけ
 一人ぼっちだって思ってたから……だから」

 泣き出しそうな表情の雅羅に海はばつが悪そうに後ろを向いて、
「悪かったな」
 とだけ言い残し立ち上がると、会場を後にしました。
 しかし何処かに行こうにも、城の中はあちこち同じような壁と扉ばかり。
 途方に暮れてある扉に寄り掛かっていると、その向こうから小さな声が聞こえてきます。

「……ええ、連れてきたわ。皆魔法生物を軽く倒せるレベルばかり。アンタ達の望み通りよ」

 声はジゼルのもの、そして話している内容こそ聞こえないものの、
 彼女以外にも三つの違った声が聞こえてきます。

「あの人達の力を奪えば……
 私達セイレーンの一族は復活する……そうなのね?」 
「ッ!!」
 海が恐ろしい謀略に気付き、仲間の元へ戻ろうとしていると目の前に立ちはだかる影がありました。
 ぼんやりとした姿ではありますが二股に分かれた魚の尾と、背中に鳥の羽根を持った怪物で、
 金切り声を上げ海の方へ襲いかかってきます。
「クソ! 気付かれていたって事か!!」

 その頃。
 楽しい会話で溢れ騒がしかった宴会場は、シーンと静まり返っていました。
 テーブルに突っ伏している雅羅は小さく呟きます。
「海の奴、何処に行ったのかしら……私、さっき嫌な言い方して……あやまらなきゃ……
 それにしても……なんだか、眠いわ……とても……頭が、重い……」
 雅羅と同じ様に宴会場に居た者達は次々に眠りに落ちて行きます。

 果たして契約者達はこの城から脱出出来るのでしょうか!?

担当マスターより

▼担当マスター

東安曇

▼マスターコメント

 皆様初めまして、こんにちは東です。
 今回のシナリオは、生贄として海の中の城に閉じ込められてしまった状態からのスタートです。
 城の中では、
 高円寺海のようにジゼルを疑って行動すれば、敵に妨害(攻撃)を受ける可能性が有り、
 雅羅・サンダース三世のようにジゼルを信じて行動すると、徐々に力が奪われてしまうようです。

 城の外は海(うみ)で、脱出不可能な状態から
 最終的にはこの城からの脱出を目指して頂く感じです。

※シナリオガイド内では雅羅・サンダース三世が力を奪われ始めている描写がありますが、
キャラクター達は「ちょっと身体がだるい」、「頭が痛い」等思っている程度で、特別ゲーム的制限は有りません。


【敵について】
 二股に分かれた魚の尾と、背中に鳥の羽根を持った怪物で、攻撃力の有る歌(魔法)で攻撃してきます。
 普通に攻撃可能ですが、はっきりとした実体は無く、数も多いです。
 何処かに力の源があるのかもしれません。


【海の城とジゼルの居た秘密の部屋】
・城に招かれたキャラクター達は、地上から転送されるようにこの場にやってきました。
 その為、この場所が何処にあるか、どうやって帰るのか等分からない状態です。

・秘密の部屋は城の何処かにある部屋で、中央に5メートル程の藍緑色の宝石が有ります。
 ジゼルと話してた三人の声はここから聞こえてくるようです。


【ジゼルについて】
 このシナリオに出てくるジゼルのキャラクターについては後日東のマスターページにて、
 キャラクター設定のようなものを載せる予定ですので、ご興味のある方はそちらをご覧下さい。

▼サンプルアクション

・城内を探索!

・敵を説得する!

・怪物と戦闘!

・城内迷子!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年03月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年03月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年03月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年03月21日


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