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SPB2022シーズン vsシャンバラ・ハイブリッズ

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SPB2022シーズン vsシャンバラ・ハイブリッズ

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シナリオガイド

交流戦? そらそうよ。
シナリオ名:SPB2022シーズン vsシャンバラ・ハイブリッズ / 担当マスター: 革酎

 SPB(シャンバラプロ野球)2022シーズンがスタートし、いよいよ球春到来!
 ……かと思いきや、実はまだ、開幕すらしていませんでした。

 既に各球団とも春季キャンプを終え、後は開幕戦を待つばかりとなった2022年ですが、開幕直前になっていきなり、SPB事務局から待ったがかかりました。
 その理由ですが、どうやらこの2022シーズンのオープニングゲームの代わりに、シャンバラ・ハイブリッズなるチームとSPB代表チームとが交流戦を実施する、という決定が下されたようなのです。
 開幕に向けてモチベーションを高めていた各チームの選手・スタッフ達からは非難轟々の嵐でしたが、とにかく決まってしまったものは仕方がありません。
 結局、SPB傘下の各球団から数名ずつ、SPB代表チームに選手を供出するということになったのです――が……。

     * * *

「おぉ〜い、おいおい、ちょっと待て。代表チームだけならいざ知らず、ハイブリッズなんて訳の分からんチームにまで協力せいってどういうこったい?」
 空京にあるSPB事務局のカンファレンスルームで、オーナー会議に参加していた山葉 涼司(やまは・りょうじ)が、手にした資料を頭上でばさばさと振りながら間延びした声を上げました。
 彼は蒼空学園校長であると同時に、SPB(シャンバラプロ野球)傘下の蒼空ワルキューレ共同オーナーのひとりでもあったのです。
 そんな山葉オーナーがSPBオーナー会議に出席するのは、別段不思議なことではありませんでしたが、問題は、この日開催されたオーナー会議の議題についてでした。
「大事な開幕前だというのに、他所のチームの為に選手を引き抜かれるのは、面白い話ではありませんわね」
 ヴァイシャリー・ガルガンチュアの球団スポンサーであり、オーナー権も持つラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)も山葉オーナーに同調して、不満げな表情を浮かべました。
 今回のオーナー会議にてSPB事務局から言い渡されたのは、単純に代表チームの編成だけではなく、対戦相手であるシャンバラ・ハイブリッズへのコーチングと、選手を数名供出せよ、という指示でした。
 勿論、難色を示していたのはこのふたりだけではなく、ほぼ全ての球団オーナー達が反対の意向を表明しましたが、SPBに於いては事務局の権限は絶対である為、已む無く、SPB代表チームとシャンバラ・ハイブリッズへの選手提供を受け入れることになりました。

「いやはや、こりゃまた、面倒なことになってしまいましたなぁ」
 オーナー会議後、事務局のロビーでツァンダ・ワイヴァーンズのオーナージェロッド・スタインブレナー氏が、ブルドッグのような下膨れの大きな顔に困惑の色を乗せて、ベタベタと自身の薄い頭を叩いていると、隣で山葉オーナーがうんざりした様子で小さく肩を竦めます。
「本当に迷惑な話だぜ……何でこう、直前になっていうんだろうなぁ。もっと早くいっててくれりゃあ、対処のしようもあったろうに」
 春季キャンプが終わった時点で、各チームとも開幕ゲームのスターティングオーダーまで決まっているという最中での、この突然の決定でした。
 山葉オーナーがぼやくのも、無理からぬことです。
「ところでそのシャンバラ・ハイブリッズとやらは、各校の生徒や十二星華などで編成されるとの話でありんすが、まともな試合になるんでござっしゃろうかねぇ」
 葦原ホーネッツのオーナーハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)が、やや呆れた様子で小首を傾げています。
 ハイナがいうように、シャンバラ・ハイブリッズに参加するのは、ほぼ全員、野球素人と呼んで差し支えない面々ばかりでした。
 その為、このハイブリッズに供出される選手には、SPBの中でも特に優れた面子が選ばれるということなのですが、そういう意味では、元メジャーリーガーがわんさと居る葦原ホーネッツなどは格好の標的でした。
 ハイナが頭を痛そうにしているのも、無理からぬ話です。

