蒼空学園へ

イルミンスール魔法学校

校長室

シャンバラ教導団へ

【●】歪な天使の群れ

リアクション公開中!

【●】歪な天使の群れ

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る

シナリオガイド【イコン参加可】

空京に迫るのは“天使”の群勢!? 哀れな魂を解放せよ!
シナリオ名:【●】歪な天使の群れ / 担当マスター: 花井詠巳

 空京島北部。
 
(……滑稽だな)

 彼は嘲笑しました。
 
(出来損ないの“天使”たちよ。
 さあ、歌え。その声は美しい)


 ◇ ◇ ◇
 
「あ、なんか光った?」

 空京島北部の荒地、その上空を通る、客船の大型飛空挺の中。

 エメネア・ゴアドー(えめねあ・ごあどー)は、地上で何か光るものを見た気がして、
 おでこを窓にくっつけながら、それを良く確かめようとしました。

 と、その時、景色が激しく震えました。

「じ、地震!?」

 そして……。
 地面の底から、巨大な天使たちの姿が現れたのです。

 禍々しい歪な形をした何枚もの翼を広げ、  耳元まで裂けた口を開き、  赤い目を輝かせた、  化け物たち。
 それらは、光を纏いながら空に舞って、円を描き、
 
 歌を歌いました。
 
「――ヒッ!?」

 金属を擦り合せたような、奇妙な音の重なりが飛空艇の船体を軋ませ、
 そして、次の瞬間、  飛空艇は地面を割って現れた光の触手に絡め取られ、
 地面に開いた地割れへと吸い込まれて行ったのでした。
 
 
 ◇ ◇ ◇

「“天使”?」

 辻永 翔(つじなが・しょう)は、緊急出撃を行ったイーグリットの中で、
 パートナーのアリサ・ダリン(ありさ・だりん)へ思わず聞き返しました。

「ああ、正確に言えば、『天使の化け物』らしいがな」

 アリサが不愉快そうに言います。
 
「彼らは空京を目指しているようだ。
 周囲の地形を破壊しながらな……」
「このまま侵攻を許せば、とんでもないことになるってことか」

「消息を断っていた飛空艇からは連絡があった。
 飛空艇は地割れの底に引き込まれているらしい。

 そちらには救助が向かっている。
 私たちは、奴らの侵攻を食い止める事に集中するぞ」


 ◇ ◇ ◇

 エメネアは目を開きました。
 そこに在ったのは、だだっ広い空間でした。

「あ……あれ?
 私は確か、空京でお買い物して、帰るために飛空艇に乗って、それから……天使が?」

 エメネアの身体は、床に広がる巨大な装置の中央に突っ込まれていました。
 お腹の辺りから下が全く身動き取れません。

(気づいたか)

 目の前に現れ、テレパシーで言ったのは、黒い犬でした。

(お前をここへ連れてこさせたのは私だ。
 奴らを“保つ”ためのコアが必要だったのだ)

「奴ら?」

 と、エメネアが首を傾げたところで、
 遠く、天使たちの声が聞こえました。

「痛っ……」

(これは、歓喜の声だ。

 かつて、失われし熾天使の力を蘇らせようとした者たちが居た。
 遥か昔、熾天使たちは、その身に纏いしオーラをもって、ニルヴァーナより訪れた巨大な敵と戦った。
 彼らは、その力を欲したのだ。

 そして、多くの守護天使たちが、  その心を利用され、彼らの愚かな試みに身を捧げた。

 理性を失い、醜い身体に魂を縛られ、永遠を強いられるとは知らずにな)

「あ、あの、じゃあじゃあ……。  あのヘンテコな天使たちって、元は守護天使だったというんですかっ?」

(今は、私に操られる玩具だ。
 だが、彼らもようやく力を発揮することができ、さぞかし喜んでいることだろう)

 黒い犬は、赤い口を嫌らしく笑ませました。
 天使たちの声が聞こえます。

「うう……」

 エメネアはポロポロと泣きました。

(恐怖の涙か)

「なんで、あなたには感じられないんですかぁ?

