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鳴動する、古代の超弩級戦艦

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鳴動する、古代の超弩級戦艦

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シナリオガイド【イコン参加可】

目覚めるは古代の超弩級兵器!
シナリオ名:鳴動する、古代の超弩級戦艦 / 担当マスター: ウケッキ

 
「ふはははははははーッ! この兵器さえあれば、我ら鏖殺寺院の邪魔する者なぞいなくなるッ!」

 一人の男性が腰に手を当て、踏ん反り返るように高笑いをしています。
 高笑いは洞窟という地形も手伝ってか、反響し、さらに大きく聞こえました。
 彼の顔には濃い髭が生え、武骨な印象を受けます。

 隣にいる女性が彼に声を掛けます。

「お喜びの所、申し訳ありませんが、この兵器はまだ使用不可能でございます」
「ふはははは……は? なんだとッ!? 使えないというのかッ!」

 男は目を見開き、女性に詰め寄ります。
 女性は怯むことも無く、男に説明します。

「発掘したばかりのこの兵器は、現在の技術では作成不可能な部品が多く見受けられ、その使用法も
 また、わかりません。調査と解析が必要です。また、戦艦に似た姿と武装を持っていますが、
 構造の原理もまた不明のままで、全ての兵装が使用不可能な状態です」
「いつだッ!! いつ使えるようになるッ!」
「まだ……はっきりとはわかりませんが、しばらくは掛かるかと」

 男は八つ当たりするように足元にあった木箱を蹴り飛ばし、粉々に粉砕しました。

「くそッ! 使えぬのならただの鉄屑ではないかッ!!」
「そこまでにしておけ。無闇に力を振り回しても何もならん」

 憤慨する男に声をかける青年。その顔立ちは、知性的で鋭い目つきをしています。

トラン・ヴァーグ……貴様、何様のつもりで……!」
「我らが命じられているのは、この古代兵器の調査と解析。それ以上は我らの任務ではない」
「だがな、この兵器さえあれば、我らの邪魔をする者など……ッ!」
「それを考えるのは我らではない。そんな事もわからないのか? イディオ・アロガン
「そのぐらいはわかっているッ! だがな……!」

 そのやり取りを見ながら一人の男が溜め息をつきます。

「はぁ……まったく、あんな奴らが本当に強いのかよ。あーあ、下っ端は辛いぜ……」

 文句を言いながら、歩き出す男の頭に声が響きます。
 男は、がくりと膝をつき、その瞳からは光が失われていきました。
 男は頭に響く声に従います。

「……はい、全ては……主の仰せのままに」

 男は吸い込まれるように、古代兵器の中へと入っていきました。



 数十分ほど言い争っているトランとイディオの元に、少年と青年が走ってきます。
 
「お前達! 何をこんなところでボーっとしている! 古代兵器を追うぞッ!」

 女性のようにも見える中性的な顔立ちの少年、シエル・ファレーズが叫びます。

「何? いったいどういう事だッ!? 古代兵器は動かないはずじゃ……」

 困惑するイディオにシエルと共に走ってきた落ち着いた表情の青年、ソルシエ・ノマッドが説明を始めます。

「つい先ほど、古代兵器の内部を調査していた者達と連絡が取れなくなった。
 しかも、それだけじゃない。古代兵器の周辺で荷物の運搬などをしていた者達までいなくなっているんだ」
「何だと…? 何名ほどいなくなったかわかるか?」
「そうだな……作業に従事していた者、内部調査の者……合わせてざっと100人程度だろうな」
「それだけの人数の移動に……これほど近くにいて気づかないだと……!? 一体何が起きている!?」

 4人は動き出した古代兵器を追って、洞窟を出て、荒野に出ます。

「あの古代兵器を……我ら鏖殺寺院以外の者に渡すわけにはいかない。なんとしても止める。いいな」
「当たり前だッ! 何の為の……ッ!? があああああああああーーーッ!!」
「なんだ!? イディオどうした!?」

 イディオは苦しみだし、その場にうずくまります。苦しみ、もがく彼の身体が次第に異形へと変化していきます。
 完全に変化を遂げたその姿は人のものではありませんでした。
  そこに立っていたのは三つの頭を持ち、重鎧を着て武装した巨人でした。

「イディオッ!! 何が起きたんだ! おい、トラン! 作戦の変更を……!!」
「ぐぅおおおおオオオオオオオオーーーッ!!」

 トランも同じようにうずくまり、叫び声を上げ、その姿を異形の姿、翼の生えた巨大な大蛇へと変えてしまいました。

「トランまで……くそッ! ソルシエッ! あの古代兵器まで走れ! この巨体だ、内部までは追ってこれない!」
「おいッ! トラン達を……あいつらを放っていくのか!?」
「残念だが、元に戻るとは思えないッ! ここは任務を優先する!」
「しかし……ッ!」
「ここであいつらにやられたいのかッ!! 走れッ! ソルシエッ!!」
「ああ……わかったよッ! ……一体何が起きてるって言うんだ……ちくしょう……ッ!!」

 シエルとソルシエは、異形となったトランとイディオの攻撃を躱し、古代兵器内部へと逃げ込みました。


「おいっ! それは本当かっ!?」
「はい。破壊された村の生き残りからの情報です。巨大な戦艦型の古代兵器が巨大な魔物を伴って
 荒野を進んでいると」

 男から報告を受けると、
 座っていた椅子から立ち上がり、山葉涼司は身を乗り出して話を聞きます。

「このまま進めば、ツァンダなどの街に大きな被害が出てしまうと思われます。いかがいた……」
「わかりきった事を聞くんじゃねえ。全生徒に通達しろ、あの古代兵器を止めろってな!
 あと一応、他の学園にも連絡を入れておけ」
「了解致しました。ではそのように手配いたします」

 男が一礼して部屋から出ていくと、椅子に座り直して山葉 涼司(やまは・りょうじ)は考えます。

「……古代兵器、なんだってそんなもんが急に。鏖殺寺院の奴らが絡んでる可能性も……ありえるな」
 

担当マスターより

▼担当マスター

ウケッキ

▼マスターコメント

どうも。ウケッキです。まだまだな所が多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。

動かないはずの古代の兵器、異形へと変化した人物。
周辺の村を蹂躙しながら、荒野を進む古代兵器。
止められるのは、戦う為の力を持った……あなた方だけです。


トラン・ヴァーグ 男性
:派遣された中で、一番の実力者。他のメンバーに指示を与える役目であったが、
 異形の魔物へと変貌してしまう。

イディオ・アロガン 男性
:4人の中で自分が一番強いと過信している実力三番手の男。
 トランと同じく、異形の魔物へと変貌してしまった。

シエル・ファレーズ 男性
:鎖で繋がれた短刀を武器に使う。
 トランから任務を託され、任務遂行を一番に考える。
 任務の為になら、簡単に他者を犠牲にできる性格。

ソルシエ・ノマッド 男性
:魔法を扱う実力4番手の男。
 現実的な性格であり、任務よりも自らの命を優先する傾向にある。

▼サンプルアクション

・古代兵器を力づくで止める!!

・巨大な魔物か……腕試しには丁度いい!

・古代兵器内部に潜入し、その中枢部分を破壊する。

・周りにいるのは、全部敵ぃ! 動くものは全部敵だぁァァーーッ!!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年07月24日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年07月25日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年07月29日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年08月10日


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