     * * *

 後日、SPB事務局に、シャンバラ・ハイブリッズに選手兼コーチとして供出されるSPB傘下の選手達の一部が、先行して召集されました。
「……で、何でわしが呼ばれるんじゃ」
 蒼空ワルキューレの四番打者馬場 正子(ばんば・しょうこ)は、ただでさえいかつい強面を更に不機嫌そうに歪めて、丸太のように太い腕を胸前で組んで佇んでいます。
 その傍らには、ヴァイシャリー・ガルガンチュアの正捕手ジョージ・マッケンジーと、葦原ホーネッツのエースロイス・クレメンスの困惑した表情が並んでいます。
 いずれも、まさか自分が呼ばれるとは……という驚きを禁じ得ない様子でした。
 喜んでいるのは、ガルガンチュアの四番打者アレックス・ペタジーニぐらいでした。
「まぁそういいなさんなって。たまにゃあ違う環境でプレーするのも、面白いじゃねぇか」
「鼻の下を伸ばしとる奴がいうても、説得力の欠片も無いぞ」
 正子が指摘する通り、ペタジーニは目の前に居並ぶ美女達に、すっかりご満悦といった様子でした。
 一方、ハイブリッズの選手として参加するほとんど野球素人といっても良い面々は、その大半が、正子の人外な外観にすっかり気を呑まれているようでした。
「いやぁ……何ていうのかしら……あなたみたいな女性も、居るもんだねぇ……」
 セイニィ・アルギエバ(せいにぃ・あるぎえば)が幾分、物珍しそうに、それでいて妙に引きつった表情で正子に笑いかけるものの、正子は掘りの深い、それこそ突き出た眉の下に真っ黒な陰が出来ている深い眼孔の奥から、猛禽類のような視線をビームの如く発射しています。
 あはははは……と、セイニィが乾いた笑いで応じるのも、致し方ないところでした。
 ところがセイニィとは違って、パッフェル・シャウラ(ぱっふぇる・しゃうら)は正子を相手に廻しても、全く動じることなく、落ち着いた物腰で静かに笑いかけてきます。
「折角ご一緒するんだから、仲良くやりましょう……ところで、SPBルールでは、コントラクターとしての技能や魔術の類の使用は一切ご法度って聞いたんだけど、それは本当?」
「事実だ。SPBでは真に、己の身体能力と野球技術のみが試される」
 正子がむっつりとした表情で大きく頷き返すと、妙に張り切った声が、別方向から嬉しそうな響きを帯びて返ってきました。
「それは寧ろ、望むところね。清廉なる心身には、清廉なる魂が宿るというものよ」
 フリューネ・ロスヴァイセ(ふりゅーね・ろすう゛ぁいせ)の気合に満ちた表情に、しかし正子は、あからさまに不機嫌そうな面を向けて、地の底から唸るようなドスの利いた声を放ちます。
「SPBで2021シーズンを戦い抜いた連中は、うぬらが想像している以上にプロフェッショナルだ。甘く見ておると、手痛いしっぺ返しを食うぞ」
「えぇっ! そんな、痛いのは困りますわ……」
 泉 美緒(いずみ・みお)の、今にも泣き出しそうな様子を受けて、正子の額に青筋が浮かんでいました。

担当マスターより

▼担当マスター

革酎

▼マスターコメント

■2012年4月18日:削除
 「3.SPBシナリオ参加時に、各MC/LCはスキルポイントを5点与えられます。」の項目に必要ない説明がございましたので削除いたしました。



 本シナリオガイドをお読みくださり、ありがとうございます。
 不定期シリーズ、シャンバラプロ野球・2022シーズン開幕です。

 今回はいきなり春季キャンプが終わったことになっておりますが、選手の皆さんはいつも通り、5ポイントをお望みのスキルに割り振ってください。
 また、いずれかの球団に所属しているPCは、以下の行動を取ることが出来ます。