 あれは、嘆きの声ですよぉ。
 ……あの人たちは、もう解放されたい、と嘆いているんですよぅ……」


 ◇ ◇ ◇

『あはははは』

 空京へ向かう巨大天使群の中で、
 一体だけ、他の天使たちとは、明らかに違う動きをしているものがありました。

『良い具合だね! うん、決めた。天使くん。
 お前の名前はヴァーチャーだ。

 動かなくなるまで遊んであげよう』


担当マスターより

▼担当マスター

花井詠巳

▼マスターコメント

本シナリオでは、
<飛空艇の乗客だった>
という立場からスタートする事も出来ます。

飛空艇が谷底に呑み込まれる際、
人間大の天使たちが飛空艇の窓を突き破り、エメネアを連れ去って行きました。

エメネアを連れた天使たちは谷底から伸びる洞窟の向こうへと消えて行きました。


契約者は、精神感応ともテレパシーとも違う、
もっと本能的な部分で、天使たちが『解放』を望んでいると感じることが出来ます。
そして、天使たちの魂を縛り付けている鎖を解くためには、彼らを討ち倒すしかないということも。



■■■地下 洞窟■■■

洞窟の奥に囚われたエメネアからは携帯電話で、
「助けてください~~~!!
 なんか変な犬が、私を『コア』だとかなんだとか言って離してくれませんよぉ~~!」
といった連絡が入っています。


◇人間大の“天使”
天使の紛い物じみた歪な姿の化け物です。
洞窟の中には、これが溢れています。

彼らは、奇妙な声と異常な腕力で襲いかかってきます。

・絶叫
 放つ方向を絞り込む事で、まるで銃撃のような攻撃を行います。
 全方位にも放つ時は足止め程度の効果となります。

・腕力
 単純ながら非常に強力な打撃を放ってきます。

・齧り付き
 対象の身体を捉え、その大きな口で齧り付いてこようとします。


また、彼らは壁から生えるように姿を現す事があります。


■■■空京 北部■■■
◇“天使”
10メートル級の化け物たちです。
天使の紛い物じみた歪な姿をしています。

奇妙な声を使って襲いかかってきます。

・絶叫
 放つ方向を絞り込む事で、まるで銃撃のような攻撃を行います。

・共鳴
 数体で囲い込み、中央に向かって絶叫を放ちます。
 これは、かなり強力な破壊力を持ちます。

また、彼らは、
巨大な盾を持つ者、
巨大な槍を持つ者、
巨大な剣を持つ者、
の三種類が存在し、連携して活動しているようです。

▼盾
盾は天使の力と思われる光を纏っており、
そのためか、ほとんどの攻撃を防ぐほどの強度を誇っているようです。

▼槍
槍は投合された際、しばらく対象を追尾するようです。

▼剣
剣もまた光を纏っており、生半可なことでは折れ無いようです。


彼らは、既に空京のすぐ近くまで迫って来ています。


◇“大天使”
天使数体が溶け合うように合体した姿の化け物です。
自重を支えるのが困難なようで、四つん這いになり、その巨体を引きずるようにしながら空京を目指しています。

・絶叫
 その身体の所々からは天使の口が開いており、全方位へ「絶叫」を撃ち放ってきます。

・大絶叫
 メインの大きな口から放たれる「大絶叫」は、
 非常に強力で、これが放たれれば広範囲に大きな被害が発生することでしょう。
 ただ、連発は出来ないようです。


◇ヴァーチャー
明らかに一体だけ、異常に良い動きをした天使です。
自らをヴァーチャーと名乗り、両手に剣を携えて遊撃してきます。


▼サンプルアクション

・イコンで天使達と戦う!

・洞窟の奥を目指す!

・イコンで大天使を戦う!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年03月24日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年03月25日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年03月29日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年04月16日


イラストを設定する 設定イラストを編集/解除する

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る