・SPB代表チームに参加して、ハイブリッズと対戦する。
・ハイブリッズ供出選手として、SPB代表チームと対戦する。
・交流戦の事務及び広報を担当する。

 但し、選手PCの方がハイブリッズに参加出来るかどうかは、運が左右します。
 具体的には、挨拶掲示板に書き込んで頂き、サイコロの目が奇数、もしくはゾロ目であれば、
 ハイブリッズの助っ人として参加可能となります。

 尚、シャンバラ・ハイブリッズに参加しているNPCは、以下の通りです。

・投手
 フリューネ・ロスヴァイセ
 ティセラ・リーブラ
 熾月 瑛菜
 泉 美緒
 ロイス・クレメンス(葦原ホーネッツ)
 ジーン・ベティット(葦原ホーネッツ)

・捕手
 王 大鋸
 アクリト・シーカー
 ジョージ・マッケンジー(ヴァイシャリー・ガルガンチュア)

・内野手
 カールハインツ・ベッケンバウワー
 セイニィ・アルギエバ
 パッフェル・シャウラ
 馬場正子(蒼空ワルキューレ)
 アレックス・ペタジーニ(ヴァイシャリー・ガルガンチュア)

・外野手
 アッシュ・グロック
 ゲイル・フォード
 レオン・ダンドリオン
 マイケル・マグワイア(葦原ホーネッツ)


 既にSPBに選手登録されている方については、今回もSPBローカルルールが適用されます。
 以下のルールを参照の上、必要と思われた方はアクション内に明記してきてください。

―― SPBローカルルール(選手用) ――
1.SPB所属選手は、ポジション毎の個人パラメータを持ちます。
2.SPBシナリオに参加すると、所有する個人パラメータのうち、※マークのついた
  項目は全て1ずつ上昇します。
  ※のついていないパラメータは下記3.のスキルポイントで意図的に伸ばさないと、値は増えません。
  球種は1ポイント=1球種となります。
  既にトライアウトのリアクション中で描写された球種は、あくまでもアマチュアレベルであり、
  プロ相手に通用するレベルに磨きをかける為には、この球種パラメータで1球種ずつ習得していく
  必要があります。勿論、直球(ストレート)の習得にも1ポイントが必要です。
3.SPBシナリオ参加時に、各MC/LCはスキルポイントを5点与えられます。
  このスキルポイントを好きなパラメータに割り振る事が出来ます。
  ひとつのパラメータに集中させても良いし、複数のパラメータに割り振っても結構です。

個人パラメータ(/で区切られたものは、ポイント使用時も含め、どれかひとつだけが伸びます)
■野手
・打撃(バットコントロール:引っ張り/センター返し/おっつけ)
・打撃(犠打)
・打撃(選球眼)※
・打撃(長打力)
・守備(一塁/二塁/三塁/遊撃)※
  自動的に成長するのは、トライアウト時及び個別入団テスト時の宣言守備位置、もしくはチーム事情で
  コンバートされた守備位置。
・守備(左翼/中堅/右翼)※
  自動的に成長するのは、トライアウト時及び個別入団テスト時の宣言守備位置、もしくはチーム事情で
  コンバートされた守備位置。
・走塁 ※
・盗塁
・肩強度

■捕手
・打撃(バットコントロール:引っ張り/センター返し/おっつけ)※
・打撃(犠打)※
・打撃(選球眼)※
・打撃(長打力)
・守備(捕手)※
・守備(一塁/二塁/三塁/遊撃)
・守備(左翼/中堅/右翼)
・走塁
・盗塁
・肩強度
・リード(投手中心/相手打者中心/状況判断)

■投手
・肩強度
・球種
・球速
・球威 ※
・クイックモーション
・守備(投手)※
・スタミナ
・打撃(バットコントロール)
・打撃(犠打)
・打撃(選球眼)※
・打撃(長打力)
・走塁
・盗塁
―――――――――――――――――――――

 これまで同様、本シナリオでは、試合に際してはごくごく普通の野球しかやりません。あしからずご了承願います。

▼サンプルアクション

・SPB代表チームの参加選手としてハイブリッズと対戦。

・シャンバラ・ハイブリッズの助っ人として参加。

・交流戦の事務方や広報として活動。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年04月19日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年04月20日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年04月24日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年05月11日


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